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ホキってどんな魚か知ってる?白身魚フライやちくわなどに使われる深海魚をチェック

FISHING JAPAN 編集部

白身魚と聞くと、お弁当のフライやファーストフードのフィッシュバーガーなどが思い浮かべられることが多いでしょう。

これは我々が日常的に接する食材、白身魚ですが、何の魚であるか具体的にご存じでしょうか?

実は、白身魚と呼ばれる魚には様々な種類が存在します。

今回は、その中にある一つ、あまり耳にしない「ホキ」という魚の生態に迫ってみましょう。

そして記事の後半部では、家庭で手軽に作れるホキの料理法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

ホキとは

ホキとは、タラ目メルルーサ科に属する海水魚です。

タラもメルルーサもホキと同様白身魚に使われる魚で、特にタラは日本近海の漁で多く水揚げされ、スーパーなどでもよく見かけます。

一方、ホキは日本近海にはあまり生息しておらず、南半球にあたるオーストラリア南部やニュージーランドを中心に、アルゼンチンやチリに近いパタゴニア水域や、南アフリカの沖合で多く確認されています。

ちなみに、ホキという名前は生息域であるニュージーランドやオーストラリアでの呼び名です。

ホキは水深200~600mに棲む深海魚で、陸棚の斜面を好むため漁もその辺りを狙っておこなわれてきました。

その結果、かなりの乱獲が影響してその数は激減しており、現在はあまり日本に輸出されていないようです。

ホキの生態

ホキは鋭い歯を持つ肉食魚で、深海エリアを泳ぐイワシやイカの他、エビ、カニなどの甲殻類を主食にしています。

成魚は全長1mを軽く超え、体重は8kg前後にまで成長します。

また、ホキの寿命は意外と長く、20年以上生きる個体もいるようです。

産卵の時期は6月以降の夏がメインで、秋口にかけておこなわれます。

ホキの正体

先に述べた通り、ホキは乱獲によってその数が激減しており、市場にもあまり出回らなくなりました。

そのため、日本で流通しているホキと呼ばれる魚は、実はデコラやメルルーサのような、同じタラ目に属する魚を指すことが多いようです。

デコラもメルルーサもホキと同様、ニュージーランドやアフリカなどに近い太平洋に分布しており、深海を好んで生息しています。

深海に棲むため、釣り竿で釣るというよりは漁船による底引き網などで大量に捕獲されています。

捕獲された後は冷凍され、チリ産やアルゼンチン産として一般的に市場に出回っています。

これが、私たちの身近にある白身魚の正体なのです。

ホキの味

ホキの身は、白身魚の中でもかなり上品な味がすると評判です。

味わいとしては同じ白身魚のタラによく似ており、クセがなく淡白なので食べやすいでしょう。

また、ホキの骨はサンマのように小骨がたくさん並ぶようなタイプではなく、とても少なくて取り除きやすいという特徴を持っています。

それに加え、加熱処理しても身が縮まらず柔らかい食感が保てるので、調理法を問わず様々な料理に使うことができます。

ただし、身そのものにはうま味が少なく物足りないという声もあるため、バターや香辛料でうま味を足して調理すると、食べ飽きることなくホキ料理を楽しめるでしょう。

私たちの身近にあるホキ料理

ホキは加工調理しやすく業務用にも重宝する魚なので、みなさんも知らずしらずのうちに口にしているかもしれません。

たとえば、ホキはのり弁当に入っている白身魚のフライに使われています。

一方、刺身など生食用のホキをあまり見かけないのは、遠洋で捕獲されたものが船で運ばれてくるからと言えるでしょう。

私たちが普段気にしていないだけで、実はホキは日本の食生活や食文化に密接に関わっている魚なのです。

ここでは、のり弁当の他、ホキがよく使われる食品を2つご紹介します。

①フィッシュバーガー

忙しいときでも気軽に食事ができるのがファーストフードの魅力です。

その中でも一際人気なのが、全年齢層から愛されるハンバーガー。

実はホキという魚種は、ハンバーガーショップのメニューの中でも常連であるフィッシュバーガーの主役なんです。

サクサクのフライに包まれたジューシーなホキの身が、なんとフィッシュバーガーのメインだと知ったら驚きますよね。

ハンバーガーショップでよく目にするフィッシュバーガー、これからも皆さんのテーブルに上がる可能性大ですよ。

②ちくわ

冷え込みが増すと、ポトフや湯豆腐のようなあたたかい料理が家庭の食事に登場することが多いでしょう。

意外と知られていない事実ですが、ホキは、かまぼこなどの練り物にも使用されています。

よく練り物をポトフや湯豆腐の具材として使うという人は、意識せずともホキを食べていた可能性があります。

さきほどご紹介した食品だけではなく、白身魚を使用したものにホキが含まれている可能性は非常に高いです。

日常の食事の中で、ホキの存在を探してみるのは、少し楽しいかもしれませんね。

ホキの調理法

先に述べた通り、ホキの身は火を通しても美味しく食べられるため、様々な調理法に向く魚です。

加熱料理の定番であるフライやソテーを始め、煮物やムニエル、蒸し料理などにも使えます。

スーパーでは見る機会が少ない魚ですが、鮮魚店や市場では普通に売られていることが多いですよ。

また、ネットでも手軽に購入できるため、ホキを家で楽しみたい方はチェックしてみましょう。

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ホキの切り身を天ぷらに調理している動画はこちら

水産加工メーカー『オカフーズ』の公式YouTubeチャンネルでは、ホキの切り身を調理する動画を紹介しています。

こちらの動画では皮付きの冷凍切り身をそのまま揚げていますが、冷蔵庫に入れて解凍したものや、生のホキを使って試してみても良いでしょう。

編集部が実際にホキの天ぷら作りにチャレンジしましたが、動画の通り、凍ったままの状態で揚げてみても美味しく食べられました。

ふっくらした身の食感を楽しむコツは、あまり油の温度を上げ過ぎず、じっくり時間をかけて揚げることです。

季節の野菜なども一緒に天ぷらにすると、彩り豊かなメインディッシュになるでしょう。

ホキに衣を付けて揚げるだけの簡単調理なので、家庭でも手軽に実践できますよ。

ホキを調理するときに使いたいおすすめのアイテムはこちら!

出刃包丁

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新鮮なホキが手に入った場合、さばくときに使いたいのが出刃包丁です。

一般的な包丁に比べ、出刃包丁は重みと厚みがある分、魚の身を綺麗におろすのに役立ちます。

刃物の老舗メーカーとして有名な貝印の出刃包丁は、切れ味や耐久性において根強い人気を誇っています。

骨抜き

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同じく貝印からリリースされている骨抜きです。

ホキの骨は比較的少なく取り除きやすいですが、専用の骨抜きを使用すればより手軽に下処理ができます。

こちらの骨抜きは小骨でも掴みやすい先斜めタイプになっているので、身の奥に入り込んだ骨でも簡単に取り除くことができるでしょう。

レモンソテーの素

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白身魚を用意するだけで美味しいレモンソテーが作れるので、ホキを手軽に楽しみたい方におすすめです。

フライパンひとつで簡単に調理できるため、ホキの切り身を使えばパパっとメインディッシュが仕上がります。

爽やかなレモンの酸味とスパイスの香りが食欲をそそる一品です。

ホキを美味しく調理して食べてみよう!

ホキの特徴や料理などをご紹介しましたが、いかがでしたか?

ホキが意外と私たちの身近にいる魚であることを、お分かりいただけたかと思います。

通販などで手軽に買うことができ、調理しやすく食べやすいので、ぜひ家庭料理のレパートリーに加えてみてくださいね!

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この記事に関するよくある質問

ホキとは?

ホキとは、タラ目メルルーサ科に属する海水魚です。ホキは日本近海にはあまり生息しておらず、南半球にあたるオーストラリア南部やニュージーランドを中心に、アルゼンチンやチリに近いパタゴニア水域や、南アフリカの沖合で多く確認されています。細長い体と丸く大きな目が特徴です。

ホキはどんな味?

ホキの身は、白身魚の中でもかなり上品な味がすると評判です。味わいとしては同じ白身魚のタラによく似ており、クセがなく淡白なので食べやすいでしょう。それに加え、加熱処理しても身が縮まらず柔らかい食感が保てるので、調理法を問わず様々な料理に使うことができます。

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