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FISHING JAPAN 編集部世の中にはおもしろい呼び名の魚がたくさんいますよね。
魚の名前はたくさん知ってるよ!という釣り人の皆さん。
二ロギという魚をご存じでしょうか?
え、なにそれ!?という心の声が聞こえてきましたよ。
では、エノハならどうですか?
えっ、これもダメ。
それではギンタかジンタならどうですか?
こんなに色々な呼び方がありますが、実は1匹の魚のことなんですよ!
海の小物釣りが好きな人なら一度は見たことがある魚です。
魚の正体は、ヒイラギ。
仲間にはセイタカヒイラギやイトヒキヒイラギがいます。
大河の河口などでハゼ釣りをしていると、集団で回遊してきてエサを横取りする困った魚です。
ぬるぬるの体はまだ許すとしても、釣り上げてつかんだとき蛇腹(じゃばら)のようになった口を突き出して、ギュウギュウ泣くのが気にさわる小魚です。
そんな小魚を四国の高知ではニロギ、山陰の境港周辺ではエノハと呼ぶのですが、おもしろいことにどちらの地方でもファンが多い釣りの対象になっています。
特に高知ではニロギ釣りが盛んで、秋の風物詩にもなっているそうですよ。
ではなぜ土佐の人達が、これほどまでにニロギを好むのでしょうか?
答えは超簡単!
ひとことでいえば、ニロギがおいしいからです。
体長10cmほどの小さな魚なので身をほぐして食べるのが大変ですが、身離れがよくいい味をしています。
ただ、そのうまさを知らない地方では、あくまで雑魚、外道であり、まったく釣り人には相手にされないかわいそうな小魚なのです。
卵を持つ春頃からおいしくなる魚ですので、暖かくなってきたら食べたいですね!
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