シマノのスピニングリールを使ってみた!エントリーモデルからハイエンドモデルまでおすすめ10選
シマノといえば、ロードバイクの製作メーカーとして世界的に知られていますが、それに匹敵するくらい釣具の総合メーカーとしても、ユーザーから高い支持を受けています。 その中でも特に注…
FISHING JAPAN 編集部筆者はシマノのDCブレーキシステムを溺愛しているので、搭載機が発売されたら必ず入手して使っています。
ひとつ前の機種である16アンタレスDCをヘビーユースしてきて、現在は21アンタレスDCをさまざまな釣りに使っています。
どちらも丁寧に使ってみた上での、詳しい実釣インプレをご紹介しましょう。
目次
16アンタレスDCがリリースされて、すぐに購入し実釣で使ってみました。
淡水仕様と謳われていたので、バスやライギョ・ナマズゲームなどに投入。
14g程度のウエイトがルアーにあれば、30mほど飛ばすのにロッドを振り切る必要すらありませんでした。
軽めのバックスイングでロッドをしならせて、前方へ倒しながら押し出す感じのキャストで、イメージ以上の飛距離を叩き出せます。
独特のDCブレーキ音を響かせながら、バックラッシュトラブルをほとんど起こさない制御力に驚いたものです。
実際に2kg程度の魚が掛かっても、ロッドを立ててリールハンドルをゴリ巻きすれば、すぐに足元まで引き寄せることができます。
巻き心地に違和感や変化が生まれないのは、リールの回転軸を支えているボディフレームや構造に、カッチリした剛性・耐久性が備わっているからでしょう。
これぞベストのベイトリールだと感じていたのに、2018年にはそのヘビーデューティーモデル・18アンタレスDC MDが追加リリースされました。
シマノにはステラというハイエンドスペックのスピニングリールがありますが、まさにベイトリールのステラが登場したようなインパクトが備わっていたのです。
XG=エクストラハイギアの巻き心地は、独特の重みを感じましたが、釣りをおこなうのに抵抗あるものとは感じませんでした。
魚を掛けてからの引き寄せは、18アンタレスDC MDのほうがより安定感が分厚くなり、釣りスタイルそのものにも影響を与えることに。
シマノのリール表記の中に、『海水OK』という項目が設定されていますが、16アンタレスDCには付加されておらず、18アンタレスDC MDには付いていました。
当然ソルトウォーターゲームで積極的に使うアングラーが増え、そちら方面からの高評価も、後発リールの価値を上げていったのです。
あまり推奨できることではありませんが、18アンタレスDC MD登場前から、16アンタレスDCを海の釣りで使っていました。
使用後に真水で洗浄メンテナンスを丁寧におこない、各部にオイル・グリスを足すだけで、何らトラブルは無く、シーバスやヒラメ・マゴチ・チヌなどを釣り上げることができました。
ユーザー個々の判断に委ねられる部分であるとはいえ、まるで足枷のように淡水仕様であることがつきまとったのが、16アンタレスDC唯一の弱点だったのかもしれません。
2021年に登場した2121アンタレスDCは、外観が既存モデルと全く異なり、ずいぶんとコンパクトになりました。
それでもラインキャパは、モノフィラメントラインの16lbを100m巻ける状態をキープ。
新しく搭載されたDCブレーキシステムは、精度がバツグンに向上したのを体感できました。
具体的には、キャストした直後から、複数回に分けて細やかなブレーキ操作を連続している感じ。
強くブレーキをかけるのではなく、細かく何度も丁寧にポンポンと抑えていくような、質感の高いブレーキといえばいいでしょうか。
飛距離にのびしろを与えているような、未体験の使用感を得ることができます。
16アンタレスDCでは、あまり軽いルアーは得意でなかった印象があったのですが、21アンタレスDCでは10gを下回るルアーでも、意図したポイントへスルスルと送り込めます。
スプール幅19mmという、MGLスプールⅢの低慣性のおかげでしょうか。
その回転の立ち上がりから静止するまでを、しっかり制御できるDCブレーキは、間違いなく高いレベルの進化を遂げていると言い切れるでしょう。
21アンタレスDCは、海水OKモデルです。
なので迷うことなく、シーバスゲームに投入しています。
約1年使い続けていますが、特に目立ったトラブルや使用感の変化は感じていません。
真水による洗浄メンテナンスを施して、オイル・グリスアップをしているだけ。
メーカーへ送ってオーバーホールしてもらわずに、そのまま使い続けています。
70cmクラスのシーバスが掛かったとき、ドラグが滑るように出て巻き取り作業がしばらくできませんでしたが、それはスピニングリールとは異なるベイトリールの構造上の問題。
掛かった魚が弱ってから、一気に巻き上げてランディングするようにすれば、上手く扱えるでしょう。
このモデルにMDタイプが追加されるかどうかは、来年以降にならないと分かりませんが、発売されたら必ず購入して使ってみるつもりです。
圧倒的な飛距離の伸びとトラブルレス、そして安定した巻き心地を得たければ、アンタレスDCシリーズを手に取ってみることをおすすめします。
21アンタレスDCを装着してシーバスゲームを楽しむのに、おすすめのロッドを取り上げてみましょう。
まずは市街地を流れる河川・水路を攻める際に、マッチするベイトロッドはこちらになります。
スコーピオンシリーズの7ftモデルなら、精度の高いキャストを繰り出せます。
全長は2.13mで継数は2本、仕舞寸法は130.0cmとなります。
ウエイトは140gで、先径は1.8mm。
適合するルアーウェイトは、7gから28gですから、シーバスゲームで多用するミノーやシンペン・スピンテールジグなどを幅広く扱えます。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら12lbから25lbまでです。
ブランクスはレギュラーテーパーで、カーボン素材の含有率は97.9%になっています。
実売価格は2万円台と、コスパ優秀な価格帯に収まっています。
シマノ(SHIMANO) シーバスロッド 20 エクスセンス ジェノス B88M/R ベイトモデル (トルザイトリングガイド)
エクスセンスジェノスシリーズの中から、8.8ftのベイトロッドを選んでみました。
全長は2.64mで継数は2本、仕舞寸法は135.8cmに設計されています。
ウエイトは123gと軽めなので、細やかなロッドワークを繰り出すのに向いているでしょう。
先径は1.8mmで、適合するルアーウェイトは8gから40gまで。
適合するPEラインは、1.2号から2.5号までとなります。
ブランクスのカーボン素材含有率は、97.3%です。
実売価格は5万円台と、ハイスペックならではの価格帯に設定されています。
防波堤周りや磯場も含んださまざまなシチュエーションで、ロングキャストを絡めたアプローチを実践するのに向いています。
16アンタレスDCと21アンタレスDCの実釣インプレや、おすすめのロッドをご紹介しましたが、いかがでしたか?
ベイトリールが進化していく可能性が、ギュッ!と凝縮されているのが、アンタレスDCシリーズだと考えています。
もっと扱いやすく、誰でもカンタンに飛距離を伸ばせる道具として、新しい姿を見せ続けて欲しいものです。
ロックショアジギングを心置きなく楽しめるモデルが登場するころには、DCブレーキシステムもさらなる進化を遂げているでしょう。
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