バス釣りの写真

バス釣りが大ピンチ!釣り場急減少を止めるために今守らなければならないことは?

FISHING JAPAN 編集部

近年、日本におけるバス釣りは、間違いなく曲がり角を迎えています。

それどころか、日常の中で気軽に楽しむ趣味としては、その領域や権利を奪われようとしているといっても過言ではありません。

淡水域内水面、いわゆる管理者が明確な灌漑(かんがい)用貯水池でのバス釣りは、今後全面禁止になる恐れが出ているのをご存知でしょうか?

この記事では、この先もバス釣りを楽しめるように、私たちが気に留めるべきことについて考えてみたいと思います。

灌漑用水ってなに?

そもそも、バス釣りをするときに利用する、灌漑用水とはどういったものなのでしょうか?以下の説明を参考にしてみましょう。

バス釣りを楽しむにしても、知っていると知らないでは大違いですよ!

農作物を育てるのには一定量の水が必要ですが、山が多くて平野が少ない日本の地形では、雨が降っても短時間で海に流れ出てしまいます。そのため、雨の少ない季節や干ばつに備えておかねばなりません。そこで考えられたのが灌漑です。
灌漑とは、河川や地下水、湖などから水を引き、農業物を育てるために田や畑へ人工的に給水をしたり排水をしたりすることです。

出典:マイナビ農業

要するに、釣り場となった池は元々釣りをするための場所ではありません。

先に書いたように、農業を営むための灌漑用水を確保するところなのです。

そこで釣りをするということは、当然のように与えられた権利ではなく、管理者から許可を得て初めて釣りが可能になるという事実を、まずは心に留めておくべきなのでしょう。

バスの食性について知ってる?

バス釣りは、アメリカを始め海外の至るところで広く愛されている釣りのひとつです。

ルアーを追いかけて激しくバイトを繰り返すバスの姿に、興奮を覚え、一度釣ってみればその反応の仕方に、愛くるしささえ感じてしまう、そんな対象魚と言われています。

その一方で、バスの食性はそれまでの環境を一変させるのに十分すぎるほど、激しく強烈なものであることを釣り人はもっと知るべきでしょう。

バスが池に入ると、その食物連鎖の頂点に君臨し、在来の魚種は簡単に駆逐されていくので、それまでの池の環境とは生態系を含め大きく異なることになります。

厳密にはサギや鵜などの周辺の鳥類が、バスを好んで狙っていることから、食物連鎖の頂点の座はスルリと取って代わられていることもよく見られます。

しかし、実は本当に厄介なのは、バスでも鳥でもなく、我々人間です。

釣り場にとって本当に厄介なもの

私たちが気をつけなければいけないこととして、ゴミを平気で周辺に放置して帰ったり、木の枝を折ってしまうような行動です。

さらに、灌漑用水で勝手に釣りを始めたり、ボートを浮かべたりする釣り人もいるようで、ひどい場合は、取水施設であるポンプやイノシシ・鹿除けのフェンスまで壊していく始末だそうです。

これでは釣り禁止の池や湖が増えていくのは仕方のないことで、そのうちその流れが日本全国に広まったとしても、何ら不思議ではありません。

周囲の人への配慮を忘れてしまった釣り人が、意識的に行動を変えなければ、日本はバス釣り禁止の国に変わってしまうでしょう。


これから釣り人に期待すること

今回は、バス釣りを楽しみときのマナーについて改めて考えてみましたが、いかがでしたか?

今は、ひとり一人が釣り場の環境を守るための行動を、実行に移す時期に来ています。

ゴミを捨てない・取水施設には近寄らない・釣り禁止エリアで釣りをしない。

当たり前のことかもしれませんが、この辺を意識しながら、釣り場を管理している地元の人々とのコミュニケーションを密にするところから始めてみるのはいかがでしょうか?

これからも日本でバス釣りが楽しめるように、努力を惜しまない釣り人が1人でも増えてくれると嬉しい限りですね!

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