ピラルク 写真

ピラルクってどんな魚?超巨大魚の特徴や生態、釣れる場所まで大紹介!

FISHING JAPAN 編集部

古代から存在する世界屈指の淡水魚・ピラルクを皆さんはご存じでしょうか?

全国の水族館で人気を博している、格別に大きく壮観な生物です。

近頃では観賞魚として販売され、また大ヒットゲーム「あつまれどうぶつの森」にも登場しており、その知名度は絶大です。

本記事では、そんなピラルクの特性や生息環境、生態等について深く迫ってみようと思います。

ピラルクが釣れる可能性があるスポットも紹介する予定なので、巨大な魚との格闘を楽しみたい釣り師の皆さんもぜひご覧ください!

ピラルクってどんな魚?

ピラルクはアロワナ目アロワナ科ヘテロティス亜科に属する魚類です。

また、現存する唯一のアラパイマ属の魚です。

(「アラパイマ」というのはピラルクの英語名です。)

名前の「ピラルク」はインディオ語(=アメリカ大陸の先住民が使用した言語)の「Pira(=魚)」と「Urucu(=化粧で使用される赤い色素)」が合わさった言葉で、「赤い魚」を意味します。

名前の由来どおりの半分赤みがかった体色が特徴で、世界最大級の淡水魚と言われています。

長い歴史のなかで進化し、変化する生き物が多いなか、ピラルクは約1億年間ほとんど姿が変わっていないと考えられているため、「生きた化石」と呼ばれています。

また、世界最大級の大きさで有名なピラルクは成長すると体長が約3メートルになると言われていますが、なんと大きいものでは5メートルを超える超巨大魚になるとも言われています。

もちろん、その巨体を覆う鱗のサイズも規格外で、直径約10センチだそうです!

ちなみに「生きた化石」で同じ巨大魚であるアロワナと混同されがちですが、口の部分を見るとその違いが一目瞭然です。

アロワナは下唇が突き出たような形なのに対し、ピラルクにはそのような特徴がなく、横に平たい頭部が印象的です。

ピラルクの生態

生息地

ピラルクは主に、南米のアマゾン川流域やタイ、マレーシアの河川に生息しています。

流れが緩やかな場所に棲みつき、急流は好みません。

体の仕組み

基本的にエラで呼吸を行いますが、ピラルクの生息する熱帯の淡水域は酸欠状態になりやすいため、うきぶくろからも肺のように空気呼吸ができる仕組みになっています。

うきぶくろを利用することで、水面に口を出して息継ぎをし、酸素を取り入れることができるというわけです。

捕食

大きな体をしていますが小魚や小エビを捕食対象とします。

肉食性ではありますが人間を襲うことはありません。

繁殖

産卵期は2~4月頃で、この時期になるとピラルクのメスは作った巣に卵を産みます。

オスはメスの産んだ数万個もの卵を保護する役割を担い、必要に応じて卵を移動させます。

味・調理法

ピラルクは白身で非常においしい魚と評価されてます。

日本で食べられる機会はめったにありませんが、アマゾン川流域では今でもピラルクを食材として扱っています。

ただし天然物は希少で保護活動が推進されているため、現地で食用とされているのは養殖物に限定されているようです。

調理法は焼いたりフライにしたりするなどの基本的なものから、現地特有の香辛料で味付けするなど多岐にわたります。

ピラルクのド迫力の捕食シーン

それでは、獲物を追い求めるピラルクの圧倒的な捕食シーンをご覧いただきましょう!

エネルギッシュな音楽に乗せて映像でお楽しみいただけます。

映像ではピラルクの身体の赤色が鮮明に確認できますので、そこにもぜひご注目ください。

2分頃から捕食シーンが始まります。

出典:youtube

釣ってみたい方は海外へ!

先程お伝えしたように、ピラルクの生息地は、南アメリカのアマゾン川が主流です。

ピラルクを狙うならアマゾン川ヘ行こう!と言いたいところですが、ピラルクはワシントン条約により保護動物に指定されています。

歴史的には、アマゾン川周辺の村や街で一般的に食べられてきましたが、現在では数が減少傾向にあるため、勝手に釣りをしてはいけないようになっています。

場所によってはかなり厳しい規定が設けられていることがあるので、事前に確認することをおすすめします。

ここの釣り堀、ピラルク釣れちゃいます!

アマゾンに訪れることが叶わなくても、ピラルクを釣りたいと考えている方には、タイがお勧めです。

「AmazonBKK」と名付けられた管理釣り場がタイに存在し、ピラルクを始めとして、レッドテールキャットなどのアマゾン川の生物を実際に釣る経験ができます。なお、日本ではそのほとんどが水族館でしか観察できません。

釣り上げた魚はすぐに放流しなければなりません。しかし、一度でいいから大きい魚を釣ってみたいという夢を追い求めるために、世界各地から釣り愛好家が訪れるお見逃しなくスポットですよ。

ビッグファイトにチャレンジしよう!

さて、今回は巨大魚ピラルクについていろいろとご紹介しましたが、いかがでしたか?

日本では水族館などで観賞用として人気の高いピラルクですが、海外では釣りのターゲットとして根強い人気があるようですね!

古代から1億年以上も生息している神秘的な生き物なので、まだまだ知られていない秘密がありそうです。

これからもそのビッグな魅力で世界中のひとを惹きつけて止まない魚でいて欲しいですね!

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