ライギョって外来魚だけど飼育して大丈夫なの?生態や釣り方もチェック!
ライギョは大型で引きが強く、釣り人の間でファンの多い魚ですが、実は飼育魚としてもペットショップで見かけるほど人気があります。 幼魚は可愛らしい顔つきと美しい体模様を楽しむことが…
FISHING JAPAN 編集部河川の支流や流れ込む水路に足を運んでみると、さまざまな稚魚が群れているのに遭遇します。
その近くの水面をロッドの先端でピチャピチャ叩いていたら、いきなり大型の雷魚が噛み付いてきました。
どうやら稚魚の正体は、生まれたての雷魚だったようです。
ここでは、雷魚の生態や釣り方についてご紹介しましょう。
雷魚とは、正式名をカムルチーといい、スズキ目タイワンドジョウ科に属している淡水魚のことです。
戦時中の食料補完を目的として、本州エリアの各地に輸入して放たれたという説や、金魚の輸入の中に混じっていたという説があります。
いわゆる外来魚に該当しますが、特定外来生物として指定はされていませんから、飼育は可能です。
ネット販売サイトを見ても、雷魚の稚魚が売られているので、自宅の水槽で飼育している人は結構いるでしょう。
雷魚は、爆発的に増える魚種ではありません。
理由は、成育していくのに整った環境が必要だからです。
藻などの水生植物が存在するほうが、稚魚は定着しやすく、捕食活動も活発におこなわれます。
水温も下がり過ぎると、成育には向きません。
雷魚の捕食対象は、エビ・ザリガニなどの甲殻類、カエルなどの両生類、そして魚類が挙げられます。
それらが豊富に存在するエリアなら、雷魚は大きく育つでしょう。
稚魚をつかまえて飼育目的で持ち帰るのはかまいませんが、よく食べて成長するスピードは早いので、あっという間に体長50cmを超えていきます。
1mを超えるものもいるので、水槽はそれに合わせる必要があります。
もう飼えないや!と途中で飼育を投げ出すようなら、雷魚を持ち帰るのは止めたほうがいいでしょう。
雷魚は警戒心が強めですが、おとなしいという印象はありません。
例えば、飼育している雷魚に餌をやろう指を近づけると、その指先に噛み付くことがあります。
フナやオイカワのような口ではなく、その奥に鋭い歯が並んでいますから、一瞬で出血するケガを負います。
じゅうぶん注意しながら、取り扱うようにしましょう。
雷魚は空気呼吸をおこなう習性があるので、ときどき水面を割って息をしに浮上します。
釣り方は、その水面の変化を目で追うことで成立します。
雷魚の釣り方について、詳しくご紹介しましょう。
用意するのは、藻に絡んでもすぐに外れてくれるトップウォータールアーです。
硬質プラスチック製ではなく、柔らかいビニールで出来た中空構造のフロッグルアーが適しているでしょう。
手のひらに乗るぐらいのサイズなら、雷魚の口にすっぽり入ってくれます。
そのルアーをベイトタックルでキャスト、落とすのは藻が生えている周辺です。
季節が夏前後なら、水面までびっしりと藻が覆っているのですが、秋の終わりになるとすっかり枯れてしまい、水面の下に幹や根の部分が残る状態に。
そんに場所でも雷魚は残っていますから、ルアーをスピナーベイトに切り換えて投入すると、かなり高い確率でバイトを得られるでしょう。
できるだけフラッシング効果の高いものが効果的なので、ダブルウィローリーフタイプで太軸アームのスピナーベイトを選んでください。
流行りの細軸スピナーベイトでも釣れるのですが、バイト後の変形が激しく、もう一度使う状態にはほとんど戻せないでしょう。
雷魚の原産国である東南アジアでは、食材として重宝されています。
一度釣り上げたものを持ち帰り、さばいて食べた経験がありますが、白身でクセのない美味しさがありました。
ただし、小骨がとても多いので、焼いて食べるよりは低温の油で時間をかけて揚げて食べることをおすすめします。
刺身などの生食は、寄生虫の危険性が高いので絶対に止めましょう。
釣り場の環境をしっかり観察し、排水などで水質が汚れている印象を受けた場合も、食べるのは控えたほうがいいかもしれません。
同じような釣り場・ポイントで、ナマズが釣れるケースもあります。
こちらも食べることができるので、蒲焼きなどに調理してみるといいでしょう。
雷魚を河川や水路で釣るのに向いている、おすすめのタックルを取り上げてみましょう。
ロッドは、雷魚専用のものは硬過ぎて扱いにくいかもしれません。
中空フロッグルアーだけをキャストするならそれでもいいのですが、前述のスピナーベイトも操りたいなら、バス釣り用のベイトロッドのほうがマッチします。
リールは、太いラインが大量に巻けるベイトリールを装着してください。
ダイワ(DAIWA) バスロッド ブラックレーベルLG 631MHFB-FR 釣り竿
ダイワのバス釣り用ベイトロッド・ブラックレーベルLGシリーズの中から、MHパワーブランクスのものを選んでみました。
全長は1.91mとやや短めなので、水路周りのヤブコギなどに向いています。
継数は2本ですが、グリップジョイント方式なので仕舞寸法は163cmと長めに。
ウエイトは111gと軽めで、先径/元径は2.2/13.9mmと太め。
適合するルアーウエイトは、7gから42gまでですから、中空フロッグルアーからスピナーベイトまで柔軟に使えるでしょう。
適合するラインは、モノフィラメントラインなら10lbから20lbまで、PEラインなら最大5.0号まで扱えます。
ブランクスのカーボン素材含有率は、98%になっています。
実際に手に取ってみると、太くは感じるものの重くはなく、さまざまなルアーに対応できる振り幅を感じさせてくれます。
グリップは細身で握り込みやすく、バックハンドキャストもカンタンにおこなえるでしょう。
長時間の釣行にも向いているので、雷魚の姿を探してあちこち歩いてみましょう。
実売価格は2万円台と、コスパ優秀な価格帯に収まっています。
ベリーからバットにかけての張りが強めなので、フッキングパワーをきっちりハリ先に伝えられるはずです。
人気のタトゥーラTWシリーズの中から、300番サイズのノーマルギアモデルを選んでみました。
ノーマルといってもスプール径が大きいので、結構な巻き取り量を確保しているのが特徴です。
ギア比は6.3対1で、ハンドル1回転につき85cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
最大ドラグ力は余裕の13kgですから、雷魚が掛かっても安心して対応できるでしょう。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら25lbを145m、PEラインなら5.0号を160m巻けます。
ウエイトは325gと重めですが、往年のABU6000番クラスと比較すれば同じ程度なので、雷魚釣りには許容範囲です。
スプール径は43mmで、ハンドルの長さは110mm。
ボールベアリングは、7個搭載しています。
実際に手に取ってみると、大きめのデサインの割りにはパーミングしやすく、バックラッシュトラブルも上手く抑え込まれています。
実売価格は2万円台と、リーズナブルな価格帯に設定されています。
中空フロッグルアーの操作はもちろん、スピナーベイトによるステディリトリーブにも扱いやすいでしょう。
雷魚の特徴や生態・釣り方、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
かなり釣り場が減ってしまった印象がありましたが、最近また河川や水路でその姿を見かけるようになってきました。
まずはじっくり観察することから始めて、大型サイズの雷魚を釣り上げてみましょう。
暴れますし体重も重めなので、ランディングする際はじゅうぶん気を付けてください。
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