アオリイカが釣れない理由!エギングって難しいの?初心者のお悩み解決特集
エギングでアオリイカを釣る人が、ある時期爆発的に増えたように感じます。 近郊の港はもちろん、釣り専門誌やサイトで取り上げられた地方の釣り場には、週末になるとエギングロッドを手に…
FISHING JAPAN 編集部エギングは手軽にイカが釣れるアプローチだと聞いて始めたのですが、動画で見た真っ白で美しいアオリイカがなかなか釣れません。
いつもラグビーボールみたいな形をした、ちょっと目つきの悪いイカが掛かってきます。
その名前はコウイカ。
食べればとても美味しいので、その瞬間救われた気分にはなるのですが、なぜアオリイカが釣れずにコウイカばかり釣れてしまうんでしょうか?
コウイカとは、スミイカとも呼ばれている、日本各地の海岸で釣れるイカのことです。
見た目は、武骨な雰囲気を漂わせていて、釣り上げるとパンパンに膨れ上がり、まるでラグビーボールそのもの。
「あっ、危ないよっ!」という隣りにいたアングラーの声に振り返っていると、足元でブシャーッ!という音が。
大量のイカスミを吐き出していますよ。
実はイカスミパスタに使われているのが、このコウイカのスミなのです。
ということは、美味しい!
しかも本体のほうも、お好み焼きや焼きそばに古くから使われていて、これまた美味しい!
そうなんです、コウイカはとても美味しいのですが、見た目でちょっぴり損をしていて、アオリイカエギングの外道扱いをいまだに受けてしまっているのです。
ちょっとかわいそうですよね。
コウイカがエギングで釣れる時期ですが、これはオールシーズンです。
ただし、ショア=岸からのキャストで釣ろうと思えば、産卵のタイミングで深場から接岸してきているときがベストでしょう。
この時期は、日本各地でまちまちです。
筆者が住む紀伊半島では、10月の終わりに産卵第一陣が岸際の砂地エリアに乗り込んできますよ。
そのまま春に向けて、第二陣・第三陣と接岸が繰り返されます。
エギをキャストしてコウイカを釣り上げれば、お腹に卵を抱いているメスが、たくさん釣れることに。
オスもそばにいますから、1杯釣れると連発してもう1杯、他のカップルも結構そばにいますからまた釣れて、という展開になりがちですね。
これが「アオリイカは釣れないのにコウイカばかり釣れた!」や「コウイカしか釣れない!」というアングラーの嘆きの原因となるのです。
コウイカは、かなり近く、すなわち我々アングラーの足元まで接岸してきます。
理由は明確で、キャストしたエギを追いかけてきているのです。
エギングを頼んでいる人ほど、エギをシャクリまくっていますが、あの瞬間、コウイカは抱きミスを繰り返しています。
せっかくあと少しで抱き付けたのにぃーっ!という思いが高まるのでしょう、過ぎ去っていくエギを追いかけ続け、ついには防波堤ギリギリのボトム付近に結構な数が溜まることも。
となれば、コウイカエギングでは遠投+シャクリをひんぱんに繰り出す必要はないといえます。
6メートルほど先へエギをキャストして、そのままフォール。
ボトムに着いたらシャクリを入れずに、ズル引きをしてみてください。
ググッと根掛かったような感触を覚えたら、ロッドを立てます。
曲がったロッドの形がそのままにならず、真っ直ぐの状態に戻ろうとして、また曲がれば、コウイカが抱き付いていると判断していいでしょう。
コウイカの足は短いので、激しくて強いフッキングは要りません。
ラインテンションを保ったまま引き寄せ、ランディングネットやギャフで取り込みを完了させてください。
それでは、コウイカエギングで使うのにおすすめのアイテムをご紹介しましょう。
足が短くて丸い体型のコウイカをフッキングに持ち込んで、確実にランディングし自宅まで無事に持ち帰るのに必要なものをピックアップしてみました。
アオリイカエギングと似ているところもありますが、ぜひ参考にしてください。
ダイワ(DAIWA) エギ エメラルダス ラトル タイプS 3.5号 夜光-ハッスルナイト ルアー
ダイワのエギングアイテム、スローにイカに見せて誘えるようにセッティングされたエギです。
ラトル入りですから、その音に反応して集まってくるケースも期待できますよ。
安定した沈下姿勢は、無防備感を演出していることにつながりますから、コウイカもこぞって抱き付いてくるでしょう。
ボトムまで着いたら、そのまま地形変化をなぞるようにしてズル引きを繰り返してください。
足元まできっちりズル引くことで、コウイカのバイトを取りやすくなりますよ。
ヤマシタ(YAMASHITA) エギ エギ王TR サーチ 3.5#024 レッドブラウニー
こちらはヤマシタからリリースされている、ティップランエギング用のエギです。
防波堤などの岸からキャストするのにどうして?と思われた人もいるでしょうが、実はコウイカを釣るのにとても適しているんですよ。
その理由は、先端ではなく頭の後ろ部分に付いているラインアイ。
ここにラインを結ぶことで、通常のキャスティング用エギよりも、ヘッドアップせずに足元ギリギリまでズル引くことができます。
角度的にも、このラインアイの位置って理想的ですよね。
ぜひティップラン用エギを転用して使ってみてください。
コウイカのモゾッとしたアタリも取りやすいですよ。
ヤマシタ(YAMASHITA) エギ ナオリー レンジハンター 1.5B #001 オレンジグロー 607253
このナオリーシリーズは、とてもコンパクトで精巧に作り込まれています。
ズル引いた際のバランスの崩れからの立ち直りも絶妙で、コウイカが迷わず抱き付いてくれますよ。
サイズがコンパクトですから、足の短いコウイカでも包み込むようにして抱けます。
当然バラシが減るので。釣れる数は順調に伸びていくでしょう。
ただし、自重が超軽めなので、リーダーラインの途中にオモリを付けて、キャロライナリグに仕掛けを作ってからキャストしても面白いかもしれませんね。
ハヤブサ(Hayabusa) P166 ライトショット 立つ天秤スマッシュ #2 10号
新しいデザインの投げ釣り用天秤です。
この先にエギを付ければ、より一層ボトムから離さずにズル引くことができますよ。
足元エリアでコウイカからのバイトが無くなったら、この天秤仕掛けでミオ筋辺りまで遠投してもいいでしょう。
地形の起伏も感じ取りやすいですから、丁寧になぞりながらググッと重くなる瞬間を待ってみてください。
メジャークラフト エギングロッド スピニング ファーストキャスト エギング FCS-862E 釣り竿
コウイカエギングで扱いやすいロッドです。
長さは定番の8.6フィートで、3.5号クラスまでのエギを操るのに向いていますよ。
実売価格は1万円を切る安さで、これなら他のタックルを揃える資金が、じゅうぶんに手元に残りますよね。
軽さも振り抜けのシャープさもじゅうぶんで、コウイカのアタリも取りやすいですよ。
2ピース仕様で継ぎ目もしっかりとしていますから、抜けてしまったりカタカタ・ミシミシと音が鳴るようなこともありません。
シマノ(SHIMANO) エギングロッド 18 セフィア BB S80M オールラウンド 操作性・遠投性・パワーのバランス型
こちらはちょっぴり硬めのエギングロッドです。プロックス 玉の柄 オールインワンミニ AIOM330 330
キャロライナリグ用にオモリや天秤を付加したいときに重宝する、しっかりとしたパワーと張りを備えていますよ。
当然エギだけをキャストして操作することもできますので、オールラウンドに幅広く活用したい人におすすめです。
実売価格1万円台と、こちらも大変リーズナブルな価格設定となっています。
こちらで3メートルを超える程度にまで伸びてくれるランディングネットです。
ギャフでもかまわないのですが、丸々と膨らんだコウイカには引っ掛かりにくい場合があるので、ネットですくうほうをおすすめします。
柄が3メートルでは届かない場合は、釣り場に見合った長さのものを買い求めるようにしましょう。
コウイカは大量にスミを吐いたり、茶色の体液を染み出したりします。
そんなときに頼りになるのが、しっかり封入できるジップロックですね。
粘り気のある体液を他の漏らすことがなくなるので、自宅まで持ち帰るのに重宝しますよ。
常にゲームベストのポケットに入れておけば、コウイカをそのまま包み込んで封印することが可能です。
入れる前にシメておくことを忘れないでくださいね。
シマノ(SHIMANO) Sephia スライドイカシメ CT-202I セフィアブラック 715500
シマノからリリースされている、イカシメ道具です。
カッターと同じようにスライド式になっているので、鋭い歯の部分は収納できてしまうのがいいですね。
コウイカの目と目の間辺りに、しっかり突き刺してみてください。
身体全体の色が真っ白に切り替わったら、きちんとシメれた証拠となります。
美味しく食べるためにも、シメ作業は確実におこなうようにしましょう。
コウイカエギングに必要な知識や釣り方、おすすめアイテムを特集しましたが、いかがでしたか?
エギングをしていると、時期によってはずいぶんと小さなサイズのコウイカが釣れてしまうことがあります。
コウイカの寿命は1年、あっという間に大きく育っていきますから、子イカが釣れたらぜひ逃がしてあげてください。
次回の釣行で、大きいサイズが釣れることに必ずつながっていきますから。
足場の比較的安全な防波堤や釣り公園でも、コウイカは結構釣れますので、家族みんなでコウイカエギングを楽しんでみてはいかがでしょう。
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