アオリイカが釣れない理由!エギングって難しいの?初心者のお悩み解決特集
エギングでアオリイカを釣る人が、ある時期爆発的に増えたように感じます。 近郊の港はもちろん、釣り専門誌やサイトで取り上げられた地方の釣り場には、週末になるとエギングロッドを手に…
FISHING JAPAN 編集部紀伊半島で盛んにおこなわれているアオリイカの釣り方・ヤエン釣りってご存じですか?
写真のような仕掛けでアオリイカを引っ掛ける釣法なのですが、どうやってこのヤエン仕掛けをイカのそばまで運んでいくのか、とても興味深いですよね。
ここでは、ヤエン仕掛けという道具を使った釣り方の詳細や、おすすめの関連タックルをご紹介します。
「アオリイカってエギで釣るんじゃないの?」
紀伊半島伝統の餌釣りアプローチを理解すれば、エギングと比較出来て面白いかもしれませんよ。
目次
ヤエン釣りとは、餌となるアジとヤエン仕掛けという道具でアオリイカを釣り上げる釣法のことです。
まずアジを釣り場で確保しなければなりませんが、紀伊半島の釣り餌屋さんへ立ち寄ると、活アジがしっかり売られているところが多いですね。
元気のいいアジを購入し、エアーポンプ付きのバッカンなどに海水と一緒に入れて釣り場へ持ち込むようにしましょう。
もし釣り餌屋さんのアジが売り切れていたら、現場に着いてからアジングタックルやサビキ釣りで、餌となるアジを調達しなければなりません。
早くアオリイカを釣りたいのに、なぜかアジ釣りをしてしまうというジレンマ。
これもヤエン釣法独特の光景といえるかもしれません。
ヤエン釣りは、まず道糸の先端に活アジを装着して、海中に投入するところから始まります。
アジのみですから、どこにもハリは付いていません。
「えっ、そんな状態でどうやってアオリイカを釣り上げるの?」
これってものすごくインパクトがありますよね。
釣りをするのに餌だけでハリがないという、何とも前代未聞のアプローチなわけです。
先に投入した活アジは水中を泳いでいますが、身近にアオリイカが接近してくると暴れ出します。
それが竿先を引っ張るので、まるで前アタリのような判断基準になってくれますよ。
アングラーは、アジにアオリイカが抱き付くのを冷静に待てばいいのです。
そしてある瞬間、竿先がゆっくりと深く曲がるような振動に切り替わります。
アジの小刻みな振動とは明らかに異なるものに変わったら、ヤエン仕掛けを用意しましょう。
仕掛けには、ラインを通せるループ部分が付いていて、ここにリールからの道糸を通します。
というか、水中に向かって走っている道糸に、ヤエンを乗せる感じでしょうか。
ヤエンにはオモリが付いているので、その重みで道糸の上を滑らかに滑っていきますよ。
水面を突き破り、お目当てのアオリイカの元へ。
ハリを前面に押し出した状態で、そのまま突っ込みます。
アジをカジることに夢中になっているアオリイカは、ハリが身体にぶつかっても見向きもしません。
ひたすら食べているうちに、身体の各所にハリが絡み付き、アングラーがアワセを入れることで貫通に至ります。
そしてラインを巻き上げたら、アオリイカをゲットできるという流れです。
なかなかハードな段取りですが、一連のアプローチの中でひとつでもミスがあると、アオリイカは逃げてしまいます。
まだアジに抱き付いていないのに、ヤエンを投入してはいけませんし、早めのアワセも禁物。
かといって、アジを全部食べられてからでは遅いので、絶妙なタイミングでロープウェーを発進させなければならないことになります。
「ちょっと面倒なんじゃないの?」
いえいえ、このヤエン釣りだからこそ獲れたという大型アオリイカやアカイカを目の当たりにしてきましたから、やってみる価値はじゅうぶんにあるでしょう。
ヤエン釣りを楽しむ上で、おすすめのタックルが各メーカーからリリースされています。
特にヤエン仕掛けは、マニアックな作り込みが施されたものが多いですね。
ネット通販サイトでも購入することができるので、いろいろ試してみることが重要でしょう。
釣り場でよく見かける、人気のヤエン仕掛けです。
とにかくフッキングがうまく決まるので、バラシが少ないのがメリットですね。
バーブ付きとバーブレスのハリを交互に装備して、刺さりを向上させながらも足1本状態でもランディングできるように工夫されていますよ。
また道糸にあまり角度が出ない状況でも、ヤエン仕掛けが滑らかに走っていくのがいいですね。
ヤエン釣りの現場からフィードバックされた情報を、しっかりと製品の搭載できていますよ。
これは、二股になっているヤエン仕掛けです。
広範囲を引っ掛けにいくのではなく、投入して餌のアジに触れたら、二股の幅が縮まるようにセッティングされていますよ。
アジを食べているアオリイカを、両サイドから挟み込むイメージですね。
アオリイカが暴れても、幅は縮まるようになっているので、ハリがより深く刺さって確実にイカをランディングできます。
アオリイカが抱き付いてきたのが、岸際から遠く離れた沖だった場合、道糸にあまり角度が生まれません。
そんな緩やかな道糸の上でも、スムーズに滑っていってアオリイカまで到着するのが、この沖掛けヤエンです。
さまざまなシチュエーションによって、アングラーに有利な状態で釣りができるとは限りませんから、こういった工夫が盛り込まれた道具を、必ず持参しておきたいですね。
ヤマシタからリリースされているヤエン仕掛けです。
三点式支柱構造を採用していて、特殊超硬線材で本体のブレと弛みを抑えているのが特徴です。
安定性が増し、アオリイカのバラシを抑えてくれますよ。
ヤマシタは、エギングタックルも充実していますから、アオリイカのアイテムを購入する際に頼りになるメーカーといえるでしょう。
ダイワ(DAIWA) ヤエンロッド リバティクラブアオリ 2-51 釣り竿 ブラック
ダイワから発売中の、コスパ優秀なヤエン釣り専用振出竿です。
全長5.10メートルで、自重220グラム。
取り回ししやすくて、しっかりと張りもあるので、竿を立ててヤエン仕掛けを投入するのがとてもやりやすく感じます。
オモリ負荷は6号まで、バットパワーを頼りに大型のアオリイカを引き寄せてみましょう。
実売価格が1万円を切っているのも嬉しいですね。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール(ヤエン) 18 アオリトライアル 2500BR(2018モデル)
スプールフリー性能やアタリクリック機構にこだわった、ダイワのヤエン釣り専用スピニングリールです。
ギヤ比は5.1対1で、自重は315グラム。
最大ドラグ力が6キロもあるので、アオリイカがいきなり走り出しても対応しやすいでしょう。
リアドラグタイプなので、すぐにドラグ力を調整できるのもいいですね。
ナイロンラインの3号を150メートル巻けますから、ヤエン釣りをするにはじゅうぶんなラインキャパです。
ダイワ(DAIWA) スピニングリール(ヤエン) 19 アオリマチックBR LT3000(2019モデル)
アオリクラッチを搭載した、ダイワのヤエン釣り専用スピニングリールです。
フロントとリアに2種類のドラグ機構を備えているので、その切り替えを行うためのクラッチレバーが、後部に付いていますよ。
これにより、アジを違和感なく抱かせることができるようになります。
ラインキャパは、ナイロンライン2号で150メートル。
ギア比5.2対1で、最大ドラグ力は12キロを誇っています。
頑丈で扱いやすいリールを探しているなら、こちらがおすすめですね。
ダイワ(DAIWA) ナイロンライン バトルゲームヤエンラインN 2号 150m 3色(カラーマーキング付)
ヤエン釣り専用のナイロンラインです。
2号で150メートルありますから、ヤエンを扱うならじゅうぶんな糸巻き量でしょう。
マルチカラーに配色されていて、ヤエン投入のタイミングが図りやすいのがいいですね。
比重:1.14のサスペンドタイプですから、水に馴染んで扱いやすいのが特徴です。
アジを狙ったポイントへ誘導し、アオリイカが抱き付くのを待ちましょう。
もっと水に沈むのを早めたければ、フロロカーボン素材のものもリリースされています。
ヤエン釣りの特徴や釣り方、おすすめの専用タックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
釣り場では多くのアングラーに出会うことになります。
きっちりと間隔を開けて釣り座を組むようにしましょう。
置き竿の数を増やし過ぎると、釣り場を独占してしまうケースがありますから、譲り合いの精神で対応したいですね。
2キロクラス以上のアオリイカが掛かったら取り込みがたいへんですから、ひと声かけてお手伝いをしてあげると喜ばれるでしょう。
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