アイゴってどんな魚なの?ヒレの毒に要注意!釣り方&食べ方特集
磯場や防波堤周りに群れで生息している、ヒレに毒針を持った魚をご存知ですか? その名は、アイゴ。 どんな習性を持っているのか、釣り方や食べ方を交えながらご紹介しましょう。
FISHING JAPAN 編集部防波堤から海を眺めると、真っ黒に染まっているところを発見することがあります。
ゆっくりと移動を繰り返しているその塊の正体は、カタクチイワシの群れです。
いったいどんな習性を持っているのか、釣り方や食べ方も含めてご紹介しましょう。
目次
カタクチイワシとは、ニシン目カタクチイワシ科に属している海水魚のことです。
地方による呼び名には違いがあり、シコイワシ・カタクチ・セグロイワシ・シラス・ヒコイワシ・セグロ・ドロメなどと呼ばれています。
カタクチイワシの体型は、全体的に細長くて、円筒に近い外観になっています。
目は鼻先に寄っていて、口はかなり大きいです。
口を開くと、目の後ろ側まで届きますし、口そのものか突き出していて、下アゴが上アゴより短くなっているのが特徴です。
カタクチイワシの体色は、背中側が濃い青色で、腹側は銀白色です。
この配色から、セグロイワシと呼ばれるようになったという説もあります。
イワシ類の中では、最も小さく、孵化して5ヶ月から1年で成魚になりますが、それでも10cmから15cm程度のサイズです。
カタクチイワシのウロコは大きめで薄く、はがれやすいです。
なので釣られると、ウロコがほとんど取れてしまっていることがあります。
カタクチイワシのウロコのはがれやすさは、マイワシやウルメイワシとは全く異なるので、カンタンに見分けることができます。
カタクチイワシの生息域は、日本各地の沿岸に分布しています。
大きな群れを作って、沿岸の表層を回遊する習性があります。
捕食対象は、動物性プランクトンです。
これを丸々吸い込んで、自分のエラの鰓耙=さいは・エラに付いているトゲでろ過しながら食べます。
カタクチイワシの産卵時期は、春から秋にかけて。
孵化した稚魚は、急速に成長しますが、寿命は3年程度です。
フィッシュイーターたちに常に追われていますが、繁殖力が高いので個体数は維持できています。
日本において最も漁獲量の多い魚として知られており、稚魚であるシラスから成魚まで、食卓によく並ぶ魚です。
カタクチイワシの釣り方は、群れを見つけて撒き餌をし、サビキ仕掛けを投入すれば、カンタンに数釣りが可能です。
釣れる時期は、水温の上がる春から秋にかけて。
海水面が真っ黒に染まり、フィッシュイーターに追われて水面から跳ね上がっている姿を防波堤から見つけたら、そこに釣り座を構えてサビキ釣りを実施しましょう。
釣れたカタクチイワシを活けエサにして、泳がせ釣りをおこなえば、青物やヒラメ・マゴチ・シーバスなどの大物を釣ることもできます。
ウロコがカンタンにはがれるので、タオルなどを持ち込んで手からウロコを拭き取りながら、サビキ釣りを楽しんでください。
サビキ釣りには、撒き餌が要ります。
最近では、チューブパッケージに封入された、味・ニオイ付きのサビキ釣り用撒き餌が販売されているので、それを活用しましょう。
フタを開けて、使う分だけ絞り出してコマセカゴに入れることができます。
残りはフタをして保管しておくと、ニオイも漏れず快適にサビキ釣りを楽しめるでしょう。
カタクチイワシの食べ方もチェックしておきましょう。
稚魚のカタクチイワシは、シラス干し=ちりめんになります。
煮干しや釜揚げなどの加工品として、食卓に並ぶことが多いでしょう。
カルシウムや鉄・ビタミンA・ビタミンB1・カリウム・亜鉛などを豊富に含んでいるので、健康に良い食べ物です。
カタクチイワシの鮮度が高ければ、手開きで刺身や天ぷら・煮付けなどに調理するといいでしょう。
骨は柔らかくて、やや赤みがかった身です。
熱を通しても硬くなりにくいですから、調理しやすい魚といえるでしょう。
カタクチイワシの内臓は苦いものの、味に深みが出るので料理に活用したほうがいいかもしれません。
なめろうやアヒージョなど、和風・洋風どちらにも合います。
目が赤くなっている個体は、鮮度が落ちているので注意してください。
カタクチイワシをサビキ仕掛けで釣るのに適している、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
ロッドは、全長4m前後の振出式磯竿がマッチします。
リールは、2500番から3000番サイズ程度のスピニングリールなら、ナイロンラインを豊富に巻いた状態で扱いやすいでしょう。
プロマリンブランドからリリースされている振出式の磯竿・PGブライトサビキシリーズのラインナップから、450タイプを選んでみました。
全長は4.50mもあるので、足場の高い防波堤やコンクリート護岸から、サビキ釣りを楽しめます。
継数は5本で、仕舞寸法は106cmになります。
ウエイトは294gで、ブランクスの先径/元径は、1.5/23.7mmです。
適合する錘負荷は、1号から12号まで。
コマセカゴにオモリが付いているので、その号数をこの範囲内にすればOKです。
ブランクスは、グラス素材で出来ています。
実際に伸ばして持ってみると、やや持ち重り感はありますが、特に支えられないほどの重さではありません。
スピニングリールを装着し、そこからの道糸をガイドに通して、その先端にサビキ仕掛けを結びます。
カタクチイワシがサビキに食い付いてくると、ブルブルとアタリが伝わってくるでしょう。
すぐには引き揚げずに、そのまま止めておくと、2匹目のカタクチイワシが別のサビキに食い付いてくれます。
一度に複数のカタクチイワシが釣れるようになったら、サビキ釣りのスキルはかなりアップしたといえるのではないでしょうか。
実売価格は千円台と、とても低価格な設定に抑えられているのが嬉しいです。
このロッドなら、家族の人数分を揃えて、みんなでワイワイとサビキ釣りを楽しめそうです。
シマノ(SHIMANO) リール 19 FX 2500 2.5号 150m糸付
シマノからリリースされているスピニングリール・FXシリーズのラインナップから、2500番サイズのノーマルギアモデルを選んでみました。
ギア比は5.0対1なので、ハンドル1巻きにつき71cmのラインを巻き取ることができるように作られています。
実用ドラグ力は2.0kgで、最大ドラグ力は4.0kg。
ウエイトは250gで、スプール寸法は直径が45mmで、ストロークが14.5mm。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら3.0号を120m、PEラインなら1.5号を160m巻けます。
ハンドルアームの長さは55mmで、ボールベアリングは2個搭載しています。
スプールには、2.5号のナイロンラインが150m付いています。
実際に手に取ってみると、とても軽くて巻き心地もスムーズな印象を持ちました。
サビキ釣り用としては最適の扱いやすさで、柔軟にさまざまな釣りシーンで活用できるでしょう。
実売価格は千円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。
こちらも家族の人数分揃えて釣り場へ持ち込みやすく、サビキ釣りを満喫するための便利アイテムといえるでしょう。
カタクチイワシの特徴や習性・釣り方・食べ方や、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
サビキ釣りは昔から大人気の釣り方ですから、防波堤は大勢のアングラーで混雑します。
後発で防波堤に着いた場合、無理やり釣り座を構えようとせず、じゅうぶんスペースのある場所を見つけるまで移動しましょう。
意外と内海向き=漁港内では、スペースが空いていますから、そこでカタクチイワシを釣り上げてください。
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