リールのオーバーホールって自分でやれるの?使ったリールのメンテナンス・リペア事情
自分が使っているリール、調子よく動いてくれているうちはいいのですが、例えばクラッチを切るときに異音がする!とか、ハンドルを巻くと抵抗を感じるようになった!とか、使用感が変わってしまうことがあります。
そんなときに頼りになるのが、メーカーが用意しているリールのオーバーホールサービスです。
「それって自分でできないの?」
オーバーホールをですか?
メンテナンスやリペアという作業と、混同して考えているかもしれないですね。
ここでは、リールを修正して元通りの扱いやすい状態に直すことについて、掘り下げてみましょう。
リールのオーバーホールとは
リールのオーバーホールとは、リールを部品の状態まで分解し、清掃・再組み立てをおこなって、新品時の性能状態近くまで戻す作業のことです。
そんなこと、専門家でない個人ユーザーにできるのでしょうか?
実際にやっている人はいますが、全てのアングラーに推奨できる行為ではありません。
何故なら、リール分解時にどれだけ順番通りに部品を並べても、再度組み立てる際に誤ってしまう危険性が拭えないからです。
拭き取ってはいけないグリスを、取り除いてしまうかもしれませんし、ネジの締め方が甘い・締め過ぎという間違いも発生しかねません。
リールのオーバーホールは、それを作っているダイワやシマノなどのメーカーのアフターサービスに任せるのがおすすめですね。
「でもそんなにひんぱんにメーカーへリールを送れないでしょ?費用もかかるし!」
その通り!ひんぱんにオーバーホールに出す必要はありません。
そこで実践して欲しいのが、リールのメンテナンスです。
リールのメンテナンス
リールのメンテナンス=保守とは、リールを使っていく上で欠かすことのできない整備作業のことです。
釣りで使った後に、違和感が発生していなくても、水洗いからの乾燥・拭き取り・付着ゴミ等の除去をおこなって、オイル・グリスを塗布しておくと、元通りの状態に近いレベルにリールを戻すことができますよ。
常に実施する習慣を身につけておけば、リールが壊れてしまう心配も解消されるでしょうし、メーカーにオーバーホールに出す回数も減らせるはずです。
「いやぁ、機械モノに弱いからさ、メンテナンスなんてボクにできるのかなぁ~、、」
最初は誰しも不安ですが、自分の持ち物を自分で手入れするのに、何の遠慮が要るでしょうか。
外すパーツやネジを最小限にして、手の届く範囲だけでかまいませんから、リールをメンテナンスしてみることをおすすめします。
専門の工具多数購入する必要などありませんから、安心して始めてみましょう。
リールのリペア
リールの修理について、どのように考えるべきでしょうか。
修理とは、破損した物を元に戻す行為です。
そのスキルは、誰もが持つものではないですよね。
したがって、個々の使用者がリールの修理を始めるのは、非常に難しいと認識してください。
たとえ部品がいびつになったり、欠けていた場合、それを修復することはほとんど難しいでしょう。
リールの修理については、メーカーのアフターサービスに頼ることをおすすめします。
リールのメンテナンスにおすすめのアイテムをピックアップ!
それでは、自分でリールをメンテナンスする際におすすめのアイテムをご紹介しましょう。
まずは、メンテナンスしやすいリールから。
構造がシンプルで、組み立てやすいもので練習してみるのは、スキルアップにつながりますよ。
シマノからリリースされている、ライン付きのスピニングリールです。
なんと、実売価格が3千円を下回る安さで、豊富な番手がラインナップされていますよ。
穴釣りから投げ釣りまで、さまざまな釣りスタイルを楽しめますから、ぞんぶんに釣りをした後は、水洗いからのメンテナンスに着手しましょう。
実際に分解してみると、構成しているパーツ数が少ないことが分かります。
またそこまで分解しなくても、カンタンに外せる箇所が見つかりやすいので、リールメンテナンス初心者の人にうってつけですね。
シマノというリールメーカーから提供されているのが、こちらのメンテナンス専用リールオイルです。
スプレー形式を採用しており、長さと細さを兼ね備えたノズルが設定されているため、細部まで丁寧に噴射することが可能です。
しかし、オイルが必要となるパーツがその位置に存在するか否かは、作業を行う前にしっかりと確認しておきましょう。
その上で、オイルを大量に吹き付けてしまうと過剰にオイルが付着し、べとつくことがあるため、適量の噴射を心掛けることが望ましいです。
通常の状況では、ベアリングやハンドルノブに対してスプレーすることで、騒音を抑制し、スムーズで軽快な回転を取り戻すことが期待できるでしょう。
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シマノから出ている、スピニングリールのドラグワッシャーやフェルトに染み込ませるためのグリスです。
メインギアには別のグリスが用意されていますし、ベイトリール用のグリスもラインナップされていますね。
シマノといえば、ロードバイクを扱っていることでも有名ですから、そちら専用のグリスアイテムも多数販売されていますよ。
使い分けが要るということは、それだけパーツが存在し、メンテナンスを自分自身で実践している人が居るということに。
知識がないからできない!という状態を、誰しも乗り越えてきているはずですから、あなたも一歩を踏み出してみることが大切なのかもしれません。
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リールメンテナンス用のオイルとグリスがセットになったものも、シマノからリリースされています。
極細ロングノーズの噴射口付きですから、さまざまな箇所へ潤いと滑らかさを与えてみてください。
オイルのほうが粘度が低く、グリスのほうが粘り気があります。
どういうパーツや箇所に使うべきものか、取り扱い説明をよく読みながら実際におこなってみましょう。
最初は少量から扱うのが基本です。
噴射する量は、最低限に抑えるようにしてください。
ダイワからもリールメンテナンス用のオイル・グリスのスプレーセットが販売されています。
注油する箇所がカンタンに分かるようになっている、メンテナンスブックか付属していますよ。
例えば、オイルならボールベアリングや回転部分に少量噴射してください。
グリスなら、ギアやレベルワインダーなどに少量噴射しましょう。
ノズル紛失防止キャップが装備されていますから、とても便利ですよ。
極細注入ノズルなので、狭い隙間に入れてから噴射することが可能です。
こちらは、スプレー式ではない小型ノズルケースに入った、ダイワのリール用オイルです。
ほんのひとしずく垂らしたいケースがありますから、そういう箇所用に活用しましょう。
先端が極細のノズルになっているので、狭い箇所にもしっかり届くように作られていますよ。
これならスプールを外したベイトリールの、内側開口部からベアリングに注油するのも便利ですね。
残りのオイル量もひと目で分かりますから、追加で購入するタイミングも得やすいでしょう。
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オイルやグリスの付いたパーツ類を、丁寧に拭き取り作業する際に便利な紙雑巾です。
使い捨てができるので、しっかり汚し切ってからまた新しいものを取り出して使うことができますよ。
水に濡らしても使えますし、吸収力はかなり素早いものになっています。
シート1枚のサイズは、335ミリ×343ミリです。
シートの素材は、パルプとポリプロピレンで構成されていますよ。
優れた吸収性能を誇り、素早く液体や油を吸収し拭い去ることができます。
白い表面カラーですから、外した細かいパーツを並べておくと、紛失しにくくなりますね。
汚れのひどいパーツを取り出したら、時間をかけながら丁寧に拭き取り作業をおこなうようにしましょう。
リールのオーバーホールをメーカーに依頼してみよう!
リールのオーバーホールの内容や、メンテナンス・リベアについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
自分なりに興味を持って、リールを分解してみるのは全然OKです。
いつまでもブラックボックスのままだと、自分の持ち物であることを実感しづらいですからね。
ただし、再度同じように組み立てできなくても、それは自己責任です。
リール1台をダメにするつもりでやるなら、チャレンジしてみる価値はじゅうぶんにあるでしょう。
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