ギャフってどんなふうに使えばいいの?エギングに欠かせないランディングアイテム
鋭いハリがタコ足のように複数突き出しているこの釣具、何だかご存じですか? このハリでイカを引っ掛けて回収するためのランディングツール・ギャフです。 エギングでイカが掛かった際…
FISHING JAPAN 編集部秋のエギングゲームは、磯場や堤防などで盛んにおこなわれています。
ロングキャストしたエギは、一旦ボトムまで落とし込んでから、シャクリを入れて浮かせます。
そこからのフォール中にアオリイカが抱き付いてくるのですが、水温が下がり始めるとコウイカにすり替わることが・・。
ここでは、アオリイカとコウイカの違いや釣り方について、深掘りしてみましょう。
目次
表題の写真は、アオリイカです。
エンペラと呼ばれている体側の耳のような部分が、とても大きいのが特徴です。
身の味はとても美味しくて、高級食材として多くのアングラーがターゲットにしています。
でも海水温が下がると、沖合いの深場に落ちてしまうので、ショアからのキャスティングゲームではなかなか釣りにくくなります。
代わりに登場するのが、低水温に強いコウイカです。
下の写真がコウイカで、エンペラの部分がとても小さいのが特徴になっています。
しかも身体の模様が、アオリイカとは明らかに違いがあるのが分かります。
まるでコーヒー豆のような、細かな模様が点々としていて、これはコウイカの一種・モンゴウイカであることが分かります。
コウイカの味は、見た目と異なり、とても美味しいです。
歯ごたえもありますし、独特の甘み・旨味を保持しています。
焼きそばの具に使われているケースが多いですし、コウイカのイカスミはパスタに活用されていて、好んで食べている人も多いでしょう。
ですから、エギングゲームでアオリイカを狙っていて、代わりにコウイカが釣れても、悔む必要は全くありません。
きっちり活け締めしてクーラーボックスに保管し、自宅へ持ち帰って美味しく食べましょう。
コウイカ
コウイカの釣り方は、アオリイカとは異なります。
秋の海水温なら、同じ場所にアオリイカとコウイカが混在していることがありますが、どんどん季節が進んで低水温になると、コウイカのみがその場に残ることになります。
コウイカは、エギで誘いをかけます。
ただし、アオリイカ釣りのときのように、ひんぱんにシャクリを入れてエギを浮かす必要はありません。
キャストしたエギが着底したら、そのまましばらく放置してみましょう。
ボトムが砂地なら、砂の中にコウイカが隠れているかもしれません。
エギを見つけたコウイカは、スーッと近寄ってきて、その短い腕で抱き付いてきます。
捕食モードのレベルが高いときなら、抱き付いてからエギをガジガジ齧り始めることも。
オウムのクチバシのようなカタチをしている歯で、とても鋭いので、木製のエギならカンタンに凹んでしまうことも。
布張り仕様なら、その布が破られてしまうこともあります。
しっかり齧らせてからフッキング動作に移れば、確実にコウイカをランディングできるでしょう。
ボトムにエギを放置していても抱き付いてこないときは、エギをそのままの状態でズル引きします。
そのほうが砂煙が舞い上がり、コウイカに気づいてもらいやすいからです。
アオリイカとコウイカを釣るためのエギは、基本的に同じものでかまいません。
コウイカ用にカンナの長いタイプが販売されていますが、短くても釣れます。
ただし、ボトムを確実にズル引きしたいので、エギ単体で使うのではなく、ちょい投げ仕掛け用の天秤につないでズル引くのも効果的です。
天秤のオモリの部分がしっかりとボトムと接地しますから、それに連なって移動していくエギにコウイカが抱き付きやすいからです。
天秤の先端にフロロカーボンラインを20cmから50cmほどの長さで結び、その先にエギを装着します。
エギのサイズは、最大で3.5号ぐらいまで。
あまりに小さいエギにすると、コウイカの腕が短いので、すっぽ抜けてバラシてしまうかもしれません。
コウイカのアタリは、まるで根掛かりのような重みをグーッと感じるところから始まります。
あれ、本当に根掛かりかな?と思ったら、ロッドを立ててラインを張ってから、少したるませてみましょう。
コウイカが抱き付いていたら、たるませたはずのラインがピーンと張り詰めます。
あとはタイミングを見て、フッキング動作へ移ってください。
ダイワ(DAIWA) エギ エメラルダス ステイ 3.0号 青-縞レッド ルアー
アオリイカやコウイカを釣るのに適している、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
ロッドは、8ft以上の長さを持つスピニングロッドがマッチします。
硬さは、Mパワー前後もあればOKでしょう。
リールは、3000番サイズ前後のスピニングリールなら、大量のPEラインを巻けてロングキャストしやすくなります。
ダイワ(DAIWA) エギングロッド エメラルダス X 83M 釣り竿
ダイワからリリースされているエギングゲーム用スピニングロッド・エメラルダスXシリーズのラインナップから、83Mを選んでみました。
全長は2.51mなので、ロングキャストしやすく、さまざまなロッドワークも繰り出しやすいでしょう。
2ピース仕様で、仕舞寸法は130cmになっています。
ウエイトは113gで、ブランクスの先径/元径は1.5/10.9mmです。
適合するエギサイズは、最大で4.0号までですから、ちょい投げ釣り用立ち天秤とエギを結んでも、じゅうぶんキャストできるでしょう。
適合するラインは、PEラインなら0.5号から1.2号まで。
ブランクスのカーボン素材含有率は、87%に設計されています。
実際に手に取って継いでみると、とても軽くてバットにパワーを感じるブランクスに仕上がっています。
グリップ周りは細身シェイプなので、アオリイカでもコウイカでもしっかり支えることができるでしょう。
ガイドにはラインが絡まりにくく、連続してロングキャストをおこなうのに向いています。
実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に設定されています。
エギングゲームをこれから始めたいと考えている人に、おすすめの1本ではないでしょうか。
ダイワから発売されている軽量スピニングリール・カルディアシリーズのラインナップから、LT2500S-XHを選んでみました。
ギア比は6.2対1ですから、ハンドルを1回転させると87cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
最大ドラグ力は5.0kgで、ウエイトは190g。
ラインキャパは、PEラインなら0.6号を200m、モノフィラメントラインなら6lbを100m巻けます。
ハンドルの長さは55mmで、ボールベアリングは6個搭載しています。
実際に手に取ってみると、とても軽く作られているので、エギングゲームで必要とされるさまざまなロッドワークに対応しやすいでしょう。
ドラグの利きは申し分なく、ライトラインで大型イカと対峙できるはずです。
実売価格は1万円台と、とても低価格な設定になっているのが嬉しいです。
エギングゲームを存分に楽しむためのスペックが、しっかり揃っているおすすめのスピニングリールといえるでしょう。
実釣で使った後は、必ず水洗いメンテナンスを施してください。
ラインローラーやスプール周りなどを、入念に洗ってから拭き取り、暗がりで乾燥させておくのがベターでしょう。
アオリイカやコウイカの特徴や釣り方、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
美味しく食べるレシピも用意しておくと、釣り場で高い集中力を保てるかもしれません。
イカが吐いたスミで堤防などが汚れたら、水汲みバケツで海水を汲んで、しっかり洗い流しておきましょう。
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