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エギング!夏アオリに必携のおすすめエギカラー5選

松村計吾

【テレビ大阪系列・毎週土曜日午前6時50分放送「フィッシングDAYS」サイドストーリー第33話】番組内で話題になったワザ、アイテムについて”深堀”するもう1つの「フィッシングDAYS」。

今やシーズンオフがなくなったともいえるのが、アオリイカエギング

古くは秋の新子狙い、春の大型狙いが2大シーズンといわれていたが、近年は夏場にも良型を含んで「夏アオリ」と呼び、エギングを楽しむエリアが増えていて、宮崎県北部に位置する島浦島もシーズン真っ盛り。

アングラーは宮崎在住で、がまかつLUXXE フィールドスタッフの河野誠さん。

宮崎県下を中心に、おかっぱりのエギングからティップランまでこなすアオリイカ釣りのエキスパートだ。

現在、アオリイカ狙いのエギに関しては、ものすごい数のカラーが発売されていて、カラーバリエーションの考え方も釣り人それぞれ。

そして、どんなカラーを揃えて持っておけばよいのか、チョイスするのに悩む初・中級アングラーも多いはず。

今回は島浦島での釣行から、河野さんが考えるエギのカラー選択についての考え方などを教えてもらった。

初夏のエギング 回遊のアオリイカを狙う

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宮崎在住で県下の釣り場に精通する河野誠さん

朝イチは視認性重視!日中は派手めなクリア系にチャート系も

河野さんのエギのカラーチョイスについての大きな考え方を教えてもらうと「まず、私がかなり多用するのがクリア系ですね。それを中心に、リアルカラーかチャート系、そしてここにケイムラ系が入ってくる感じですね」。

基本的にクリア系が好きなので、朝イチはクリア系の中からバックがピンク、イエロー、オレンジなどのアングラーから見て視認性の高いカラーをチョイスする。

理由はエギの位置をすばやく確認することで、その後方に追随してきているかもしれないアオリイカをいち早く見つけたいから。

アオリイカの好み…というよりは、アングラー側の考え方からのカラーチョイスともいえる。

そして、日が高くなってくるとともにカラーを変更するのだが、ここでもやはりクリア系が中心となる。

カラーとしてはケイムラ系をまじえて、チャート系、ピンク、リアルカラーなどを織りまぜてのローテーションにしているという。

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LUXXE エヴォリッジシリーズ

具体的に河野さんが多用するカラーを挙げてもらった。

愛用するエギは「LUXXE エヴォリッジシリーズ」で、主に3.5号のシャロ―モデルとベーシックモデル。

このエヴォリッジは他エギに比べると相対的にスローシンキングタイプに設定されており、ベーシックモデルの3.5号(自重22g)でフォール速度は約3.2秒/m、つまり1m沈むのに約3.2秒かかる。

同様にシャロ―モデルでは約4.2秒/mだ。

ちなみに、さらにフォール速度が遅いデッドフォールモデルでは約6.5秒/m。

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朝イチに多用するカラー。クリア系で視認性のよいカラーをチョイス

さて、実際に愛用するエギカラーを挙げてもらうと

<朝のローライト時>

シャロ―モデル・チャリコピンク

ベーシックモデル・イソベラ

シャロ―モデル・オールブルー

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日中に使いやすいカラーの中から、やや派手めなタイプをチョイス

<日中のハイライト時>

シャロ―モデル・オレンジゴールド

シャロ―モデル・ブルーホロ

となる。

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活性が低い日中はフォール差での多角的な攻めを

さて、実際の組み立ては。

「まず、朝イチは夜のうちから活性が高くエサを追う個体を探します。そのためにスピーディーにどんどんポイントを変えていきます。具体的には潮の流れを見ながら、沖にあるシモリの潮が当たる側、真上、潮の裏などを意識しながら攻めます」。

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潮の流れを読んで、シモリに当たる側を中心に探る

基本的にシモリの潮が押し寄せる側ではヒット率が高いため、必ず細心の注意を払って攻めること。

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港内のシャローエリアも好ポイントになる

また、港内のシャローエリアも朝イチの好ポイント。

このような場所は、夜のうちにベイトを追いかけて入り込んでいるアオリイカが残っていることが多い。

日中になると、活性の低いアオリイカを相手にすることも考えて、徐々にシモリやボトムに対して、タイトな攻め方をする必要も出てくる。

そんな時、アピールの仕方を変えやすいのが、前述のフォール速度の違うエギを使うこと。

エヴォリッジでいえば、ベーシックモデル、シャロ―モデル、デッドフォールモデルがあり、そのフォール速度の差がアピールの違いとなり、攻め方の変化となる。

エギを同じコースを通しても、ジャーク後のフォール速度の違いでアピールに変化が生まれるので、モデルを変えてのじっくりとした攻め方が有効とのことだ。

島浦島に夏アオリを追う。回遊待ちで500g級がヒット

6月下旬、前日の大雨で心配されたが、古江の渡船場に向かうと海水の濁りは大したことなく、雨もあがった午前6時頃に出船となった。

河野さん曰く「この島浦島を含む北浦エリアは、宮崎県でも屈指のアオリイカが多い場所で、黒潮の影響もあり、年間を通じてアオリイカ釣りが楽しめる人気の場所です」。

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赤灯台波止から白灯台波止方向を臨む

そして、船長との相談で島浦島の西面、北部に位置する中央港の入り口にある白灯台波止へと渡ることになった。

大きな奥深い港の入り口に2本の波止がある。

北側にあるのが白灯台波止で、渡船で渡らないと入れない地形。

南側は赤灯台波止で、こちらは地方からも歩いて出られる波止だ。

「この沖には大きなシモリがあって、潮に乗って回遊してきたアオリイカがいったん居着くポイントになっています。居着いているイカならすぐに反応があると思いますが、回遊待ちでも有効な地形ですね」と河野さん。

足元にはベイトが数多く見られるが「普段ならあちこちに泳いでいる」と言うアオリイカの姿は今は見えない。

「今日は少ないですねえ」と河野さんがポツリ。

ならば…と、ロングキャスト中心で沖のシモリ周りを攻める。

が、反応がない。

そのうち、潮の関係か、流れ藻などの浮遊ゴミが大量に流れてきて釣りづらいことこのうえない。

そこで、シャローエリアの港内向きも攻めてみるが、エギに追随してくるアオリイカどころか、イカそのものがまったく見えない状況。

しばらく頑張ったが反応がないので、見回りの船で反対側の赤灯台波止へ移動することにした。

こちらは同じ回遊ルートになっている場所でもあるが、防波堤の付け根にワンド状に岩盤エリアがある。

そこにアオリイカが溜まることがあるというが、こちらでもなかなか反応が得られない。

休憩を兼ねて、港内で何気なくロッドを振ってシャクりながら寄せてきたエギに、数ハイの小さなアオリイカが付いてきた。

秋の新子狙いのように、目の前でエギをステイさせると抱いてきた。

が、コロッケサイズより少し大きい程度で、この時期の狙いのサイズではない。

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捨て石際から飛び出してきたアオリイカがヒットした

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500g級の夏アオリイカをゲット

再び表向きで回遊待ち…と思っていると、沖からシャクり上げてきたエギの少し横に、捨て石際からアオリイカが浮いてきた。

チャンス…と、エギを投入すると即抱き。

活性の高い500g級のアオリイカがヒットした。

潮の変わり目で活性が上がってきたのかも…と期待したが再びの沈黙。

そこで、夕まずめの潮の動き出しを狙って、再び白灯台波止へ戻ってラスト勝負。

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心地よい曲がりで抵抗するイカを寄せる

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沖のシモリ際を丹念に攻めて500g級のアオリイカを追加

沖のシモリ際をタイトに、ややスローに攻めていた河野さんのロッド「LUXXE EGX ULTIMATE S86M-solid」の高感度ティップが微妙な反応をとらえた。

ロッドを立てると、グイングインと待望の心地よいジェット噴射。

これも500g級の夏アオリ。

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軽さ、感度、操作性を徹底的に追求して異次元のロッドとして登場する「EGX ULTIMATE」

これを最後に納竿

結局、丸一日ロッドを振り続けた河野さんだが「実はこのロッドが非常に軽いので、疲れがほとんど感じられずいつまででも振っていられるんです」と見せてくれた「EGX ULTIMATE S86M-solid」を持ってみてびっくり。

ものすごく軽い。

「2024年発売予定なんですが、4機種あってすべてが自重60g台の軽さです。その上で、ロッドの張り、感度が抜群なのでエギングが変わります。まるでアジングロッドを振り回しているような感覚なんですよ」

エギのローテーションなどの変化を付けた攻め、そして回遊待ちを自由にできるのも、この軽量、高感度を突き詰めたロッドがあってのものなのだ。

●交通:東九州自動車道の北浦ICで下り、国道388号を南下。
東谷トンネルを抜けて約300m先の二差路を左へ進み、約100m先を左折し港へ。

●問い合わせ:まるえ丸(TEL: 0982・43・0740)

初夏のエギング 回遊のアオリイカを狙う

「フィッシングDAYS」はテレビ大阪を中心に、テレビせとうち、TVQ九州放送、テレビ和歌山、高知放送で放送されている、がまかつ提供・テレビ大阪制作の釣り番組。

ハゼなどの極々小さい魚から、ルアーを使った大型魚釣りまでを、どうやったらより釣れるのかにこだわって制作。

また、釣れたときの釣り人の笑顔にもフォーカスし、釣りの楽しさも徹底的に追求しています。

(文・写真/松村計吾)

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ライター紹介

松村計吾

松村計吾

大学で水産無脊椎動物の研究を経て、釣り出版社に入社後、30年以上釣り雑誌や釣り情報紙の編集を手掛ける。取材などで釣りの現場に出ることはもちろん、休日などのプライベートでも常に釣りシーンにハマっている。得意な釣りは船のテンヤタチウオ、カワハギ、エギング、イカメタルなどだが、日本全国を飛び回りあらゆる釣りを経験。ちなみの甲子園の年間シートも所持。甲子園でのビール消費量も球界一とか・・・。