日本の怪魚・イトウってどんな魚?絶滅が危惧される巨大な幻の魚の生態を大特集!
「イトウ」は日本最大の淡水魚として認識されています。 このイトウは、日本の限られた地域だけに生息しているため、直接見たことのある人は稀かもしれません。 さらに、イトウは絶滅危惧種…
FISHING JAPAN 編集部イトウという、淡水魚を知っていますか?
イトウは、管理釣り堀等でおなじみのニジマスなどの仲間で、日本最大級の大きさにまで成長する淡水魚です。
生息数の少なさ、その生息地域の狭さから、「幻の魚」と呼ばれることもある魚です。
イトウが、「幻の魚」と呼ばれるようになったのは、作家の開高健氏が著作「私の釣魚大全」でイトウを「幻の魚」と呼んだのが始まりと言われています。
この本が出版されたのは50年前、この時期すでに生息数が減少していました。
ヘビやネズミ、水鳥のヒナまで襲う猛魚イトウも、近年の保護活動で釣れたレポートも増えており、幻に会うのも夢ではありません。
イトウ保護のためのキャッチ&リリースの徹底や、河川改修の見直し、産卵床の確保、小規模ながら放流事業を続けてきたことによって、各地でイトウの姿が見られるようになってきました。
北海道の朱鞠内湖などは、流入する河川の状態を守ることで、イトウが生息する環境を確保できています。
天塩川、猿払川でも、イトウが遡上できる環境、魚道を作る運動が進んでいます。
そのため、メーター級にはなかなか出会わないものの、40~50センチ級であれば数が増えたとの感想がイトウを狙う釣り人たちから聞こえてきます。
イトウは冬場も狙える魚ですが、やはり活性が高いのは産卵が終わった6月以降。
北国の川で雪による増水も収まる頃、産卵後で食欲があるイトウはパワフル。
60センチクラスのイトウが水面上50センチもジャンプする姿はワイルドです!
7、8月も釣れますが、やはり初めての釣行は6月がよいでしょう。
ロッドはトラウト用、シーバス用の8~10フィートクラスで中型のスピニングリール。
PEラインは2号にリーダーは30~40ポンドを使います。
ルアーは10~15センチのミノーや20~30グラムのスプーン。
さらに大型狙いに25センチ前後のミノーもタックルボックスに忍ばせましょう。
北の大地、北海道の「幻の魚」イトウ。
大地を悠然と流れる川で、イトウがかかった瞬間、猛然と水面からジャンプする様は、まさにロマン溢れる瞬間です。
開高健氏の時代からは、現在の方がイトウ釣りの環境はよくなっています。
さらに、北海道新幹線やLCCなど、北の大地へも行きやすくなりました。
ぜひこの目でイトウの姿を見たいものですね!
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