バスプロとはどんな職業なの?バス釣りでメシを食えるようになる方法
バス釣りをするようになると、バスプロという言葉が目につくようになります。 いったいどんな人たちをバスプロと呼んでいるのか、どうすればなれるのか? そもそもバスプロという職業で…
FISHING JAPAN 編集部本場アメリカのバストーナメントに参戦を続けて、日本人初のバスマスタークラシック優勝を成し遂げたのが、大森貴洋プロです。
彼が試合で使っているのは、クランクベイトを主体としたハードルアーで、浅い水深をテンポよく攻略していくのが得意とのこと。
ここでは、そのクランクベイトの選び方や使い方をご紹介しましょう。
目次
大森貴洋プロとは、1970年9月4日生まれのプロフェッショナル・バスアングラーで、本場アメリカのバストーナメントに出場を続けています。
さまざまな大会で優勝や上位入賞を果たしてきましたが、中でも鮮烈な印象を残したのは、2004年のバスマスタークラシック優勝でしょう。
日本人初の快挙であり、プロ野球メジャーリーグで活躍する日本人に匹敵する活躍といえます。
その大会で優勝を手繰り寄せたルアーが、スクエアリップタイプのクランクベイトです。
アメリカのバグリー社が製作したバルサB2で、浅い水深エリアにおけるクランクベイトの有効性が見直されるきっかけになりました。
バス釣りを目一杯楽しみたいアングラーなら、いったいどんな釣り方をしたのか興味津々のはず。
ここでは、スクエアリップのクランクベイトを用いた釣り方について、深掘りしてみましょう。
大森貴洋プロが選択したのは、コンパクトサイズで浮力の高い、比較的ショートリップのクランクベイトです。
キャスタビリティに富んでいるので、ベイトタックルに太目のラインを組み合わせてアプローチすることができます。
リップの形状は、スクエア=四角いカタチをしたもの。
丸いタイプや落ち葉のように先端の尖ったタイプのリップだと、潜行した先に障害物があれば、そこに引っ掛かってしまう確率が高まります。
例えば、木の枝が何本も積み重なった障害物だと、その中にリップから突っ込んでしまい、複雑に絡まってしまうのです。
そうなると、せっかくそこにビッグバスが潜んでいたとしても、釣り上げることはできませんし、そのポイントを壊してしまうことにもつながります。
通常のアングラーなら、スピナーベイトやワームリグといった、引っ掛かりにくいルアーをラインに結んでアプローチするでしょう。
でもスピナーベイトは、スローに引っ張ると泳がないので、スピードのあるトレースになってしまいます。
それでは反応しないバスが発生してしまうでしょう。
ワームリグの場合は、小さなサイズのバスがビッグバスより先に食い付いてしまう可能性があります。
しかもしっかりと食い込まないとフッキングできないので、反射食い=リアクションバイトを望むことはできません。
この2つの理由から、クランクベイトを選択するのは、とても理にかなっているといえるのです。
クランクベイトは丸みを帯びたデザインなので、ボディ内部の空気室が広く取られています。
そのぶん浮力が高く、障害物にリップが接触した瞬間、その場で上方向へ浮き上がることができます。
特にスクエアリップなら、干渉の衝撃で上にボディごと跳ね上げられますから、根掛かりトラブルを上手く回避することが可能でしょう。
これを浅い水深エリアで、丁寧に何度も繰り返します。
大森貴洋プロがバスマスタークラシックの現場で実践したのは、目に見える障害物の延長線上、そこに隣接する水中をイメージして、スクエアリップのクランクベイトを通し続けました。
これを我々もやり通せば、ビッグバスに出会えるかもしれません。
硬くて張りのあるロッドでは、障害物に引っ掛かって外れなくなるかもしれないので、柔軟に曲がって衝撃を吸収してくれる、グラス素材の入ったベイトロッドをおすすめします。
リールは、ハイギア仕様のベイトリールにすれば、掛けたバスをバラさずにランディングに持ち込めるでしょう。
ローギア仕様のほうがスローにリトリーブしやすく感じますが、クランクベイトを障害物周りで使うなら、ハイギア仕様であらゆるリトリーブスピードをカバーし、バラさないことを優先してみるのがいいかもしれません。
大森貴洋プロは、エクストラハイギア仕様のベイトリールを駆使しながら、クラングベイトを操っています。
それではクランクベイトを浅い水深の障害物周りで操るのに向いている、おすすめタックルをご紹介しましょう。
ロッドは、グラスコンポジットのベイトロッドで、リールはハイギアのベイトリールを使います。
ラインは、太いモノフィラメントラインのほうが、根ズレしても破断しにくいでしょう。
ダイワ(DAIWA) バスロッド タトゥーラ エリート 701MHRB-G 釣り竿
ダイワからリリースされている、大森貴洋プロのシグネチャーモデルです。
グラス素材が存分に活かされているブランクスなので、クランクベイトの動きに柔軟に対応できるのが魅力となっています。
全長は2.13mですから、軽く振り抜くだけで飛距離を伸ばせるでしょう。
1ピース仕様で、ウエイトは155gとやや重めに作られています。
先径/元経は、2.2/14.9mmと太目で、適合するルアーウエイトは14gから56gまで。
これならシャロークランクベイトからディープクランクベイトまで、幅広くキャストできるでしょう。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら10lbから20lbまでです。
ブランクスのカーボン素材含有率は、なんと21%。
グラス素材の比率のほうが、とても高くなっているのが特徴的です。
実際に手に取ってみると、ずっしりとした重量感があって、他のバス釣り用ベイトロッドとは一線を画した存在になっています。
太くて硬いのではなく、太くてしなやかなのが個性的で、まさにクランクベイトを操る専用ロッドの雰囲気が湧き出ています。
実売価格は3万円前後と、ハイスペックならではの価格帯に設定されています。
ダイワ(DAIWA) ベイトリール 20 ジリオン10 10.0R-SV TW(2020モデル)
ダイワから発売中の、エクストラハイギア仕様にビルドアップされているベイトリールです。
ギア比はなんと10対1で、ハンドル1巻きにつき106cmものラインを巻き取ることができるように作られています。
ウエイトは215gと軽めで、最大ドラグ力は4.5kgです。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら16lbを最大80mまで巻けます。
ハンドルの長さは90mmで、ボールベアリングは10個搭載されています。
実際にフィールドで使ってみると、独特な重めの巻き心地で、スムーズに巻き始められるとは言い難い仕様になっています。
何度かキャストしていくと、この使用感にも慣れてきて、キャストしたクランクベイトがとてつもないスピードで回収されていることに気づきます。
手返しの良さと、掛けたバスをバラシにくいラインテンションの維持に長けています。
スローにリトリーブするには、より時間をかけてトライする必要があるかもしれません。
実売価格は3万円前後と、ハイスペックに見合った価格帯に設定されています。
大森貴洋プロのようなクランクベイトの活用方法や、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
どうしてもワームリグに頼りがちな自分の釣りスタイルを変えることができれば、レコードフィッシュに出会えるかもしれません。
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