円安と釣り具価格をイメージした画像

過去最大15兆円の為替介入でも円安止まらず、釣り具にも値上げの波

FISHING JAPAN 編集部

15年ぶりの日米協調為替介入――7月30〜31日、日本と米国が足並みをそろえ、政府保有のドルを売って円を買う「為替介入」に動きました。財務省は8月28日、7月30日から8月26日までの介入実施額が15兆3993億円に達したと発表しました。単月の介入額としては過去最大で、これまでの最高額だった2022年10月の6.3兆円のおよそ2.4倍にあたります。それでも8月28日時点のドル円は159円台半ばと、なお歴史的な円安圏にとどまっています。介入だけでは押し戻しきれないほど、円安が根深いということです。

この円安は、釣り具店の店頭にも静かに及んでいます。国内大手ラインメーカーのサンラインは8月1日付で、糸製品や一部用品グッズの価格を改定しました。理由は原材料や原油価格の高騰が続き、物流コストをこれ以上吸収できなくなったことです。釣り糸の主原料であるナイロンやフロロカーボンは石油から作られるため、原油高と円安が重なると製造コストに直結します。同じ構図はロッドやリールの樹脂・金属部品にも当てはまり、国産メーカーの製品だからといって無関係ではありません。今後ロッドやリール、ルアーでも同様の価格改定が続く可能性があります。

特に海外ブランドのリールやルアー、ウェーダーなどの防寒・防水ウェアは、ドル建てで仕入れる比率が高い商品です。円安局面では値上げのタイミングが読みにくく、「気づいたら旧価格で買えなくなっていた」ということが起こりやすくなります。買い替えを検討している人は、性能や見た目だけでなく「今買うか、少し待つか」も判断材料に加えておくと、あとで後悔しにくくなります。値上げ告知はメーカー公式サイトの「お知らせ」欄に出ることが多いので、狙っている道具があるなら定期的に覗いておくと安心です。

明日からできることは一つです。よく使うライン・ルアー・仕掛けの手持ち在庫を今夜のうちにチェックし、シーズン中に切らしそうなものだけ早めに買い足しておくこと。値上がりを恐れて余分に買い込む必要はありませんが、価格改定と在庫切れが重なって「釣行直前に代わりが手に入らない」事態は、これで避けられます。

釣りニュース」カテゴリの人気記事

MONTHLYランキング