カネヒラを釣りたい!水路や河川などに棲むカワイイ淡水魚の釣り方やタックルをチエック
淡水に棲む小さな魚・タナゴを釣ったり飼育する人が増えています。 タナゴ属に含まれるカネヒラは、他のタナゴと比べると大き目で、しかも秋に産卵するという習性を持っていることで知られ…
FISHING JAPAN 編集部自宅近くの河川や水路などで、その小さな姿を見かける、タナゴ。
釣り対象魚としては、かなり小型の魚に分類されますが、熱烈なタナゴ釣りファンが多くいますよ。
手軽に楽しめて、その美しいカタチ・色合いを眺められるのが魅力といえるでしょう。
ここでは、タナゴの特徴や釣り方、おすすめの竿についてご紹介します。
「竿の長さを調節したり、グリップ部分を自作している人も見かけるよね!」
タナゴ釣りに造詣の深い人は、結構多いですよ。
そのこだわりから生まれる釣り道具には、趣き深いものがいっぱいありますね。
タナゴとは、コイ目コイ科タナゴ亜科タナゴ属に分類されている、淡水魚の一種のことです。
体長は10センチ前後で、前後に細長いカタチになっていますね。
体の色は銀色がベースで、肩に当たる部分には青緑色の斑紋が見られます。
側面には、独特の緑色の縦帯が走っていて、背ビレには2対の白い斑紋があります。
1対の口ヒゲがあるのも、タナゴの特徴といえるでしょう。
タナゴの繁殖期は6月ぐらいからで、オスはエラの部分から胸ビレにかけて、薄いピンクに変色しますよ。
お腹は黒くなって、それまでの色とは異なっていることが鮮明に表れます。
これがオスも婚姻色で、他の魚も繁殖期には独自の婚姻色を発することが知られています。
ただし、タナゴのメスには、これといった変化は表れません。
産卵管が、体の下から伸びているのを見つけることができますよ。
産卵床に選ばれるのは、二枚貝などの大型の貝で、カラスガイやドブガイなどがいればそこに卵を産み付ける習性があります。
これらの母となる貝が、どんどん減っている傾向にありますから、タナゴもそれに引っ張られて減ってきているのが現状です。
タナゴの生息域は、河川・池・沼・湖などの、比較的水の流れが穏やかなところに集中しています。
水草が生い茂っているようなシチュエーションなら、数多くのタナゴが棲み付いている可能性が高いでしょう。
タナゴの食性は雑食ですから、水生昆虫やエビなどの甲殻類を食べつつ、藻類なども口にしますよ。
それを参考にして、釣り場や餌を選択し、釣りをスタートさせてください。
タナゴ釣り用の仕掛けは、セットされたものが市販されているので、最初はそれを活用すればいいでしょう。
タナゴ釣りに使う竿の選び方について、詳しく見ていきましょう。
まずは、長さに注目です。
5メートルも6メートルもあるような延べ竿は要りません。
アタリが取れませんし、そんな長竿を用いるような釣り場ではないからです。
足元のポイントを狙う場合なら、90センチから130センチほどの長さがあればじゅうぶんでしょう。
もっと短くてもいいくらいで、そのほうが操作性がアップするからです。
フッキングのタイミングも、短いほうが取りやすいですよ。
水路の対岸を釣るつもりなら、3メートルくらいまでの延べ竿を用意してください。
タナゴ釣りの竿の調子には、大きく分けて2通りのものが用意されています。
ひとつは、先調子。
これならアタリを感じた瞬間に、フッキングに持ち込みやすいでしょう。
もうひとつは、胴調子。
こちらは、竿が全体的に緩やかに弧を描くように作られているので、一度フッキングしたタナゴは、バラシにくくなります。
どちらが自分にマッチしているか、使いながら試してみるのがいいでしょう。
手首のスナップを利かしたフッキングを展開している人は、胴調子の竿を握っていることが多いですが、あくまでも参考程度にとどめておきましょう。
それではタナゴ釣りで使ってみたい、おすすめの竿を取り上げてみましょう。
さまざまな釣具メーカーから、タナゴ・小物釣り用延べ竿が発売されています。
グリップの形状やウエイト・調子・継ぎ数などをチェックしながら、自分の釣りスタイルに合ったものを選んでみてください。
PRO TRUST(プロトラスト) 楽釣(らくちょう) タナゴ万能 120
プロトラストブランドから発売中の、コスパ優秀な万能延べ竿です。
タナゴはもちろん、ハゼやコブナなどの小物釣りに適していますよ。
全長は120センチと、タナゴ釣りには丁度いい長さになっていて、継数は4本。
仕舞寸法は、たったの40センチにまで縮まります。
これならデイパックやタックルバッグに入れて、カンタンに移動を繰り返すことができますよね。
先径は1.0ミリで元径は7.6ミリ。
自重は、なんと30グラムしかありません。
女性や子供が手に持ったとしても、長時間の釣りにじゅうぶん耐えられるでしょう。
実際に手にしてみましたが、美しいカーブを描いて曲がりますし、継目も安定しています。
振出式で細いですから、力任せに伸ばさないようにしてください。
特に穂先部分が細いので、収納する際に固着してしまうかもしれません。
ほどほどのチカラで伸ばすことを心がけて、大切に使うようにしましょう。
実売価格は千円台と、かなり低価格な設定に収まっています。
元々このプロトラストシリーズは、低価格がウリのブランドですから、タックルにかける費用を抑えたい人に、ビビッと響く価格設定といえるでしょう。
味わいのあるカラーリングも、とてもいいですよね。
プロックスからリリースされている、タナゴ釣り専用の延べ竿です。
独特の丸みを帯びたグリップが、個性的でかわいいですよね。
全長は95センチと短めなので、取り回しの良さはバツグン。
継ぎ数は5本で、仕舞寸法はなんと26.5センチにまで縮まってしまいます。
もう普通のカバンの中にでも、収納できてしまうぐらいコンパクトになりますね。
標準自重は、驚異の17グラム。
持っていても重みを感じるというより、アタリが明確に伝わってくるでしょう。
先径は0.7ミリで元径が5.1ミリ。
ブランクスの素材には、粘り強くよく曲がるSグラスが採用されています。
6対4調子で、美しいベンディングカーブを描いてくれますよ。
実際に手にしてみたのですが、こんなに軽いともはや竿を手にしている感覚とは別次元ですね。
タナゴが食い付いてきても、弾いてしまうことなくランディングにまで持ち込めるでしょう。
実売価格は3千円と、とてもコスパ優秀な価格帯になっています。
ちょっとした大物が掛かってしまっても、慌てずやり取りを楽しんでいれば、水面まで浮かすことができますよ。
ティムコから発売されている、超軽量コンパクトな延べ竿です。
丁寧な作り込みで、多くのアングラーから支持され続けている逸品ですね。
ティムコというルアー&フライメーカーが手掛けているのも、注目すべきポイントでしょう。
この1本の竿によって、約53センチ・約70センチ・約90センチという3通りの長さで使えます。
つまり、三段スライド方式を採用している延べ竿なのです。
釣り場のシチュエーションに応じて、使用する長さをズームできるというのは、とても柔軟性が高くていいですよね。
自重は驚きの8グラムで、仕舞寸法は30センチしかありません。
グラスソリッドティップを搭載していて、足元の小さな水辺を丁寧に釣るのに適していますよ。
実際に手に取ってみると、まるで鉛筆やボールペンを持っているかのような感覚になります。
携行性は飛び切り高いですから、自由にさまざまなところへ持ち出して活用してみましょう。
実売価格は4千円台と、やや高い価格設定になっていますが、このハイスペックなら納得でしょう。
カラーも味わい深い配色になっているので、長く手元に置いて使い続けたくなりますね。
タナゴの特徴や生態・釣り方、おすすめの竿をご紹介しましたが、いかがでしたか?
小さな水路や水の溜まりを見つけたら、そこでタナゴ釣りができるかもしれません。
駐車スペースなど、近隣に迷惑のかからないように配慮しながら、家族と一緒にタナゴを狙ってみてください。
これまで感じたことのない、自然の美しい点景に出会えるかもしれませんよ。
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