魚のアップ写真

釣った魚はどうすればいいの?締め方をマスターして持ち帰ろう

FISHING JAPAN 編集部

船釣りや防波堤釣りなどで大量に釣った魚は、どうすればいいでしょう。

そのままクーラーボックスに入れて持ち帰ると、生臭くなって食べれないことも。

ここでは、釣った魚の処置の仕方についてご紹介しましょう。

「ビニール袋へ入れて持ち帰るけどね!」

それイチバン生臭くなるヤツです、やめたほうがいいでしょう。

釣った魚がピチピチ暴れている状態からどうすればいいの?

サビキ仕掛けなどで大量に釣った魚が、バッカンに張った海水の中で泳いでいます。

まだまだ増えそうで、もう泳ぐスペースも無くなるでしょう。

そろそろ釣りをする手を止めて、これらの魚を持ち帰るための処置をしなければなりません。

つまり、魚の締め方を選択し、それを実施しなければならないのです。

釣った魚を20センチ前後の小アジだとしましょう。

数は30匹を超えていて、全部保存状態良く持ち帰りたい!とします。

「氷を入れたクーラーボックスに、そのまま放り込んでいけばいいんじゃないの?」

その方法でも、氷の冷たさでうまく締まるかもしれません。

でも中には、すぐに締まらないアジも出てきます。

生きている時間が長いと、暴れて身が傷付いてしまいますし、全身に血が回って生臭さの原因を作ることにも。

氷の上から海水を入れると、含有する塩の影響でより低音状態をキープできますから、小アジの氷締めがうまくいくかもしれませんね。

いやいや、それだけでは満足できない!という人は、次にご紹介する締め方を実践してみてください。

まず、バッカンに海水を入れておきます。

釣った魚を魚バサミで挟んで固定します。

エラの下側辺りを強く挟むと、魚は身動きできなくなりますよ。

その状態を維持しつつ、もう一方の手で先の尖ったハサミを持ちます。

全長が16センチ前後のハサミなら、小アジを処置するのにマッチするでしょう。

固定した魚のエラの、下方向から刃先を進入させてください。

刃先を少し開いて、エラの付け根辺りまで差し込みます。

魚体のちょうど真ん中辺りに背骨が走っているので、それをとらえて一気に断ち切りましょう。

バチン!という強めの音が響くので、断ち切れたことが確認できますよ。

背骨カットを施した小アジは、痙攣した後動かなくなります。

その状態で、海水を張ったバッカンの中へ放り込んでください。

先ほどの断ち切りで動脈血管もカットされているので、血が放出されて血抜き作業を完了することができます。

何度か水を入れ替えて血で濁らなくなったら、小アジをクーラーボックスに移し、しっかり保存するようにしましょう。

釣った魚=小アジの締め方を丁寧に解説している動画はこちら

釣った魚が大きい場合は脳締め・神経締めを実践しよう!

海釣りだけでなく堤防釣りにおいても、釣れた魚をただ放置してはならないです。

始めは活き活きとしているものの、次第に衰弱し始めてしまうのです。

美味しくいただくことも釣りの一つの楽しみで、手締めの技術は身につけておいた方が良いでしょう。

ここで説明するのは、40センチ程度の比較的大ぶりな魚を釣り上げた際の締め方。

尖らせたピックとステンレスのワイヤー、それからナイフが必要です。

まず、手にピックを取り、魚の目と目の間、少し上の窪みにむかってピックを突き立ててください。

ゆっくりと肉に突き刺すと魚が抵抗するので、豪快に刺すようにしましょう。

その部分には魚の脳が存在するため、瞬時に脳締めが可能となります。

血抜き作業を丁寧におこなえば美味しく食べられます!

釣った魚を脳締めしたら、空いた穴からステンレスワイヤーを突き入れて、尾ヒレの根元まで通してみましょう。

これで神経締めも完了するので、身の鮮度を保つことができます。

次にナイフをエラの付け根に入れて、動脈血管をカット。

血が出てきますから、その状態でバッカンに満たした海水の中に浸け込めば、体内の血をほぼ出し切ることができるでしょう。

血を残しておくと、あとで生臭くなって食べにくくなりますから、血抜き作業は丁寧におこなってくださいね。

ちなみに、尾ヒレの付け根をカットして、その断面からステンレスワイヤーを突き入れて神経締めする方法も有効です。

釣った魚を脳締め・神経締め・血抜きしている動画はこちら

釣った魚の処置や保存に使いたいおすすめアイテムを選んでみた!

釣った魚を処置するのに用いるおすすめアイテムや、保存に適したクーラーボックスをご紹介しましょう。

まずは、小アジを締めるのに適しているハサミから。

あまり大きなサイズのものは要らないですが、よく切れる刃は必須です。

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仕掛けで有名なささめ針からリリースされている、切れ味鋭いハサミです。

表面にTCフッ素コーティングが施されているので、滑りバツグンで切れ味がスゴイですよ。

スパスパ切れるので、PEラインのカットはもちろん、魚を締めるのもカンタンにおこなうことができます。

20センチ前後の魚を扱うのに適していて、このサイズよりも小さいミニや、大きいメガサイズバージョンもラインナップされています。

対象魚に合わせて、使い分けたいですよね。

こちらは全長162ミリで、幅82ミリ・厚み10ミリ。

ウエイトは80グラムしかありませんから、魚締め作業で手首が疲れてしまう事態にはなりにくいでしょう。

魚の締め方は、①ハサミの先端をエラの内側へ差し入れて、②エラの付け根をカットするか、③魚の背骨をとらえてカットすることで完了します。

背骨が太いほどカットするのに手間取りそうですが、このハサミならあっという間に作業を完了できるでしょう。

実際に釣り場で使ってみましたが、とてもよく切れるので、数釣りした後でも対応しやすい印象です。

ただし、かなり刃先が鋭いので、取り扱いには注意が必要となります。

タックルボックスやゲームベストのポケットへ収納する際も、刃先の向きがきちんと視認できるようにしておきましょう。

実売価格は2千円前後と、とてもコスパ優秀な価格帯に設定されていますよ。

使用後は真水で丁寧に洗浄して、塩気を取り除いてから乾燥させると長持ちします。

次回の釣行でも活躍してもらわなければなりませんから、メンテナンスはきっちり実施しておきたいですね。

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シマノが提供している、高い保冷性能を持つクーラーボックスです。

その収容量は30リットルと設計され、重さは約6.1キロです。

内側の寸法は259×449×260mm、外側の寸法は350×583×350mmです。

保温性を高めるため、一体型真空パネルと発泡ウレタンを3面に配置しています。

I-CE値が75時間となっているため、入れた氷が3日間持つ程の保冷性能を持ち合わせています。

本体には持ち運びを便利にするハンドル、ショルダーベルト、水栓、取り外せる上蓋、滑らないようなゴムなどが標準で付いており、使い勝手が良いです。

具体的内容量は、500ミリリットルのペットボトルを24本保管することが可能。

直接使用してみると、持ち運びが容易で、大きな収容量も特徴です。

中に入れた氷や保冷材が長持ちするため、保冷性能の優れさも魅力です。

価格は2万円台とされており、手頃な価格に設定されています。

釣った魚の鮮度を保つためには保冷環境が重要であるため、美味しい食事のための必須アイテムとなります。

上蓋は容易に取り外すことが可能で、大人が座っても壊れない堅牢性と耐久性を持っています。

釣りはもちろん、様々なアウトドアイベントにも適しており、便利に利用できます。

釣った魚を上手く処置・保存して美味しく食べよう!

私たちは釣った魚の締め方や、おすすめのアイテムについて話しましたが、いかがでしたでしょうか?

意外なことに、この一手間を面倒だと感じている人が多く、釣り上げた魚をそのまま家に持ち帰ってしまうケースを頻繁に聞きます。

どんなに調理技術があっても、魚の生臭さはなかなか取れませんから、少し勿体ないと感じてしまいますよ。

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