フグの種類って見分けられる?絶対に食べてはいけない毒を持った魚を徹底チェック
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FISHING JAPAN 編集部サバフグというフグを知っていますか?
フグといえば、高級料理の代表であり、毒のある魚としても有名です。
また、釣りではよく外道の代表と不名誉な呼ばれ方をしたりしています。
今回はそんなフグの中でも毒のないフグである「サバフグ」についてご紹介します!
サバフグ
正式和名はシロサバフグで、一般的にはサバフグと呼ばれています。
体長25~35cmほどで、北海道から九州までの各地に生息し、小魚や甲殻類を貪欲に捕食する肉食魚です。
船釣りをしているとサバフグがエサに群がり、鋭い歯で仕掛けを切ってしまうため、釣り人に嫌われています。
また先ほどお伝えしたとおり、フグの中でもサバフグは毒のないフグとして知られています。
多くのフグは、テトロドトキシンという猛毒を内蔵や筋肉、皮などに持っています。
このテトロドトキシンは、青酸カリの約850倍もの毒性があると言われており、人間の致死量は2~3mgです。
よく釣れる外道として知られるクサフグ、高級料理店で扱われるトラフグにもこのテトロドトキシンを持っています。
テトロドトキシンは加熱しても分解されず、解毒剤もありません。
そのため、フグを捌く時は「ふぐ調理師免許」という資格が必要になります。
この免許を持っていないと、フグを捌いてはいけません。
クサフグ
トラフグ
サバフグは、全身が無毒のため市場でも多く流通しています。
特に山口県では干物などに加工され多くの方に親しまれているようです。
旬は秋から春で、弾力のある身は白身でとても美味しいです。
しかし、このシロサバフグに見た目がそっくりな「クロサバフグ」と「ドクサバフグ」という2種類のフグが存在します。
クロサバフグには毒がありませんが、ドクサバフグは猛毒を持っています。
クロサバフグは全身が無毒なため、基本的には食用になります。
クロサバフグのヒレは独特の風味があり、ひれ酒にすると非常に美味だそうです。
しかし、南シナ海で取れたクロサバフグには、内蔵に毒を持つ個体が存在している例もあるようです。
より注意が必要なのが、ドクサバフグです。
ドクサバフグの見分けは非常に難しく、Twitterではこういったつぶやきもありました!
それは、ドクサバフグです꜀(.௰. ꜆)꜄めっちゃ似てますよね!でも、やっぱりフグは売ってるのが一番ですね(°∀° )/プリプリして美味しいので魚系の居酒屋や鮮魚店で見てみるとあったりするので是非(・ω・三・ω・)フンフン日本産が身が綺麗です! pic.twitter.com/2fqbRLZL3y
— ৲( ˃੭̴˂)৴YUTA৲( ˃੭̴˂)৴ (@new_advance) 2018年2月20日
ドクサバフグとサバフグを見分けるのは非常に難しいですが、見分け方のポイントはいくつか存在します。
一番判別がつきやすいポイントは背中のトゲの範囲です。
ドクサバフグは頭付近から背びれの付け根の部分までトゲがあります。
サバフグにもトゲがありますが、トゲの範囲が毒サバフグよりも狭く、背びれ付近までトゲが生えていません。
また、ドクサバフグはサバフグと比較して背びれの付け根の部分の色が濃く、尾びれの切れ込みが深いのもポイントです。
とはいえ、ドクサバフグを誤って食べてしまい死亡する事例が発生しているので、フグに詳しい人がいる場合は迷わずその方の指示をもらうようにしましょう。
フグ=調理師だけが捌けるというイメージがありますが、サバフグであれば無毒なので自分で捌くことができます。
サバフグは高級なトラフグなどの代用品としても流通しているフグなので、味の美味しさはお墨付きです。
料亭などで、フグなのに少し値段が安い場合などには、このサバフグが使われていることが多いようです。
フグの調理免許をとりたいと思っている方は、サバフグで捌き方を練習するのも良いかもしれませんね。
ちなみにおすすめの食べ方は、鍋・お刺身です!
大人気チャンネル「きまぐれクックKimagure Cook」には、登録者数が456万人という多くのフォロワーがいます。このチャンネルでは、クロサバフグの正しい捌き方がわかりやすく解説されています。
クロサバフグは見た目がサバフグに酷似していると以前に触れましたが、味もサバフグとほとんど同じと言われています。
このビデオでは、“変な魚おじさん”として知られる、新鮮で普通とは違う魚を頻繁に提供する人物と、YouTuberのかねこさんが共に出演しています。
かねこさんの繊細な捌き方も素晴らしいですが、それ以上に注目すべきは、変な魚おじさんのフグ捌きの技術で、その技術レベルは一流を呼びます。
一瞬でフグの身をきれいに捌き上げるその技術は、ただ見ているだけでも感銘を受けます。
さらには、捌き方の手順が詳細に解説されているので、ビデオをゆっくり再生しながら、自分でもフグを捌いてみることが出来ますよ。
今度アピールするサバフグは通常取り扱わない魚の一つですが、その肉は風味豊かです。
毒サバフグでないと確信できるなら、自分で屠ることで料理を試してみてもいいですね。
釣ってしか目撃できない魚を自分で屠って味わうことは、釣りの奥義や深い部分を感じさせてくれます。
ただサバフグだけでなく、意外な魚との顔合わせも新しい経験が待っている機会と考えれば、釣りがもっと楽しくなると思います!
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FISHING JAPAN 編集部この記事に関するよくある質問
サバフグは、毒のないフグです。正式にはシロサバフグという名前で、全身が無毒のため市場でも多く流通しています。旬は秋から春で、弾力のある身は白身でとても美味しいです。
はい、本当です。シロサバフグと見た目がそっくりな「クロサバフグ」と「ドクサバフグ」という2種類のフグが存在します。シロサバフグは無毒ですが、ドクサバフグは猛毒を持っています。
ドクサバフグとサバフグを見分けるのは非常に難しいですが、見分け方のポイントはいくつか存在します。一番判別がつきやすいポイントは背中のトゲの範囲です。ドクサバフグは頭付近から背びれの付け根の部分までトゲがあります。サバフグにもトゲがありますが、トゲの範囲が毒サバフグよりも狭く、背びれ付近までトゲが生えていません。また、ドクサバフグはサバフグと比較して背びれの付け根の部分の色が濃く、尾びれの切れ込みが深いのもポイントです。
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