カワハギ釣りの時期っていつなの?釣り方やおすすめアイテムをピックアップ
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FISHING JAPAN 編集部みなさんは、ギマという魚をご存知でしょうか?
釣り人の間では外道として扱われるギマですが、よく見ると可愛らしい顔立ちをしています。
実はギマは陸で立つ魚として知られており、近年はSNS映えすることで人気です。
今回はそんなギマの生態に迫り、釣り方やさばき方、さらに美味しく食べる方法をご紹介します!
ギマとは、フグ目ギマ科に属する海水魚です。
釣り人からは外道として嫌われ、さらに漁師からも厄介者扱いされていますが、地域によっては食用として重宝されています。
ギマの上半身はカワハギに似ており、顔立ちもそっくりです。
対して尾びれは中央部分が湾入しており、ブリなどの青物と類似しています。
体長は20~30cmほどに成長し、銀色の体に付いた黄色の胸びれと尾びれが特徴です。
ギマは背びれに1本、腹びれに2本太く鋭いトゲを持ち、口の中にも頑丈な歯がありますが、毒はありません。
また、漁獲されると大量の粘液を出すため体表はヌルヌルしており、それが外道や厄介者として扱われる理由の一つと言えるでしょう。
ギマの名前の由来には諸説ありますが、一つは体色が銀色で馬のような顔をしていることから「銀馬(ぎんま)」と呼ばれ、それが訛ってギマになったとされています。
また、硬くザラザラした体表が擬麻(=綿糸などに加工を施して麻に似せたもの)を思わせることが由来になった説もあるようです。
ギマは地方名を多く持つ魚で、その名はギマの見た目の特徴に関連しています。
たとえば元の名前から派生して、愛知県ではツノギマ、三重県ではハリハゲ、和歌山県ではツノハゲと呼ばれています。
ギマは比較的浅い湾内を好み、主に砂泥底に生息する魚です。
日本では本州、特に千葉県以南の太平洋側で多く確認されています。
ギマの幼魚
ギマは、毎年6月から7月にかけて産卵期を迎えます。
稚魚は汽水域などに多いですが、成長すると群れで湾内に移動します。
甲殻類や貝類、ゴカイなどを捕食する雑食性の魚です。
ギマは腹びれに付いたトゲを用いて、三脚のように立たせることができます。
その姿が凛々しく、ユニークな表情とのギャップにファンも多いようです。
最近はSNS映えすることから写真に撮って楽しむ釣り人も多いですが、トゲは鋭く危険なので扱いには十分注意しましょう。
ギマは口が小さく、強力な歯を持っています。
その歯を使ってエサをかじり取るように食べるため、ハリに掛かりづらく釣るには少しコツのいる魚です。
太平洋側の沿岸に多く生息し、クロダイ釣りやキスを狙った投げ釣りなどの外道として釣れるのが一般的です。
ところが東海地方ではターゲットとして人気で、特に浜名湖や三河湾ではその姿がよく確認されています。
思いの外引きが強いのでやり取りが面白く、食べても美味しいとあって少数派ですがギマ専門で釣る方もいらっしゃるようです。
海底に群れで生息しているので、1匹釣れると複数釣れることが多いのもギマ釣りの醍醐味と言えます。
ギマは水深の浅い砂泥底に棲んでいるので、陸から投げ釣りで狙うことができます。
タックルはシロギス釣りで用いるようなちょい投げ仕掛けがおすすめです。
1.8~3m程度のコンパクトロッドに小型のスピニングリールを装着し、1~2号のPEラインを100~200m巻きます。
エサにはゴカイなどの虫餌を用いるようにしましょう。
3~10号の軽い仕掛けを投げて着底したら、ゆっくり移動させながらギマがいるポイントを探ります。
アタリがあっても素早くリールを巻かず、ゆっくり一定の速度で巻くことが大切です。
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ギマの背びれと腹びれに付いた3本のトゲは、毒はありませんが太く鋭いため刺さると非常に痛いです。
そのため、釣り上げたときには十分注意が必要です。
軍手を用いたりタオルで魚体を包んだりするなど、ギマに直接手で触れることは避けましょう。
また、ヌルヌルしたギマは釣り上げた後も大量に粘液を出します。
そのままクーラーボックスやバケツに入れると中が粘液浸しになってしまうため、他の魚と混ざらないよう別でビニール袋に入れておくことをおすすめします。
ギマは一般的に流通している魚ではないため、スーパーや鮮魚店で見かける機会は少ないでしょう。
ところが、静岡県の浜名湖周辺や愛知県の三河など東海地方の一部地域では、食用として市場に出回っています。
ギマの身は透明感のある白身で歯ごたえがあり、熱を通すと締まるので食感の違いを楽しめることから様々な魚料理に向いています。
肝も身と同様カワハギに似た味わいで、クセがなく非常に美味しいと人気です。
ギマは産卵期とその直後を除いた、秋~春に旬を迎えます。
旬の時期のギマは脂のりが良く、身も引き締まっているので刺身にしても美味しいです。
市場で入手するのは難しいですが、実際に自分で釣り上げて持ち帰れば家でも美味しいギマを堪能できます。
ギマ料理を楽しむ前に、まずは綺麗にさばいていきましょう。
ギマはカワハギの仲間とあって、皮が非常に硬い魚です。
皮には厚みもあるため、剥がす際は切り込みを入れた上で、必要に応じてペンチなどを使用する必要があります。
また、背びれと腹びれに尖ったトゲがあるので、はじめに落としておくなどして怪我をしないよう注意しましょう。
もう一つ厄介なヌルヌルした粘液については、タワシなどで洗い流すと効果的です。
さばき方について、詳しくは下の動画を参考にしてくださいね!
登録者数477万人を誇る人気YouTubeチャンネル『きまぐれクックKimagure Cook』で、ギマの下処理方法が詳細に説明されています。
下処理の手順が順を追って親切に説明されているため、初心者の人でも容易に模倣することが可能です。
動画の後半部はギマを使った料理レシピを紹介しているので、ぜひこの動画を参照してみてください!
ギマをさばいたら、早速料理を作っていきましょう。
今回は、ギマの身はもちろん、濃厚な旨味にファンの多い肝を使った料理もご紹介します。
どれも簡単に美味しくできる料理ばかりなので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
新鮮なギマは刺身にすることで本来の旨味を堪能することができます。
透明感のある白身はしっかりした歯ごたえが特徴で、脂の味をしっかりと感じられます。
そのまま醤油で食べる以外に、柑橘類を添えたり酢や昆布で締めたりしても絶品です。
ギマの身はクセがないので、濃いめの味付けで調理するのもおすすめです。
酒、みりん、醤油、砂糖などの調味料を水と合わせて煮汁にし、ギマを煮込みます。
熱を通すと身が引き締まり、噛むたびに旨味が溢れ出てきますよ。
スライスした3枚のギマに下味を施し、衣をつけてフライにします。
フレッシュなギマは非常にジューシーで、鶏胸肉に匹敵する弾力があります。
ほかほかのフライドチキンはビールと一緒に食べると最高で、どの年代の男女でも楽しむことができる料理です。
肝はシンプルに肝醤油にすることで、その旨味を存分に引き出すことができます。
トロッとした食感と、濃厚で甘みを感じる味わいにファンも多い一品です。
薄造りにしたギマの身を、肝醤油に付けて食べるのもおすすめです。
ギマは通常、釣りの邪魔者として受け入れられないことが多いですが、実際には釣るのが楽しく、食べるのもとても美味しい魚なんです。
さらに、ギマの姿立ちは非常に個性的で、きっとあなたも写真に収めたくなるはずです。
ギマをターゲットにした釣りに出かけるのもいいですし、キス釣りで同時にギマを釣って持ち帰るのもオススメです。
これまでリリースしていた人も、一度ギマを自分で釣り上げて、自ら下ごしらえして美味しく料理してみてはいかがでしょうか!
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FISHING JAPAN 編集部この記事に関するよくある質問
ギマとは、フグ目ギマ科に属する海水魚です。顔も含め上半身はカワハギに似ていますが、尾びれはブリなどの青物と類似しています。体長は20~30cmほどに成長し、銀色の体に付いた黄色の胸びれと尾びれが特徴です。ギマは背びれに1本、腹びれに2本太く鋭いトゲを持ち、口の中にも頑丈な歯がありますが、毒はありません。また、漁獲されると大量の粘液を出すため体表はヌルヌルしており、それが外道や厄介者として扱われる理由の一つと言えるでしょう。
はい、美味しく食べられます。ギマの身は透明感のある白身で歯ごたえがあり、熱を通すと締まるので食感の違いを楽しめることから様々な魚料理に向いています。肝も身と同様カワハギに似た味わいで、クセがなく非常に美味しいと人気です。
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