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ダンゴ釣り特集!チヌ=クロダイを釣るための伝統エサ釣り方法スタートガイド

FISHING JAPAN 編集部

チヌ=クロダイは、日本全国で増加し続ける釣りの目的魚となっています。

数々の釣り手法が生み出されていますが、特に和歌山を中心に旧来から行われてきた紀州釣りという手法があります。

投入したいエサを針に付け、それをヌカや集魚剤で混ぜたダンゴで覆い、指定の場所へと放り込みます。

そのダンゴ釣り方式について、少しご説明しましょう。

初めての方に理解しやすいように、ポイントを明確にご提示します。

ダンゴ釣りとは

ダンゴ釣りとは、紀州釣りとも呼ばれている、ダンゴを用いたチヌ釣りアプローチのことです。

海の中をイメージしてください。

釣りたいのは大型のチヌですが、それ以外にもたくさんの魚が泳いでいますよ。

特にフグやベラは、歯がキツくて何でも食べてしまう大食漢。

そんなエサ盗り魚が泳いでいるところに、エサを付けたハリ仕掛けを投入しても、すぐに齧られてしまうでしょう。

そこで用いるのが、自作配合したダンゴです。

このダンゴには、米ヌカ粉末や集魚剤・砂・麦などが含まれていますよ。

それをバッカンに入れて、汲んできた水を少しずつ加えながら練り込んでいきます。

「練り上げて作ったダンゴを海に放り投げるのかな?」

その通り!ヌカの成分やニオイは、魚を引き付けるのにバッチリですし、そこに市販の集魚剤も加わっているのですから、気づいて寄ってくる魚はかなりの数になるでしょう。

「でもそんなことをしたら、チヌだけ釣り上げるのは難しくなるんじゃないの?」

そこがダンゴ釣りの醍醐味なのです。

エサ盗り魚を封じ込める対策を講じつつ、ターゲットであるチヌを釣り上げる方法を、じっくりご紹介しましょう。

ダンゴ釣りとウキ下

練り上げたダンゴを丸める前に、真ん中に凹みを作って、そこにエサを付けたハリを置いてください。

その上から両手でおにぎりを作るようにして、丸いダンゴに仕上げるのです。

当然ダンゴからは、1本のハリスが伸びていて、サルカンやウキ・道糸につながっていますよ。

この状態で、いざ海中へダンゴを投げ入れてみましょう。

あまり力いっぱい遠投しようとすると、中からエサとハリが飛び出してしまいますから、目の前の海水面に落とすイメージで投入してください。

ダンゴが沈んで行き、底に着いたらウキを見ます。

もしウキが、海中に引き込まれていたら、ウキ下が水深より短いことになりますよね。

数分後にダンゴが溶け出して割れた瞬間、中身のエサとハリが飛び出すでしょう。

ウキの浮力に引っ張り上げられる状態になり、そばにチヌが居れば食い付くかもしれませんが、そんな目立つエサだと、まずフグやベラに襲われるのがオチ。

ウキ下を調節して、エサとハリの位置をコントロールしてください。

初心者アングラーに分かりやすいダンゴ釣りの始め方動画はこちら

トントンになる状態を把握しよう!

ダンゴ釣りにおいて、ウキ下の長さと水深がバッチリ合うことを「トントン」と呼びます。

厳密には風や潮に仕掛け全体が流されますから、ウキ下が水深と同じだと、底を切った状態になるでしょう。

これをまたまた微調整して、トントンの状態を探っていくところから、ダンゴ釣りの面白味が膨らんできますよ。

トントンの状態が判明したとして、それがチヌに効果的かどうかは、釣り当日のシチュエーションに左右されます。

トントンからもう少しウキ下を伸ばしてみましょう。

そうすると、ダンゴが割れてエサとハリが飛び出しても、底に接して横たわったままに。

これならエサ盗り魚に見つかりにくいですし、そこに残ることでチヌに発見してもらえる可能性が高まりますよ。

いったいどれくらいウキ下を伸ばせばいいのか、その設定をこまめに打ち出していき、最終的にチヌにたどり着くのが、ダンゴ釣りのキモといえるでしょう。

ダンゴを投入した海中の様子を収めた動画はこちら

ダンゴ釣りにおすすめのタックルを選んでみた!

ダンゴ釣りに適したタックルを紹介していきましょう。

ロッドについては、磯竿の振出式がベストマッチでしょう。

初心者には、長すぎず扱いやすい全長約4.5メートルのものが望ましいですね。

硬すぎると反発してしまうので、穂先はしっかりと曲がるタイプが操作しやすいでしょう。

シマノ(SHIMANO) 磯竿 17 ホリデー磯 1.5号 450 サビキ釣り

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シマノの振出式磯竿・ホリデーイソです。

硬さ1.5号で長さは4.50メートル、ダンゴ釣りに慣れてくれば、もっと軟らかいタイプでもかまいませんし、長さも5メートルほどあるほうが、やり取りをしやすいでしょう。

5本継ぎで、仕舞寸法は103センチですから、釣り場まで持参するのに邪魔にならず、持ち運びが便利ですね。

自重は150グラムと軽めなので、チヌが掛かってからロッドを立てて、水面まで引き上げる際に手首やヒジ・肩などに負担を感じにくいかもしれません。

錘負荷は1号から3号まで、これなら防波堤からのサビキ釣りなどにも転用できそうですね。

実際に手にして伸ばしてみると、振り回しやすくて持ち重り感はあまり強くありませんでした。

穂先のブレも気にならない程度ですね。

実売価格は7千円前後と、とても低価格な設定になっています。

初心者アングラーが道具を揃えるのに適していますし、予備用としてクルマに積んでおくのもいいですね。

使いこなして慣れてきたら、異なる長さの磯竿も試してください。

ただし、6メートルを超えてくると、かなり重くなりますから注意しましょう。

磯竿を購入する際は、釣具店で実際に伸ばして持ってみることをおすすめします。

シマノ(SHIMANO) スピニングリール 19 ストラディック C3000 バーサタイル

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シマノのストラディックシリーズは汎用性が高く、こちらはC3000番サイズです。

ギア比が5.3対1で、ハンドル1巻き78センチのラインを回収することができますよ。

ラインスラックが取れて走り出してから、フッキングに持ち込んでも遅くはありません。

チヌの歯は分厚くて、ここにハリを貫通させることは難しいですから、ある程度飲ませてからアワセを入れてみてください。

チヌの歯の先端は、丸みを帯びているので、すぐにハリスが切られてしまうことはないでしょう。

レバーブレーキ付きのスピニングリールに切り換えるまでは、このストラディックでアワセ→ゴリ巻きを繰り出すようにしましょう。

ラインキャパは、ナイロンライン3号で150メートル巻けます。

実売価格は1万円台と、とても安い価格に収まっていますよ。

剛性・耐久性も高めですから、長く手元に置いて使い込めるおすすめの1台です。

釣行から帰宅したら、水道から流れ出る真水で、スプール周りやラインローラー・ボディなどを丁寧に洗いましょう。

布で水分を拭き取って、冷暗な場所で乾燥させておくと、次回の釣行時にもスムーズ・快適に動いてくれるはずです。

サンライン(SUNLINE) ナイロンライン ソルトウォータースペシャル ハイビジブル 150m 3号 12lb マジデオレンジ

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サンラインから出ている視認性の高いナイロンラインです。

チヌ釣り専用ではありませんが、素材にナイロンを使っているので根ズレに強く、UR-V製法を採用していますから紫外線による強度低下を抑えてくれていますよ。

こちらは、太さ3号で150メートルの巻き量があるので、防波堤などからのダンゴ釣りに向いているでしょう。

結び目の強度も高く、滑り性も上々。

これならガイドに絡み付くトラブルも軽減できますよ。

実際に使ってみると、寒い時期でも糸グセが付きにくい感じがしました。

スプールに巻いても、らせんが発生しにくいのはそのためでしょう。

実売価格は千円台と、とても低価格な設定になっているのが嬉しいですね。

カラーには、マジデオレンジカラーを採用していて、遠目の水面でもしっかりと視認できるでしょう。

ダンゴ釣りのアプローチ方法をマスターして大型チヌを釣り上げよう!

ダンゴ釣りの方法や、最適なタックルについて掘り下げてみましたが、いかがだったでしょうか?

この釣りスタイルにおいては、一度釣り座を設置すると、基本的にその場からほとんど移動なく釣り続けることとなります。

既に他の釣り師がいる場合は、近距離に釣り座を置かず、適切な間隔を保ってポジションを確定してください。

風や海流が釣り結果に影響を与えますので、ますはじっくりと状況を見極めることからスタートしましょう。

ダンゴを作る時には、多量の水を一度に混ぜ込まないように心掛けてください。

良いバランスの硬さ・柔らかさを引き出すためには、微細な調整が必要となりますので、徐々に水を加えることをお忘れなく。

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