太刀魚釣りの季節到来！防波堤で効率よく釣るにはどうすればいいの？

10月に入ると、太刀魚の接岸が各地で確認されるようになりました。

特に外海と面していて、ボトムが砂地である防波堤なら、太刀魚が数多く集まって来ているとみていいでしょう。

そんな防波堤で実践する釣り方は、どんなことに注意すればいいのでしょうか？

太刀魚は、夏の終わりぐらいから深場から浅場へと上がってくるようになります。

一年を通して浅場に居続けることはないので、この接岸のタイミングを逃さないようにしましょう。

イワシやアジが、サビキ釣りで快調に釣れている防波堤を探し出せば、そこ目掛けて太刀魚が入ってきます。

10月なら、すでにあちこちでイワシが太刀魚に襲われているはず。

いきなり水面に水柱が上がるようなら、その下に太刀魚が居るとみていいでしょう。

実際に防波堤へ、太刀魚を探しに出かけてみました。

朝や昼間よりも、陽が暮れかかる夕方ぐらいがベストです。

水面の変化は、まだ陽の光があるので見やすいですし、潮の流れや潮目の位置などもチェックしておきましょう。

どんどん暗がりが広がって、夜釣りの様相に切り換わっていきます。

基本的に夜行性である太刀魚ですから、夜釣りのほうが効率よく釣れるのは間違いありません。

電気ウキ仕掛けがあちこちから投入される中、用意するのは、ルアーキャスティング用のスピニングロッドとスピニングリールです。

長さ9ft前後のスピニングロッドなら、ロングキャストを実践しやすいでしょう。

そこに3000番サイズのスピニングリールを装着、スプールには細めのPEライン+ショックリーダーラインを巻き付けておきます。

シーバスゲームやライトショアジギングゲーム用のタックルを持っている人なら、それらをそのまま転用すればOKです。

さて、ここで注目したいのが、ラインに結ぶルアーです。

定番のワインド釣法なら、ジグヘッド+専用ワームの組み合わせになるところですが、実は若干のデメリットがあるのです。

太刀魚の歯は鋭いことが知られていて、装着しているワームが、意外と早くボロボロに裂かれてしまうことが。

そのたびにワームを付け替えていると、タイムロス以外のナニモノでもありません。

もっと効率よく、太刀魚にアプローチできるルアーはないでしょうか？

太刀魚を効率よく釣るのに、おすすめのルアーを取り上げてみましょう。

まず試してもらいたいのが、タックルハウスからリリースされている人気ルアー・ローリングベイトです。

さまざまなサイズが用意されているので、所有しているタックルに合わせて選んでみましょう。

ノーマルの77サイズなら、ウエイトも手ごろでキャストしやすいです。

カラーバリエーションも豊富なので、太刀魚の反応に合わせてローテーションしてみてください。

グロー系やチャート系、シルバー・ゴールド系などに実績があります。

ローリングベイトはシンキング仕様なので、キャストして着水させると、ボトムへ向かってフォールしていきます。

任意のタイミングでリールハンドルを回せば、ほぼ同じレンジを横方向にトレースすることが可能です。

プルプルとボディを揺らしてローリングアクションを発生させるので、どこから見ても無防備なベイトフィッシュ＝イワシそのもの。

下方向から突き上げるようなバイトを太刀魚がしてくるので、手元に明確に振動が伝わってきます。

それに合わせてラインを巻き取り、ラインテンションがMAXになってから、フッキング動作へ移りましょう。

ローリングベイトに標準装備されているトレブルフックは、剛性・耐久性がありよく刺さります。

ルアーの少し前方のラインに、市販のケミカルライトを付ければ、より一層太刀魚を引き付けることができるでしょう。

防波堤での太刀魚釣りに、おすすめのルアーをもうひとつ取り上げてみましょう。

ジャッカルから太刀魚専用としてリリースされている、陸式アンチョビミサイルです。

大小サイズが用意されていますが、ウエイト28gのタイプなら、ロングキャストを仕掛けやすくなっています。

太刀魚に効くといわれているパープルカラーや、グロー系も豊富に揃っているのが嬉しいです。

防波堤に接近してきた太刀魚を釣るのに適している、おすすめのタックルを取り上げてみましょう。

ロッドは、9ft前後のスピニングロッドがあれば、飛距離を伸ばしやすくフッキングレスポンスも期待できるでしょう。

リールは、3000番サイズ前後のスピニングリールがあれば、大物が掛かっても安心してやり取りを楽しめるはずです。

シマノからリリースされているルアーキャスティングゲーム用スピニングロッド・ムーンショットシリーズの中から、S96MLを選んでみました。

さまざまな長さのブランクスがラインナップされていますが、より遠くまでルアーを届けるつもりなら、軽くて長いものがマッチします。

全長は2.90mと、かなり長めブランクスに設計されています。

2ピース仕様で、仕舞寸法は148.7cmにまで縮まります。

ウエイトは151gと軽めで、ブランクスの先径は1.8mmです。

適合するルアーウエイトは、6gから32gまで。

適合するラインは、PEラインなら0.6号から1.5号までです。

ブランクスのカーボン素材含有率は、98.5%に設計されています。

実際に手に取ってみると、とてもしなやかで適度な張りを伴なったブランクスだと感じました。

ガイドにはラインが絡まりにくく、手返しのいいキャストを実践するのに向いています。

グリップ周りが細いのもメリットで、細やかなロッドワークを繰り出しやすいでしょう。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

シマノから発売されて好評のスピニングリール・アルテグラシリーズの中から、C3000番サイズのエクストラハイギアモデルを選んでみました。

ギア比は6.4対1もあるので、ハンドル1巻きにつき94cmものラインを回収することができるようになっています。

実用ドラグ力/最大ドラグ力は、3.5/9.0kgですから、大物が掛かっても対処しやすいでしょう。

太刀魚の初期走りをドラグ性能で抑え込むことができれば、あとは丁寧に寄せるだけでランディングにつなげられるはずです。

ウエイトは225gと軽めで、スプール寸法は直径が47mm、ストロークが17mmです。

ラインキャパは、PEラインなら2号を200m、モノフィラメントラインなら2.5号を180m巻けます。

ハンドルの長さは55mmで、ボールベアリングは5個搭載しています。

実際に手に取ってみると、巻き心地はスムーズで軽やかな印象を持ちました。

カチッとした剛性が伴なっているので、長い期間使えるスピニングリールといえそうです。

実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。

エクストラハイギアのほうが、フッキングしてから引き寄せる作業を効率よくおこなえるでしょう。

防波堤からの太刀魚の釣り方や、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか？

太刀魚の夜釣りには、多くのアングラーが集まってきます。

人気の高い防波堤なら、釣り座を確保するのが難しいかもしれません。

もし後発で釣り場に着いて、ほとんど立ち位置を見つけられなかったら、そこで釣りをせずに別の釣り場へ移動するようにしましょう。