危険生物ヤマカガシに釣り場で出会うかも!特徴や生息地・おすすめ対策グッズをチェック
マムシの名前はよく知られていますが、それと同等の危険生物が山あいの水辺などに潜んでいます。
その名は、ヤマカガシ。
カガシというのは日本の古語で、意味は「蛇」。
ということは、山に棲む蛇というそのままの名前が付けられたことになりますね。
このヤマカガシ、我々が向かう池や湖・河川などの水辺を好み、釣りをしているとよく出会います。
「え~、こんな柄の蛇は見たことないなぁ~、、」
実は成長すると紋班は薄くなる個体がいるようで、シマヘビと見間違えているのかもしれませんよ。
ここでは、噛まれる可能性のある毒蛇・ヤマカガシについてご紹介しましょう。
蛇対策に役立つ便利グッズも、併せて特集します。
ヤマカガシとは
ヤマカガシとは、水辺を好んで棲息する、体長60センチから1メートルを超えるサイズの毒蛇のことです。
毒蛇と言ってしまうと、とても攻撃的なイメージになりますが、マムシのオスと比べたらずいぶん性格は穏やかな印象を持っています。
当然個体によって性格は違いますから、ヤマカガシ=フレンドリーとは解釈しないでくださいね。
往々にして蛇が攻撃してくるときは、人間の配慮の無い行為によって彼らのテリトリーを侵しているケースが多いです。
仕方なく、他に選択肢がないから威嚇攻撃するしかなかった!というのが、蛇サイドの本音ではないでしょうか。
ヤマカガシも例外ではなく、自ら積極的に飛び掛かるような、嘴平伊之助タイプはいないと考えてください。
なので水辺に立つときは、周囲にじゅうぶん注意してから歩を進めるようにしましょう。
蛇が嫌うヒキガエルも捕食してしまうヤマカガシ
ヤマカガシは、カエルが好物とされています。
特にヒキガエルを食べると、ヒキガエルが保持している毒も受け継ぐという習性を持っていますよ。
実際にヤマカガシに噛まれた知り合いがいますが、噛まれた瞬間は痛さを感じなかったとのこと。
そのまま1週間ほどで完治してしまうこともありますが、噛まれたと分かったら慌てずに119番通報し、最寄りの専門医に診てもらうようにしましょう。
毒の種類は血栓を引き起こすタイプに分類されるので、毛細血管が集中している鼻の粘膜や歯茎・肺などから出血してしまうことがあります。
過去に死亡に至った事例があるようですので、自分で判断せずに専門医による治療を受けるようにしたいですね。
ヤマカガシの威嚇行動
実は昨年、ヤマカガシに遭遇した経験があります。
画像のような美しい体色ではなかったので、別の種類の蛇と勘違いしていました。
威嚇姿勢が独特で、頭をコブラのようにもたげるのですが、こちらが近づいてもこちらを向かなかったのが印象的でした。
ワシやタカの類いに遭遇すると、死んだふりをして動かなくなるケースもあるとか。
かなり思慮深い生き物であるかもしれず、できればそっとしておいてあげたいものです。
ヒキガエルを襲って、噛んだ箇所から飲み込もうとしているヤマカガシの貴重な動画を見つけました。
若干閲覧注意のグロさは漂っていますが、生身同士がぶつかり合う自然界の縮図のような、ある種の崇高さを感じます。
我々とて、別世界に生きているわけではないのです。
ヤマカガシがヒキガエルを捕食している貴重な動画はこちら!
もし釣り場でヤマカガシに遭ったら、ゆっくりとその場を離れてください。
アングラーの後を追ってくるようなことはしませんから安心しましょう。
毒は、噛み付かれたときに人体に影響します。
また敵に向かって噴き付けてくることもあります。
噛まれた箇所をリムーバーで吸い出したところで安心はできませんが、ショック状態にならないように深呼吸を繰り返してから、処置方法を119番通報で確認するようにしましょう。
歩いている先に小枝が落ちているのを見つけても、手を伸ばして拾ってはいけません。
ヤマカガシである確率が、ゼロとは言い切れないからです。
釣り場で確認作業をする際は、厚手のゴム長靴を履いたつま先からと決めておきましょう。
蛇対策の便利グッズをピックアップ!
ヤマカガシに限らず、春以降の水辺には多くの蛇が潜んでいます。
マムシのような猛毒を持った蛇もいますから、噛まれないための対策が必要となります。
最も効果的なのは、むやみに足を踏み入れないこと。
特に草などが覆いかぶさって地面が見えない場所などに、歩を進めてはいけません。
また前進する場合は、足を持ち上げて降ろすのではなく、擦り足で進むようにしましょう。
そうすれば蛇を踏んでしまうことは発生せず、噛まれることも抑えられるのです。
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アウトドア用のロングブーツではありませんが、つま先が硬く防御・補強されていて、浸水にも強いPVC素材で出来ています。
これなら未だ踏み入ったことのないエリアへ、擦り足で進入しても蛇の攻撃を避けることができるでしょう。
ただし、ソールがやや滑りやすいので、そのまま水中に立ち入ることは止めてください。
歩行ルートをしっかり作ってしまえば、通常のフィッシングブーツに履き替えてもだいじょうぶでしょう。
[アシックス] 安全靴/作業靴 ウィンジョブ CP401 ブラック/ゴールド 25.5 cm 3E
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こちらは、アシックスからリリースされている、踏み抜きや刺し抜きの防止板が入っているワーキングシューズです。
水も入りにくい構造になっているので、初めての踏み入れ場所に使うのに適しているでしょう。
グリップソールですがアウトドア用ではないので、常時釣りに使うのに向いていません。
あくまでも釣り用のルート作りのために用いるようにしましょう。
小さく折り畳んで持ち運べる、アウトドア向けのレインブーツです。
合成ゴム製で、高さもしっかりあるタイプなので、水場でも十分に対応できます。
普段はフィッシングシューズで釣りを楽しむ中、ヤブ漕ぎが必要な状況に陥ったとき、蛇への対策用に履き替えてみると良いでしょう。
自立型で、楽に履くことができます。
レインブーツは雨天時はもちろん、水辺を歩く際にも大変便利です。
車に常備品として置いておくことを推奨します。
色のバリエーションも豊富なので、色々な色をそろえて楽しむのも一興かもしれませんね。
かなり高額な製品ですが、ヘビ退治用のエアゾールスプレーが販売されています。
こちらは、内容成分がフェンプロパトリンで、約20秒の噴射で蛇を撃退できるとのこと。
ただし、20秒もの間、蛇がじっとしているはずがないので、スプレーして向かってくるようならすぐに退避してください。
もし蛇がぐったりしていても、すぐには近づかないほうが賢明です。
自宅の花壇や園芸エリア用に使うための、ヘビ除けスプレーです。
ただし、使用目的が異なりますから、自己判断で使うようにしてください。
トウガラシエキスなどの刺激物が入っていますが、釣り場で使っても一時的な気休め程度にしかならないでしょう。
ヘビの居そうなところへひと噴きする使い方なら、あっという間にカラになってしまいそうですね。
ハチなどに刺された際に、応急的に吸い出し処置をするための器具です。
蛇の毒を完全に除去できるものではありませんが、医療機関へ向かうまでの対策グッズとして利用してみましょう。
カップが複数用意されているので、複数人の吸引に対応することが可能です。
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登山などに使うためのトレッキング用振り出し式ポールです。
これを伸ばして、目の前に広がる草木を突いて歩くようにしましょう。
ヤマカガシは、その物音に驚いて逃げてしまう可能性があります。
収納して持ち運ぶこともできるので、バッグやタックルケースに入れておくようにしたいですね。
自重はわずか300グラムですから、負担を感じずに扱えるのがいいですね。
グリップ部分は、フライロッドを彷彿とさせるコルク製。
握りやすく軽いのが特徴で、耐久性にも優れています。
ヤマカガシの特徴を理解して遭遇しても刺激しないようにしよう!
ヤマカガシの特徴や生態、おすすめの便利グッズをご紹介しましたが、いかがでしたか?
蛇のいない水辺はありません。
退治するという発想より、共存するための知恵を絞るようにしたいものです。
ヤマカガシの日本における生息地は、北海道や南西諸島・小笠原諸島を除く全域ですから、居ないところを見つけるほうが難しいでしょう。
とても臆病な性格なので、人の姿を見つけたら逃げてくれます。
いきなり蛇の居そうなエリアへ立ち入るのを止めれば、かなりの確率で噛まれることを防げるはず。
そういう自然との付き合い方を、しっかりと身に着けたいものです。
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