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FISHING JAPAN 編集部
みなさんは、メルルーサという魚を知っていますか?
普段聞き馴染みのない名前だと感じる方も多いでしょう。
釣り人の間でも、メルルーサが釣れた!という話はあまり耳にしたことがありません。
実はメルルーサは日本の近海で獲れる魚ではなく、ほとんどが輸入によって流通しています。
とは言え、私たちも日頃から知らず知らずのうちに口にしており、意外と身近にいる魚です。
今回はそんなメルルーサの実態を紐解き、私たちとどのように関わっているのか解明していきましょう!
メルルーサとは、タラ目メルルーサ科の魚のことです。
みなさんも、タラならよくご存知かと思います。
同じタラの仲間にスケトウダラという有名な種がいますが、こちらは日本近海の漁で多く水揚げされています。
食卓では鍋物の具として人気であるため、スーパーなどでもよく見かける魚です。
かつてはメルルーサもスケトウダラのように、タラと表示し販売されていた時期があったようです。
しかし、法律で魚の正式な名称表示が義務付けられたため、メルルーサという名が世に知れ渡ったと言われています。
メルルーサは、実はかなり大きなサイズに成長する魚で、全長1メートルを軽く超える個体もいるようです。
見た目はグレーカラーで細長く、体表が細かいウロコで覆われています。
深海魚によく見られる鋭い歯で捕食を繰り返す、フィッシュイーターの仲間です。
メルルーサが持つ珍しい特徴としては、背ビレが2つに分かれてついていることが挙げられます。
メルルーサは、ニュージーランドやアフリカなどに近い太平洋に分布しており、深海を好んで生息しています。
深海に棲むため、釣り竿で釣るというよりは漁船による底引き網などで大量に捕獲されているようです。
捕獲されたメルルーサは冷凍され、チリ産やアルゼンチン産として一般的に市場に出回っています。
メルルーサは、淡白な味わいが特徴的な白身の魚です。
日本に大量に輸入されるメルルーサは、他の白身魚に比べると安価で手に入り、加工調理しやすいというメリットがあります。
そのため、意外と私達が日常的に食べる料理にメルルーサが使われていることが多く、例えばのり弁当などに入っているフライもそのうちの一つです。
刺身など生食用のメルルーサをあまり見かけないのは、遠洋で捕獲されたものが船で運ばれてくるからと言えるでしょう。
私たちが普段気にしていないだけで、実はメルルーサは日本の食生活や食文化に密接に関わっている魚なのです。
メルルーサを使った料理と言えば、スペインのガリシア料理が有名です。
スペイン・ガリシア地方の伝統料理に「タコのガリシア風」という料理があります。
本来はタコとじゃがいもを茹でて、オリーブオイルや塩で味付けをする料理ですが、タコの代わりにメルルーサを使っても美味しくいただけます。
実はヨーロッパでは、メルルーサを調理して食べる習慣が深く根付いており、フランスやイタリアなどでもメインディッシュに使われるケースが多いようです。
メルルーサはクセのない淡白な味わいで、骨も少なく柔らかいのでとても食べやすい魚と言えます。
そのため、どのような調理法でも美味しく仕上げることができます。
家庭で調理する際は、フライやソテーの他、煮物や唐揚げなど様々な料理に挑戦してみましょう!
スペインにまつわる食材やレシピを紹介したYouTubeチャンネル『Estudiar para Chef』では、大型のメルルーサをさばいて下処理するシーンを撮影しています。
手順としては、まずハサミでヒレを切って丁寧にウロコを取り除きます。
流水でよく洗った後、頭を切り落とし、内蔵など食べられない部分を削ぎます。
きれいな身だけになったら調理しやすい大きさにカットし、下処理完了です。
先に述べたように、メルルーサはのり弁当に入っている白身魚のフライに使われています。
しかし、その他にもメルルーサを原料とした食品はたくさん存在しているため、みなさんも知らずしらずのうちに口にしているかもしれません。
ここでは、メルルーサがよく使われる意外な食品を2つご紹介します。
忙しいときに手軽に食事を済ませられるファーストフード。
その中でも特に幅広い年代の方に人気なのが、ハンバーガーです。
実はメルルーサは、ハンバーガーショップで定番となっているフィッシュバーガーに使われています。
サクサクの衣とジューシーな身が美味しいフィッシュフライが、実はメルルーサでできているとは驚きですね。
フィッシュバーガーは多くのハンバーガーショップで見かけるため、今後もみなさんが口にする機会は多いでしょう。
ファーストフード繋がりで言うと、イギリスのフィッシュ&チップスに使われている白身魚にも、メルルーサを使用している店があるようです。
寒くなってくると、鍋やおでんなど温かい料理が食卓に並ぶ家庭も多いでしょう。
実はメルルーサは、ちくわやさつま揚げなどの練り物にも使われています。
鍋やおでんの具として練り物をよく使うという方は、知らずしらずのうちにメルルーサを口にしていたかもしれません。
今回ご紹介した食品以外にも、白身魚を使ったものにメルルーサが使われている可能性は大いにあります。
今後も原材料としての需要が伸び続ければ、メルルーサは私たちの食生活に欠かせない存在になるでしょう。
オカフーズ 骨取り 切身 百選Plus メルルーサ 60g×15切
切り身で売られているメルルーサは、骨を取り除いた状態でパックされているため下処理する手間がかかりません。
料理に使いやすいので家庭でも手軽に試すことができます。
にんべん だしとスパイスの魔法 白身魚のレモンソテー 78g×5個 [料理の素 無添加 特製スパイス] 1699年創業 鰹節・だし専門店のにんべん
白身魚を用意するだけで美味しいレモンソテーが作れるので、メルルーサを手軽に楽しみたい方におすすめです。
フライパンひとつで簡単に調理できるため、メルルーサの切り身を使えばパパっとメインディッシュが仕上がります。
爽やかなレモンの酸味とスパイスの香りが食欲をそそる一品です。
メルルーサの特徴や料理などをご紹介しましたが、いかがでしたか?
メルルーサが意外と私たちの身近にいる魚であることを、お分かりいただけたかと思います。
通販などで手軽に買うことができ、調理しやすく食べやすい魚なので、ぜひ家庭料理のレパートリーに加えてみてください。
実は、メルルーサの卵も日本で販売されています。
煮付けなどに添えられるようにパッケージされていて、少量単位で手に入れることができます。
様々な形で私たちの食卓に関わりを持つメルルーサ、今後もその味に魅了され続けることでしょう。
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FISHING JAPAN 編集部この記事に関するよくある質問
メルルーサとは、タラ目メルルーサ科の魚のことです。2つに分かれてついている背ビレと、鋭い歯が特徴的なフィッシュイーターの仲間です。白身魚の中では安価で手に入り、スーパーや通販で購入することができます。
メルルーサはクセのない淡白な味わいで、骨も少なく柔らかいのでとても食べやすいです。そのため、どのような調理法でも美味しく仕上げることができます。家庭で調理する際は、フライやソテーの他、煮物や唐揚げなど様々な料理に使える魚です。
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