ダツは超危険!釣り人やダイバーに刺さる事故が起こりやすいサヨリに似た魚
この写真の魚の名前を知っていますか? サヨリだと思った方が多いのではないかと思いますが、この魚はダツと言います。 鋭く尖ったくちばしのような口が特徴のこの魚は、非常に危険な魚…
FISHING JAPAN 編集部
スーパーの鮮魚売り場でよく見かける、オレンジ色の切り身。
ラベルには「トラウトサーモン」と書かれています。
しかし、釣り人の皆さんには
トラウト=一生を川で過ごすサケ科の魚
サーモン=川で生まれて海で過ごすサケ科の魚
という知識があるだけに、トラウトサーモンはいったい何者なのか、疑問に思うのではないでしょうか。
今回はスーパーやお寿司屋さんで頻繁に目にするトラウトサーモンについて詳しくご紹介します。
トラウトサーモンに関する衝撃の事実(!)やおいしいトラウトサーモンの選び方、調理例など、気になる情報が満載です。
目次
実はトラウトサーモンはサーモンではありません。
食べることを目的に養殖された、ニジマスのことを指しています。
ただし、淡水に棲むニジマスではなく、海水を用いて養殖させているものを、トラウトサーモンと呼んでいるのです。
ニジマスですから、基本的にはマス類です。
もっと突っ込めば、トラウトサーモンとは魚の正式な名前ではなく、小売店などで販売するための商品名です。
つまり、学術的にはトラウトサーモンという魚は存在しないということになります。
命名のいきさつは不明ですが、ネーミングした人からすると、ニジマス自体がトラウトであり、それをサーモンと同じように海で成長させたので、両方の名前を冠したかったのかもしれません。
また、そのほうが美味しいイメージも大きく膨らむと考えたのでしょう。
トラウトサーモンがニジマスだったという事実にショックを受けた方もいるかもしれません。
ですが、トラウトサーモンは栄養が豊富で、嬉しい健康効果・美容効果があります。
アスタキサンチンはサーモンに含まれる赤い色素の成分です。
このアスタキサンチンによってサーモンの身は赤くなります。
(実はサーモンは本来白身に分類されている魚です!)
アスタキサンチンにはビタミンCの約6,000倍もの抗酸化作用があります。
この抗酸化作用が紫外線によるシワの形成を抑えます。
また、アスタキサンチンは目の奥まで入り込むことができるので、眼精疲労を改善します。
その他、動脈硬化を予防したり、運動による疲労を軽減したりと、非常に優秀な働きをします。
トラウトサーモンに含まれるオメガ3系脂肪酸も健康維持に大きく貢献してくれます。
具体的には動脈硬化の予防、中性脂肪の軽減などです。
健康を気にしている方にとっては大変うれしい効果なのではないかと思います。
スーパーで鮮度のいいトラウトサーモンを選ぶための3つのポイントを紹介します。
トラウトサーモンを選ぶときはまず身全体の色に注目しましょう。
鮮やかなオレンジ色をしているものは鮮度がいいです。
逆に鮮度が落ちたトラウトサーモンは身の色が白っぽくなります。
次に注目するのは血合いです。
サーモンの血合いは茶色い部分にあたりますが、ここが黒っぽいのは鮮度が落ちている証拠です。
最後にトラウトサーモンの入っているパックを見てみましょう。
魚や肉の入っているパックには時々「ドリップ」という、血のような液体が滲んでいるときがあります。
ドリップには旨味成分が含まれているので、ドリップが出ている身はおいしさが失われている状態です。
なので、ドリップの出ていない身を選んで買うようにしてください。
トラウトサーモンの食べ方をチェックしてみましょう。
火を使ってしっかり焼いてみると、とても美味しく食べることができます。
その際に味噌や油といった調味料と合わせて、オーブンでホイル焼きにしてみてください。
生臭さがきっちり取れて、プリプリの食感を楽しむことができるでしょう。
トラウトサーモン自体の脂をそのまま活用して、焼き魚にするだけでもごはんが進みます。
各種ハーブを使って、塩+コショウをまぶして漬けて仕上げる料理や、玉ねぎと組み合わせたマリネなども絶品でしょう。
新鮮なトラウトサーモンなら、刺身にして食卓を飾ってください。
当然寿司ネタにすることもできますが、鮮度が命ですので、刺身用と表記して販売されているトラウトサーモンで試すようにしましょう。
トラウトサーモンは、どこの国で養殖されているのでしょうか。
有名な養殖地として挙げられるのは、南米のチリ、そして北欧のノルウェーです。
北アメリカ大陸のカナダも、トラウトサーモンの養殖が盛んです。
日本のスーパーなとで見かけるトラウトサーモンは、南米チリなどから輸入しているものが流通していると考えてください。
「あ、だから安い価格帯なんだ!」
そうなんです、チリ産のものが1キロ当たり1,000円前後で取り引きされています。
北欧のノルウェー産のものなら、1キロ当たり2,000円程度までに設定されています。
ということは、北欧ノルウェー産のトラウトサーモンのほうが、やや高級な食材として扱われていることになりそうです。
実際にトラウトサーモンを養殖しようとすると、海水温を20℃以下に保たなければならないという条件がついてきます。
日本で養殖しようとすれば、可能な場所が限られてしまうでしょう。
ちなみに現在では、青森県や広島県・福井県などを中心に、トラウトサーモンの国内養殖が展開されています。
価格が高くなってしまうと輸入モノには勝てませんから、なんとか頑張ってもらいたいですね。
トラウトサーモンの隣りに、アトランティックサーモンという名称の商品が並んでいることがあります。
これは、トラウトサーモンのことではないのでしょうか?
じっくり調べてみると、その違いが明確になりました。
まずトラウトサーモンのほうは、海水でニジマスを養殖したものですよね。
アトランティックサーモンのほうは、ヨーロッパの北部エリア・ノルウェーなどをメインに養殖されているサケ科の海水魚のことなのです。
サケ=サーモンですから、マス類であるトラウトサーモンとは別種と考えていいでしょう。
日本のスーパーなどで見かけるサーモンとは、このアトランティックサーモンである可能性が高いといわれています。
アトランティックサーモンも天然モノではないものの、食べて美味しいのが大きなメリットですから、脂が乗っていて甘い味を堪能できるのなら、養殖モノでじゅうぶんではないでしょうか。
良好な鮮度と低価格による提供が、ますます需要を伸ばしていくに違いありません。
トラウトサーモンは商品名なので、原材料としてトラウトサーモンと表記する必要はありません。
養殖ニジマスと書くのも、川魚っぽくてピンときませんよね。
トラウトサーモンを使っている弁当をサケ弁当と銘打って販売しても、違法ということにはならないとのこと。
でも本当は養殖ニジマスなのに、サケ弁当ってどこかおかしな気もします。
今後も養殖されたものが市場に出回るでしょうから、分かりやすい名称を国主導で考えてあてがうことが大切になってくるのではないでしょうか。
混同は混乱を生むだけ、整理して分かりやすくすると、食品に対する理解度も深まっていくはずです。
ちなみに、トラウトサーモンの切り身に対して、サケと表示して販売するのは、食品表示法に違反していることになります。
んん~、なかなかややこしい状況ですね。
それでは、ネット通販で取り寄せができる、トラウトサーモンを取り上げてみましょう。
切り身の状態で販売されているものや鮭トロに加工されているもの、はたまたご当地グルメなど、バリエーション豊かに商品が展開されています。
どれもおいしそうで目移りしてしまいますね!
燻製にしたトラウトサーモンが1kg入っています。
切り落としなので封を開けてすぐに料理に使うことが出来ます。
もちろんそのまま食べてもおいしいですよ。
瓶ドンという宮古市の新しいご当地グルメをご存知ですか?
宮古市の海の幸が牛乳瓶に詰まっていて、食べるときにごはんに瓶の食材をかけて丼にするというものです。
こちらの瓶ドンにはトラウトサーモン、イクラ、めかぶ、がごめ昆布が入っており、その食材の全てが宮古産・三陸産です。
冷凍便で、冷凍で90日間保存可能なので、好きなタイミングでおいしい海鮮丼を味わうことができます。
ニッスイが販売しているトラウトサーモンの鮭トロです。
丼ものや手巻き寿司、お茶漬け、ユッケ、ディップなど、様々なメニューに活用することができます。
300gが5個セットになっていますが、汎用性が高いのですぐに使い切れてしまいます。
トラウトサーモンの特徴や食べ方、おすすめの食材商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
自宅近くのスーパーにも並んでいるはずなので、もし見かけたら購入して、いろいろと調理してみてください。
とても淡泊で食べやすい魚ですから、工夫を凝らしてさまざまなメニューを試してみると楽しいですよ。
お寿司屋さんへ行ったら、真っ先に頼んでしまいそうですよね。
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FISHING JAPAN 編集部この記事に関するよくある質問
トラウトサーモンにはアスタキサンチンという成分が含まれています。アスタキサンチンは紫外線によるシワができるのを抑えたり、眼精疲労を軽減したりする効果があります。
トラウトサーモンの切り身は①身全体が鮮やかなオレンジ色②血合いが黒っぽくなっていない③ドリップが出ていないという3つの基準で選ぶといいでしょう。鮮度が高くておいしいトラウトサーモンを選ぶことが出来ます。
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