バス釣りが大ピンチ!釣り場急減少を止めるために今守らなければならないことは?
近年、日本におけるバス釣りは、間違いなく曲がり角を迎えています。 それどころか、日常の中で気軽に楽しむ趣味としては、その領域や権利を奪われようとしているといっても過言ではありま…
FISHING JAPAN 編集部大森貴洋プロの活躍をご存じですか?
バス釣りの本場アメリカに渡って、上位にランキングされるバストーナメントに出場をし続けています。
日本のトーナメントレイクであった河口湖で、まだ若かった当人とお会いしたことがありましたが、意思の強さと素直さをストレートに感じさせる好印象が記憶に残っています。
ここでは、大森貴洋プロのバス釣りに対するアプローチスタイルや、製作に関与したタックルについてご紹介しましょう。
目次
大森貴洋プロとは、バス釣りでメシを食べているプロフェッショナル、すなわちバスプロです。
業界にはメディアプロや物品販売のプロが数多く出回るようになりましたから、本当の意味でのバスプロと呼べる人は、彼を含めてほんのひと握りといえるでしょう。
お家の事情に縛られるのは日本人の得意技ですが、それを良しとせず自分で解決しながらアメリカで活躍し続けている彼は、素晴らしいとしかいいようがありません。
まるでメジャーリーグにチャレンジし続けた、イチローのような存在だとイメージしてもらえれば分かりやすいでしょう。
当然実績も目覚ましく、アメリカにおけるバストーナメントの頂点、歴史あるバスマスタークラシック(2004年の第34回大会)で優勝を成し遂げています。
これは日本人初の快挙で、本来ならもっと国内で騒がれてもいいはず。
なのに一般的にあまり知られていないのは、やはり根深い外来魚=悪者という考え方が払拭されていないからでしょう。
報道で扱われたのも小規模でしたから、何とも残念でやり切れない気持ちになりましたが、大森貴洋プロはアメリカでトーナメントに参戦し続けています。
その功績が、もしかすると日本におけるバスの立場を、根底から変えてくれる一因になるかもしれません。
我々アングラーも彼に協力するために、バスとバス釣りの活かし方を提示できる姿勢を貫きたいですね。
大森貴洋プロが開発に携わっているロッドがあります。
ダイワからリリースされている、タトゥーラエリートシリーズですね。
2本存在していて、ひとつはクランクベイトなどの巻き物系ハードルアーを連続キャストしながらバスを誘うタイプ。
まさに彼の釣りスタイルにそのまま活用できるモデルに仕上がっています。
もうひとつは、ラバージグやテキサスリグをシャローカバーへピッチング&フリッピングするタイプです。
カバーの奥でバイトがあっても、強靭なリフティングパワーで引っこ抜くことができますよ。
どちらも長さは7フィートを超えているので、キャスタビリティとフッキング効率が高いレベルで共存・成立していますよ。
貴重なバスからの反応を逃さず、確実にランディングに持ち込めるように設計されているのが嬉しいですね。
大森貴洋プロが気に入って使っているのは、エクストラハイギアのベイトリールです。
キャストしたルアーを素早く回収できますし、バイト後フッキングして引き寄せる際にバラシを抑えられるとの印象を持っているようですね。
またスローにリトリーブしたければ、ゆっくりハンドルを回せばいいわけで、これらの作業を低いギア比のベイトリールでは実践できないという結論に至っているとのこと。
なるほど、言われてみればローギアのベイトリールをいくに早巻きしても、エクストラハイギアのスピードにはかないませんからね。
シャローエリアのカバー周りを、積極的に攻めていく彼の釣りスタイルから導き出された結論でしょう。
自分の釣りアプローチに採り入れてみる価値は、大いにありそうですね。
大森貴洋プロが関わって製作されたタックルをご紹介しましょう。
実際に手に取ってみたインプレも交えて、詳しく取り上げてみます。
オカッパリやカヤックで扱うより、ボートデッキの上に立って操るほうが向いているロッドでした。
でも曲がりの素直さや独特の張りが、さまざまなシチュエーションの釣り場に対応できそうな印象です。
全長2.13メートルの巻き物用ベイトロッドです。
主にクランクベイトやバイブレーションプラグの連続キャスト&リトリーブに向いていますよ。
自重は155グラムで、カーボン素材の含有率は約21パーセント。
ということは、8割方グラスファイバー繊維で出来ているコンポジットロッドですね。
バックスイングを軽く実施するだけで、しなやかに曲がり込むイメージ。
そこから軽く前に押し出すと、しなりが復元しながらルアーを弾き出してくれます。
その弾道は低くて伸びていく感じ、失速してしまうことはなく、狙ったポイントの上までしっかり届きます。
そこからはサミングをおこなって、落としたいピンスポットを選び出してください。
クランクベイトなら沈んでいるカバーにリップが接触しますが、そのたびにロッドティップがグイグイと引き込まれます。
その曲がりの鋭さ・俊敏さは、カバーひとつひとつを指先でなぞっているような感覚に。
引っ掛かりそうならリトリーブを止めればいいので、きっちりと変化に合わせてルアーコントロールができるのがいいですね。
バスが食い付いたら、胴部分まで一瞬で曲がり込み、復元と曲がりを繰り返しながらバラシを防いでくれます。
スピナーベイトをキャストするつもりなら、もう少しカーボン素材比率の高いロッドを選んだほうが、操りやすいかもしれませんね。
ダイワ(DAIWA) バスロッド タトゥーラ エリート 731HFB 釣り竿
こちらは、Hパワーでファーストアクションに設計されたベイトロッドです。
長さは2.21メートルで自重150グラム、カーボン含有率は約98パーセントですから、パワーと張りのある硬めのロッドと見ていいでしょう。
シャローエリアのカバーに潜むバスを、ラバージグやテキサスリグ・リーダーレスダウンショットリグ・ノーシンカーリグなどで攻めていくのに適しています。
5グラムから42グラムまでのルアーをキャスト可能という守備範囲の広さも、特筆モノですよね。
ショートディスタンスのピッチングや、ロッドの長さを活かしたフリッピングなどでアプローチしてみてください。
長さがある分、ヘビーキャロライナリグなどのリーダーを含んだリグの遠投にも向いているでしょう。
ダイワ(DAIWA) ベイトリール 20 ジリオン10 10.0R-SV TW(2020モデル)
ギア比が10対1という超エクストラハイギアのベイトリールです。
ハンドル1巻きで106センチものラインを巻き取れますから、カバーを撃ってはすぐに回収して次のポイントへキャストすることが可能になります。
またバイトがあってから、たるんだラインを巻き取ってフッキング動作に入るまでの時間が、とてつもなく短縮できますよ。
これを上手く活用すれば、効率よくバスを釣っていくことができ、数釣りをしながらサイズアップを狙っていくことも現実味を帯びてきますよ。
ひとつチェックしておきたいのは、34ミリ径のスプールが載っているということ。
それによりラインキャパは、16ポンドラインで80メートルに設定されています。
ということは、ライトラインを用いた軽めのルアーやリグをキャストするのには、ちょっと手こずるかもしれません。
実際に10ポンドや12ポンドラインで5グラム前後のリグをキャストしようとすると、さほどの伸びは見られませんでした。
そういう軽めのものは、小径スプールのベイトリールに任せておくべきなのでしょうか。
小径スプールタイプには、10対1のギア比は存在しませんので、待つしかなさそうです。
オールラウンドに使える10対1を望んでいる人は、結構多いでしょう。
大森貴洋プロの経歴や考え方、開発に関与したタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
今やインターネットによるデータ通信が活発になって、彼のバスボートに同船しているカメラスタッフからの映像を、日本でも観ることが可能になっています。
いったいどんな釣り方をするのか、大森貴洋プロの真剣勝負を目に焼き付けて、自分の釣りスタイルに活かしたいですね。
アメリカでの連戦をこれからも無事に続けてもらいたいと願っているバスアングラーは、少なくはないでしょう。
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