ブリの名前が順番に変わるって知ってた？今さら聞けない出世魚の常識

青物の巨大なブリは、若いころの名前が違うって知っていましたか？

成長して大きくなっていくにしたがって名前が変わるので、同じ魚のことを話しているのかどうか、戸惑うことがあります。

また関東と関西でも、呼び名が異なります。

ここでは、ブリの名前について、分かりやすく紐解いてみましょう。

ブリは、スズキ目アジ科の海水魚で、80cmを超える巨体になります。

そこまで成長すると、呼び名はブリなのですが、幼いころや若いころは、なんと名前が違うのです。

しかも、関東と関西、他の地方でも呼び名が変わってきます。

どれも同じ魚なのに、名前が違うと違う魚に思えてしまいます。

かなりややこしいので、もう覚えるのは諦めたよ！という人もいますが、それではアングラーとしてのプライドが許さないでしょう。

成長によって名前が変わっていく魚のことを、出世魚と呼びます。

どのような順番でブリに至るのか゜、詳しく列挙してみましょう。

まずは、関東地方におけるブリの名前から。

最も小さな幼魚のとき、ブリはモジャコと呼ばれています。

あまり聞き慣れない名前ですが、体長3cmぐらいから7cm程度までは、モジャコなのです。

10cmから35cm程度にまで成長すると、ブリはワカシと呼ばれます。

それが60cmぐらいまで育てば、イナダです。

イナダは、よく耳にする魚の名前で、なるほどブリだったのか！と納得する人もいるでしょう。

さまざまな釣り方でよく釣れるのも、このイナダクラスが多いですから、馴染みの深い名前かもしれません。

イナダが80cm程度にまで成長したら、ワラサと呼ばれます。

たった20cmの差ですが、きっちり名前が変わるので、違う魚を釣った感覚になりそうです。

そしてめでたく体長80cmを超えると、ブリと呼ばれるようになります。

イナダとワラサをひっくり返して覚えてしまいそうですが、この機会に正確に記憶してみてください。

出世魚のブリの名前は、関西地方では呼び名が異なります。

20cmぐらいから40cmぐらいまでは、ツバスと呼びます。

ツバスが大きくなって60cm程度になると、ハマチです。

ハマチは、刺身の状態で魚屋さんでよく会いますから、記憶している人は結構多いのではないでしょうか。

そして60cmから80cm程度までは、メジロと呼びます。

80cmを超えると、ようやくブリになるわけです。

最大サイズをブリと呼ぶのは、関東も関西も同じです。

関東のイナダと関西のハマチは、同じサイズのブリを表していますが、すぐに頭の中で思い起こせるようになるには、ちょっと時間がかかるかもしれません。

ワラサとメジロも、基本的には同サイズのブリを指しています。

ブリの呼び名は、関東・関西以外の地方でも独自のものが存在します。

40cm程度のツバスのことは、山陰地方や福岡でもツバスと呼びますが、山形ではアオコ、静岡ではワカナゴ、石川ではコゾクラと呼びます。

遠征釣行で地元のアングラーと会話したとき、いったい何の魚のハナシをしているのか、分からなくなりました。

ちなみに、80cm以上のサイズになると、どの地方でもブリでした。

そこは統一できるのに、80cmより小さくなると複雑になるのはどうしてでしょうか？

「カンパチって、ブリのどのサイズの名前なの？」

いやいや、カンパチとブリは、違う魚です。

その辺も混同しがちなので、じっくり時間をかけて覚えていくのがベターでしょう。

ブリをショアからのキャスティングゲームで釣るには、メタルジグやダイビングペンシルなどを活用します。

ブリをショアからのキャスティングゲームで釣り上げるのに向いている、おすすめのタックルをご紹介しましょう。

ロッドは、ショアジギング用のスピニングロッドがマッチします。

リールは、5000番サイズ前後のSW系スピニングリールなら、ブリの強烈な引きに耐えられるのではないでしょうか。

シマノからリリースされているショアジギングゲーム用のスピニングロッド・コルトスナイパーBBシリーズの中から、とても硬いブランクスのS96Hを選んでみました。

全長は2.90mなので、ロングキャストは実践しやすくなっています。

2ピース仕様で、仕舞寸法は149.3cmにまで縮まります。

ウエイトは294gで、ブランクスの先径は2.4mmです。

適合するメタルジグウエイトは、最大で100gまで。

ここまで負荷をかけられるなら、かなりのロンギキャストを狙えるでしょう。

適合するルアープラグウエイトは、最大で85gまでです。

ダイビングペンシルで重いものを、しっかり背負えるのは嬉しいです。

適合するラインは、PEラインなら最大4.0号まで使うことができます。

ブランクスのカーボン素材含有率は、99.9%に設計されています。

実際に手に取って継いでみると、とても張りのあるブランクスに作られているという印象を受けました。

全体的にガッシリとした剛性感が備わっていて、ブリの強烈な引きや走りに、じゅうぶん対処できるはずです。

ガイド周りやスレッド巻きも丁寧ですから、ブリとのやり取りが長引いても、安心して続けられるでしょう。

実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。

ショアジギングゲームの入門ロッドとして、購入を検討しやすいおすすめの1本といえそうです。

ブリサイズはもちろん、ハマチやメジロサイズでも余裕で対応できるので、さまざまな釣りシーンで活躍してくれるのは間違いないでしょう。

シマノから発売中のSW系スピニングリール・スフェロスSWシリーズの中から、5000番サイズのハイギアモデルを選んでみました。

ギア比は5.7対1ですから、ハンドル1巻きにつき97cmのラインを巻き取ることができるようになっています。

スプール寸法は、直径が54mmで、ストロークが19mm。

ラインキャパは、PEラインなら4.0号を170m、モノフィラメントラインなら5.0号を150m巻けます。

ハンドルの長さは65mmで、ボールベアリングは4個搭載しています。

実用ドラグ力は5.0kgで、最大ドラグ力は10.0kg。

ウエイトは、445gに設定されています。

実際に手に取ってみると、ガッシリした剛性感が備わっている印象を受けました。

ハンドルノブは、手のひらで包み込みやすく、ブリの強い引きに耐えられそうです。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

5000番サイズのSW系スピニングリールとしては、かなり低価格な設定になっているのが嬉しいです。

これからショアからのキャスティングゲームを始めたいアングラーに、ベストマッチなスピニングリールといえるのではないでしょうか。

ブリの特徴や出世魚としての名前の変化、おすすめの釣りタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか？

海や河川に棲むシーバス＝スズキも、サイズによって名前の変わる出世魚です。

釣りをしながらじっくり時間をかけて覚えていくと、印象が強く残り記憶しやすいでしょう。

ブリを美味しく食べることでも、記憶として残るはずです。

ショアからメタルジグやダイビングペンシルをフルキャストするときは、自分の背後や周囲に目を配り、誰もいないことを確認してからロッドを振るようにしてください。