釣行の写真

遅れ気味で本番はこれから!良型のカワハギを楽しもう

隔週刊つり情報編集部

海水温の上昇にともない、カワハギの最盛期は後ろへ後ろへとずれ込む傾向がある。

相模湾も同様で12月に入ってようやく水温が20度を下回ってきており、1月以降に数釣りのチャンスも大いにある。

相模湾腰越港の多希志丸は江ノ島沖~亀城根周りをメインに狙い、トップ20~30枚前後の釣果を記録することが多い。

鈴木雅則船長によると江ノ島沖ではエサ取り魚の中にワッペンサイズのカワハギも相当交じっているそうで、ワッペン対策をすれば数釣りゲームも楽しめそうだ。

いずれのポイントでも「ハリ取り魚」として猛威を振るうサバフグが多かったが、水温低下でいくらか少なくなってきてより釣りやすくなった。

相模湾はまだまだこれからだ。

釣行の写真

食味も最高の時期へ

NOTE 船ベリにオモリを置かない!

カワハギ釣りに限らないが、船ベリにオモリを置くのは危険だ。

船の揺れなどでオモリが落ちると仕掛けが引っ張られてハリが指や衣服に刺さることがある。

ヘタすると引きずられて竿が海に落ちることだってある。

エサを付けるときでもオモリは船ベリ下の棚に置くか、手に持ちながら行うこと。

ちなみに釣り場移動の際は、竿は船ベリの穴(ロッドポスト)に入れたほうが安心だ。

同伴者はビギナーにも教えてあげよう。

船ベリの写真

オモリはココに置かないこと!

カワハギシーズン本番!

各地から好釣果情報が入る中、湘南エリアを代表するカワハギ釣り場、江ノ島沖でもいい日にはトップ30枚超えの釣果が聞かれるようになった。

江ノ島沖周辺のカワハギ釣りといえば、かつてはカジメ(海藻)が生える根の中を釣り、保護色で茶色になったカワハギが名物だった。

それこそ林のように生い茂ったカジメ帯で、ワッペンから尺ハギまでが遊んでくれた釣り場だ。

そのカジメ帯が温暖化の影響か、ほとんどなくなったと聞いて何年になるだろう。

すっかりご無沙汰だった湘南エリアの今シーズンのカワハギ模様を探るべく、相模湾腰越港の多希志丸から出船し、当地のカワハギ釣りの現況を紹介する。

釣り場の写真

釣り場は江ノ島沖~亀城根周りの水深23~50m前後

江ノ島沖はエサ取りやワッペンサイズも多い?

鈴木雅則船長に最近のカワハギの様子をうかがうと、「今年は軟らかい所(砂地や砂泥地など)はサバフグが多くて釣りにならないんで、岩礁帯の根周りをやってます。正直、今年はそんなに数の多い年ではないかもしれないですが、余計ではなくても慣れない人にも楽しんでもらえるくらいには釣れていますよ」と話してくれた。

腰越港出船のカワハギ船は朝が早い。

この日も予約客全員が集まり準備が整うと、6時過ぎには出船となった。

朝イチの釣り場は港を出てすぐの江ノ島沖だから辺りはまだ薄暗い、というかまだ日の出前だ。

「ハイ、いいですよ。水深は23m。根周りですから根掛かりに気を付けて」のアナウンスが出て釣りを開始する。

一般にカワハギは朝寝坊で日が高くなってからが本番と言われるが、どんなものかと様子をうかがっていると、1流し目から左トモで20cm超の中型サイズが上がった。

しばらく間を置いて右の胴の間、そして左トモでも2枚目となるチョイ大きめのワッペンサイズが上がる。

江ノ島沖は各根周りでワッペンゲームが楽しめる釣り場でもあるのだ。

そしてワッペンの仕業かどうか、しばらくするとエサを取られてツルテン状態で仕掛けが上がってくるようになる。

これを見て腕がムズムズ・・・・。

なかなか正体を現さず撮影対象がないことを言い訳に、私も竿を出してみることにする。

オモリ着底後、1mほど底を切って待つとすぐにアタる。

しかしアタリに元気がない。

小さくてもカワハギならカツカツッといかずともチクチクとか独特の感触が感じられるのだが、ツンツンといった感じのアタリで硬さがない。

アタリは続くのだが吸い込む力が弱く口の中にハリが入っていないのだろう、合わせてみても誘い掛けでもハリ掛かりしない。

仕掛けを上げるとツルテンだ。

次の投入では仕掛けを止めず、宙で細かく揺さぶっているとようやくハリ掛かり。

上がってきたのは「やっぱり」の小さなキタマクラだった。

周りで上がった魚を見ると、小ダイにシラコダイといったところ。

おそらくワッペンサイズのカワハギも交じっているには違いないが、この後も姿を見ることはなかった。

使用するハリの考え方は、エサの大きさに合わせたサイズを選ぶのを基本にしている。

今回はまずまずカワハギのサイズがいいことと、エサの大きさに合わせて速攻4.5号をメインに使用した。

ワッペンが多い場合はがまかつのワッペン速攻3号とダイワのスピード6.5号をメインに使用しているが、この場所にワッペンが多いようならワッペン対策をして挑むのも面白いかもしれない。

亀城根は深場狙いで良型主体に順調

船長は早々に江ノ島沖を見切って、「ここは潮が流れないんで、しばらく走りますよ」と移動を告げる。

30分少々走って着いたのは亀城根周り。

「ちょっと深いですよ。50m」で再スタートとなる。

ここではいきなり右舷胴の間で良型が上がった。

活性はまずまずのようで、ゲストも含めあちらこちらでアタリがある様子。

そしてグループ釣行の女性にも本命らしきヒット。

「きたかも?」と巻き上げる竿にはガンガンと鋭いたたきが連続している。

これはもしかして?と思っていると、海面をのぞいていたお仲間から「なんだ~」と笑い声が上がり、抜き上げられたのはでっかいサバフグ。

掛けた瞬間はカワハギに似た引きを見せるが、巻き上げ途中で休むカワハギに対し、常に引きっぱなしなのがサバフグだ。

このポイントでは潮は適度に流れてアタリも活発だった。

定番ゲストのベラやトラギスのほか深場ゆえかカワハギ釣りでは珍しいチカメキントキも上がるが、カワハギからのアタリも多い。

そして釣れるカワハギが型ぞろいなのもうれしい。

20~24cmほどの良型が多く放流サイズは皆無の釣れ具合。

それでも船長に言わせると「ここ数日に比べると小さい」とのことだ。

皆さんまんべんなく釣ってくれて撮影も順調に進み、私も再度竿を出すことにした。

水深50mということだったが、潮の流れもあって60m近く糸が出てようやく着底。

すぐに1mほど巻いて底を切り、竿を頭上まで上げて大きく揺らして誘い、その後ゆっくりと誘い下げてカワハギの気配を聞く。

しばらくチョイ宙でアタリを待って、なければオモリを底に着けてトントンさせる自分の中で定番となるいつもの釣り方。

なんとうれしや、1投目からアタリが出る。

オモリをトントンしているとカツンとカワハギらしきアタリ。

ゼロテンで仕掛けを止めてカツカツッときたところで合わせるとハリ掛かりした。

水深があるので合わせはいつもより大きく強めを意識。

ハリ掛かり後の引きも、いつものようなカンカンカンと金属的な硬質な感じではなく、グングングンとやや重い感じだが、カワハギらしいたたきは健在だ。

上がってきたのは20cm級の中型。

水圧に負けているので、すぐに絞めて血抜き後クーラーへにしまう。

その後もアタリは続く。

水深があるためか活性の問題か、アタリ自体は通常に比べて小さいが、アタリ自体が多いのでカワハギとの対峙感が楽しい。

宙でアタることもあれば、底でオモリトントンもしくはゼロテンでアタることもあるのだが、私自身の今までの合わせのタイミング、誘い掛けやカワハギがハリを吸い込んだであろうカツンと硬質なアタリで掛けにいくと掛からないことが多かった。

最近よく言われる食い込みが遅いといった感じだ。

私の苦手なパターンだが、普段なら合わせたくなるようなアタリをスルーして、カツカツッと連続して出るようなアタリで合わせるとハリ掛かりする。

向こう合わせに近いが、ここで合わせないとハリを吐き出されて掛からないのだ。

慣れないし苦手なパターンなので取りこぼしも多かったが、カワハギの活性にも助けられて勉強にもなった。

ここまでの攻略のポイントは、合わせのタイミングを遅らせることと、深場であるゆえに強めの合わせを入れることと認識。

前半戦はまずまずのペースで楽しませてもらったが、中盤以降は底潮が速くなり二枚潮気味になって釣りが難しくなった。

釣行の写真

釣れたのは良型が多かったがエサ取りの中にワッペンサイズも交じっているという

釣行の写真

チカメキントキが交じった

深場では目感度でアタリを取った

オモリを底から切ると吹き流されて2~3m糸を出されることもある。

仕掛けが斜めになるのでナチュラルなタルマセ釣りとなってラッキーパンチ的に釣れることもあるが、糸を出し過ぎるとオマツリも多くなる。

底の感覚も取りづらくなり、時折あるツブ根に根掛かりし、掛けたと思った魚ごと、そして高価なピカピカオモリもロストするわで踏んだり蹴ったりだ。

速潮対策で仕掛け上部に2号のガン玉中オモリを2個付け、仕掛けの真ん中にも1号のガン玉を打ち、いわゆる重い仕掛けで臨んでみたらいくらか釣りやすくはなったが、それでも劇的な効果があるとは言えなかった。

普段から手感度に頼る釣りをしているのだが、深い水深でさらに二枚潮とあってはアタリがとても取りづらく、手に伝わるアタリはごく少なくなる。

しかしここで発見。

オモリを底に着けゼロテンからやや抜き気味の釣りをしていると、竿先とその先の道糸がわずかに震えるように揺れる。

このとき手には違和感程度にしか伝わっていないのだが、一応聞き合わせてみるとグングン!とハリ掛かりするではないか。

しかも上がってきたのは25cm近い良型。

この後もしばらく間はあったが同様のアタリでもう1枚追加できた。

これは大きな収穫だった。

この日はほぼ無風のベタナギで船の揺れも少なかったから取れたアタリだが、最近よく言われる目感度の釣りの一端をのぞいたような気分だった。

一般的に深場や潮が速いときには硬めの竿が推奨される。

この日の私もいつもどおり手感度重視のかなり硬い竿を使用していたが、今日のようなナギの日ならこの深場でも目感度重視の軟らかい竿を使うのもアリだと思った。

朝の冷え込みは厳しかったが、日中は防寒着を脱ぐような釣り日和。

カワハギのアタリも適度にあって、私の釣果は14枚。

グループ釣行の女性陣も頑張って、それぞれ良型カワハギを3~4枚ずつ手にしたようで満面の笑みだ。

釣れればほぼすべてお土産になるサイズで、慣れない方がたも「帰宅後が楽しみ」と満足して、船長の言うところの「だれでも楽しめるカワハギ釣り」を堪能した。

今回は亀城根メインの釣りとなったが、「状況次第では江ノ島や鎌倉~葉山沖なども狙っていく」と船長。

残念ながらカジメ林はほとんどなくなったようだが、江ノ島周辺の根周りカワハギは健在の様子。

元もと他地区に比べて遅い時期に本格化する傾向のある湘南エリアのカワハギだけに、年明け以降も楽しみな釣り場だ。

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活性の高い個体がいい引きを楽しませてくれた

釣行の写真

このサイズはうまい

INFORMATION

相模湾・腰越港 多希志丸

0467・32・4421

▼備考=予約乗合、6時集合。ほかアマダイへも

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