海釣り後のPEラインのメンテナンスは、塩抜きする派?しない派?両者の主張とその背景を徹底解明!
今や主流となったPEライン。
海釣りに使ったPEラインのメンテナンスをネットで検索すると、PEラインをスプールから外す塩抜き派と、保水力はないので塩抜き不要派に分かれます。
はたしてどっちが正しいのでしょうか?
両者が主張する海水の塩対策とは
塩抜き派は、PEラインをリールから購入した時についていた空スプールに巻き戻し、ぬるま湯か水に1日から数日つけて塩を抜くという方法をとります。
塩抜き不要派は、PEラインにはそもそも保水力がないので、数日水に漬ける必要はなく、日々のスプール毎の水洗いで十分と主張します。
さて、どちらが正しいでしょうか?
これは両者とも正解と言えます。
PEラインの構造は極細ポリエチレンの撚り糸
PEラインはポリエチレン繊維を編んだマルチフィラメント構造です。
例えば、PEライン0.5号の直径は0.117mm。
これを4本、8本で撚りますので、それぞれの直径は0.029mm、0.015mmの超極細ラインを圧着させるように編みます。
したがって、撚り糸の間に隙間は生れようがなく保水性がないので、ラインを全部外して塩抜きの必要はない、というのが不要派です。
確かにこの主張もあっています。
ナノレベルに染み込んだ海水が起こす悪さ
一方、丸ごと塩抜き派は、フィラメントの間にナノレベルの隙間、緩みがあった場合、そこに塩水が浸透してしまい、保管しておくと水分が蒸発するとともに、塩が結晶化してフィラメントの隙間を広げてしまうので、丸ごと塩抜きが必要と主張します。
これも間違いではありません。
もっとも、塩水が染み込むようなナノレベルの隙間ができるのは、かなり使い込んだり、擦れたためにラインが弱ったりしたことで起こります。
これは、塩抜きというより、一般的には交換時期と言えるでしょう。
塩抜き派も、塩抜き不要派も、両者の主張に間違いはないようです。
もっとも、ラインを別のスプールに巻き替えるのは、結び目やほつれのチェックに役立ちます。
釣行後に必ずスプール毎の水洗いを欠かさないのは必須で、そこからどう判断するかは自分次第のようですね。
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