アカメフグってどんな魚なの?ヒガンフグとは違う?生態や特徴をチェック
アカメフグって聞いたことはありますか?
カットウ釣りのターゲットになっていて、東京湾などで盛んに釣られているフグの一種です。
ヒガンフグと同じという人がいますが、実際には別種ですから、その特徴違いもご紹介しましょう。
「やっぱりアカメフグにも毒はあるの?」
アカメフグにもヒガンフグにも、しっかりと毒はありますから、フグ調理の資格を持った人のみがさばいて調理しなければいけません。
アカメフグとは
アカメフグとは、フグ目フグ科トラフグ属の海水魚のことです。
日本での生息域は、本州中部エリアの太平洋岸でその姿を見ることができますよ。
あまり市場では見かけない魚種ですが、値段はさほど高くはありません。
産卵の時期は、3月から夏場にかけて。
よく釣れるのは秋からのイメージが強いですね。
平均して25センチ程度の体長で、食べて美味しい旬は、冬から春にかけてでしょうか。
白子は特に美味しくて無毒ですが、他の箇所に毒があるので注意してください。
内臓部位の肝臓や卵巣、それから皮には、強毒が確認されています。
腸は弱毒で、筋肉部分は無毒とされていますよ。
アカメフグの身体の特徴について、詳しく見ていきましょう。
まず体の背中側と側面は、ピンクがかっています。
赤い褐色ともいえる色味で、そこに小さな斑点が散らばっていますよ。
伸びているそれぞれのヒレも、ピンクもしくは赤い褐色系統の色をしています。
ロックフィッシュに見られるようなトゲの突起などは無く、つるんとした表面になっていますね。
東京湾などでは、アカメフグを狙った船釣りが盛んにおこなわれていますよ。
釣り方は、カットウ釣りがメイン。
アカメフグに精通した船長さんのいる乗合船なら、フグの取り扱いにも慣れていて安心ですね。
アカメフグの釣りを楽しんでいる動画はこちら
アカメフグとヒガンフグ
アカメフグとよく混同されるのが、ヒガンフグです。
同じフグだと言う人もいますが、厳密には別種ですから、混同しないようにしましょう。
実は食べることのできる部位も、異なるんですよ。
アカメフグなら、筋肉と精巣は食べることが可能ですが、ヒガンフグの精巣には毒があります。
それを知らずに、これもアカメフグだからだいじょうぶだろ!と口に入れると・・食中毒になって最悪の場合は死亡事例もあるほど。
フグの毒は加熱しても消えませんから、注意してもし過ぎることはありません。
水には流される性質のものとはいえ、フグの処理師・調理免許を持っていない人がさばいて食べるのは、絶対に止めましょう。
ちなみにヒガンフグの外観の特徴ですが、全長は35センチくらいにまで大きくなります。
この点でアカメフグとは異なりますよね。
背中と側面は、赤い褐色をベースにして黒系色の小さな斑点が数多く散らばっていますよ。
お腹周りは白くて、皮には小さな突起が密に並んでいるのが分かります。
アカメフグの食べ方
アカメフグの食べ方は、ふぐちりや刺身が有名です。
鍋に入れての汁物や唐揚げ・ポン酢焼き・白子焼きなどで食べると美味しいですね。
身は唐揚げにすると、とてもよく締まります。
まるで鶏肉のささみのような食感になるのが、特徴的ですね。
白子は、焼いて食べたり、鍋などに入れるのがベターでしょう。
フグ調理の免許を持っている人に料理してもらうか、そういう調理師のいる料亭・居酒屋などを訪問して食べるようにしたいですね。
アカメフグをさばいている動画はこちら
釣れたフグをじっくり観察したい!おすすめのアイテムをピックアップ!
釣れたフグがアカメフグなのかどうか、じっくり観察して確かめたいですよね。
そんなときに便利なおすすめアイテムを取り上げてみましょう。
カットウ釣りをしていなくても、ショアからのキャスティングゲームで釣れてしまうこともあります。
毒のある魚なので、きちんと調べるのはとても重要でしょう。
タカミヤから発売中の、水汲み作業に優れた専用バケツです。
ロープが付いていて、反転するためのオモリも内蔵されているので、足場の高いところからでも水を汲みやすいですよ。
海水を汲んで持参した簡易水槽やバケツに満たし、そこに釣り上げたフグを入れて観察しましょう。
じっくり時間をかけて細部を見れば、そのフグがアカメフグかどうか判別できるはずです。
この水汲みバケツは、とても軽量に作られているので、取り扱いがラクチンです。
ソフトなEVA素材を採用しているので、本体をひねって上から押さえ込むだけで、付属のカバーに収納することができます。
コンパクトなサイズに縮まりますから、持ち運びに便利ですよ。
付属のロープは、約8メートルも長さがあります。
また収納カバーにはD環が付いていますから、カラビナなどにつないでおくと運びやすいでしょう。
カバーの底部分は、メッシュになっているのでバケツが濡れたままでも、水分を落とすことができます。
本体サイズは、W15×H14センチになっています。
実際に使ってみると、とても海水を汲みやすいですから、釣れたフグを活かしたままで観察できるでしょう。
実売価格は800円台と、とても安い価格帯に収まっています。
クルマにひとつ常備しておけば、さまざまな釣りにも転用できますね。
ジャッカルからリリースされている、折り畳み式のバケツです。
場所を取らずに持ち運びできるのがメリットで、釣り場に着いたらバケツの形に仕上げて、汲んだ海水を満たしてみましょう。
本体サイズは、組み立て時が約W243×D252×H159ミリと大きめで、折りたたみ時が約W243×D252×H53ミリとかなりコンパクトになります。
これなら大量の海水を入れて、その中で釣れたフグを泳がせることができますよね。
その他水辺での遊びやアウトドアレジャーでも活躍してくれるバケツなので、使い勝手はいいといえそうです。
実際に手にしてみると、とてもカラフルでかわいいデザインに仕上がっていますよ。
これなら休日を海辺で過ごすのに、テンションも自然と上がるでしょう。
カラーは、グリーン・ブルー・パープルの中から、好みのものを選べるようになっています。
実売価格は千円台と、とても低価格な設定に収まっているのが嬉しいですね。
じっくり観察した後は、アカメフグを海へ逃がしてあげましょう。
餌盗りなんだから逃がさなくていい!なんて考えたら、ちょっとかわいそうですよ。
プロックスから出ている、ボディが透明クリアな水汲みバケツです。
水を汲む作業と、側面からでもじっくり観察できる機能が両方備わっているのが嬉しいですね。
本体サイズは、23.5×D21×H26センチです。
側面のEVA素材の厚さは0.8ミリで、底面のEVA素材の厚さは1.4ミリもあります。
水圧に負けないように、きっちり補強されていますよ。
ロープの長さは約8メートルもありますから、防波堤などの足場の高いところからでも、水汲み作業をおこなうことができます。
ブクポンプのホルダー付きですから、フグを活かしたまま長時間観察するのに向いていますね。
上フタはメッシュ素材になっていて、ダブルファスナー式を採用しています。
アカメフグをを入れたままで、水替えや水切りができるようになっていますよ。
実売価格は2千円前後と、とてもコスパ優秀な価格に設定されています。
さまざまな釣りにも使えますから、ひとつ持っておくと釣り場での可能性が広がりそうですね。
アカメフグの特徴を理解して釣り上げよう!
アカメフグの特徴やヒガンフグとの比較、おすすめ観察アイテムをご紹介しましたが、いかがでしたか?
フグは意外とカンタンに釣れたりしますから、それがアカメフグかどうか確認してみると、もっと興味が湧いてくるでしょう。
目玉が赤いからアカメフグだ!と判断しないでください。
目の赤いフグは、他にもいますよ。
毒を持った状態であるのは間違いありませんから、取り扱いにはじゅうぶん注意してください。
自らさばいて食べる行為だけは、絶対にしないようにしましょう。
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