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クサフグの生態って知ってる?釣り場でよく出会う魚シリーズ【毒危険】

FISHING JAPAN 編集部

防波堤やサーフなど、海釣りを楽しめる場所ならどこでも釣れるのが、丸々としたシルエットがかわいいクサフグです。

キリッ!とした目元・口元が体格にアンバランス、より一層愛嬌のある魚に見えます。

もし持ち帰って食べることができるのなら、もっと人気が高まるでしょう。

口に入れるのは絶対厳禁、何故なら猛毒・テトロドトキシンが含まれているからです。

ここでは、クサフグの特徴や生態についてご紹介しましょう。

クサフグとは

クサフグとは、フグ目フグ科に属している海水魚のことです。

体長はさほど大きくはならず、成魚に育っても手のひらに乗る程度に収まるでしょう。

砂地の浅瀬を中心に、磯・藻場などさまざまなエリアに姿を見せます。

単独行動しているようで、周囲には他のクサフグがたくさん泳いでいますから、群れで行動している感じに見えます。

実際釣りをしていると、1匹釣れたらもう1匹と、際限なく掛かってくる印象が強いです。

クサフグは、北海道・青森県から沖縄県まで、日本全国のさまざまな沿岸地域に生息しています。

産卵時期は、毎年5月ぐらいから始まり、夏まで続きます。

群れで砂地に這い上がって産卵する様子は圧巻で、辺り一面真っ白になるほどの量を産卵します。

こんなに大量の卵が孵化したら、海がフグだらけになっちゃうよ!と感じてしまいますが、そのほとんどは他の魚の餌になってしまうようです。

海に棲むクサフグは、面白い習性を持っています。

河口から河川をのぼって淡水エリアへ入り込むのです。

いったい何をしているかというと、淡水の浸透圧を利用して、身体の表面に付着した寄生虫や細菌などを、剥ぎ落しているらしいのです。

当然自分の皮膚に付いている体液・粘液も剥がれますから、ダメージはかなりのものでしょう。

それでも淡水へ向かうことを止めませんから、この習性はクサフグである限り、続いていくものといえそうです。

実際クサフグをよく観察すると、体表には他の魚にあるウロコが付いていません。

ぷにょぷにょと柔らかい構造なので、外皮としてはかなり弱い部類に入るのかも。

古い粘液をそのままにしていると、体表が傷んで命に関わるのかもしれませんから、淡水エリアでの剥ぎ落し行為は止められないのでしょう。

またクサフグは、泳ぎがあまり上手くはありません。

ゆるゆる・ふわふわと泳ぐ様子はとてもかわいいもので、観賞魚として水槽で飼育する人もいます。

餌を投入しようとすると、ヒレを盛んに動かしますから、人に慣れやすい側面も持っているでしょう。

猛毒が含まれているクサフグ!持ち帰って食べるのは厳禁!

クサフグの身体には、毒が含まれています。

具体的には、肝臓・卵巣・腸は猛毒、皮膚は強毒で、筋肉・精巣は弱毒とされています。

毒の正体は、有名なテトロドトキシンで、青酸カリの850倍もの毒性を持っています。

当然人の口に入れていいものではありませんから、釣れてしまったら持ち帰らずに、その場でリリースするようにしましょう。

フグをさばく免許を持っている調理師さんなら、料理してもかまわないそうですが、そこまでして食べる対象として扱う必要は感じません。

命の危険を顧みず、怖いもの見たさのチャレンジ行為は、絶対に止めてください。

テトロドトキシンを含んでいるヒトデや貝などを捕食するので、クサフグ自体も毒を持つようになったとされています。

硬くて鋭いクサフグの歯に注目!

クサフグの歯が特筆に値します。

その斬新さと頑丈な構造には驚かされます。

繊細な釣り針は曲げられてしまうこともあり、ラインが噛まれれば瞬時に断裂します。

仕掛けを破壊されるような状況に陥ったら、クサフグの群れが近くにいるかもしれないと予想してみてください。

探求心旺盛なクサフグは、ちょっとした釣り座の変化でも攻撃の手を休めません。

そんなクサフグを主なターゲットにして、一度釣ってみるのも興味深い経験になるでしょう。

ラインが切れないよう注意深く対策を施しつつ、効率的な釣りの手法を見つけることを試みてみてください。

クサフグを釣るのにおすすめのタックルを選んでみた!

クサフグを積極的に釣るつもりなら、どんなタックルセッティングになるのでしょうか?

小さな口に掛かるサイズのフックは、カンタンに曲げられるものでダメですし、ワームや餌を用いると、カンタンに食いちぎられてしまうでしょう。

クサフグの鋭い歯に打ち勝つには、金属製のスプーンルアーが適任です。

サイズを小さくしたければ、エリアトラウトゲーム用に使っているものを転用すればOK。

フックも太軸やトレブルフックに交換すれば、噛まれて変形してしまうトラブルも防げます。

「フギング」や「海ピンポン」みたいなネーミングにしたら、意外と流行るかもしれません。

ただし、即リリースが厳守の釣りスタイルになります。

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シマノからリリースされている、やや長めブランクスのスピニングロッドです。

全長が2.08mもあるので、軽いルアーをロングキャストするのに向いています。

継数は2本で、仕舞寸法は106.5cmにまで縮まります。

自重は64gと軽めで、先径は0.8mmと細めに設計されています。

適合するルアーウェイトは、0.5gから12gまで。

これならエリアトラウトゲームの金属製スプーンルアーを、しっかりキャストできるでしょう。

適合するPEラインは、0.1号から0.6号まで。

モノフィラメントラインなら、1.5lbから4lbまで対応可能です。

ブランクスのカーボン素材含有率は、98.9%になっています。

実際に手に持って振ってみると、とても軽くて感度が高く、しなやかに曲がり込む印象です。

クサフグがバイトしてきたら、一瞬でロッドティップが引き込まれますから、フッキングのタイミングも分かりやすいでしょう。

実売価格は1万円台と、とても低価格な設定に収まっています。

当然アジやメバルなども釣れるので、効率よく釣り上げていくスタイルとして人気が出るかもしれません。

シマノ(SHIMANO) スピニングリール 21 ソアレ XR C2000SSHG アジング メバリング

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シマノのライトソルトウォーターゲーム用スピニングリール・ソアレXRシリーズのC2000番です。

ギア比は6.1対1なので、ハンドル1巻きにつき82cmのラインを巻き取ることができるように作られています。

実用ドラグ力は2kgで、最大ドラグ力は3kgです。

自重は155gとかなり軽く、スプールの直径は43mmで、ストロークは13.5mmになります。

ラインキャパは、PEラインなら0.6号を140m、モノフィラメントラインなら3lbを100m巻けます。

ハンドルの長さは45mmで、ボールベアリングは9個搭載しています。

実際に手に持ってみると、とても軽くてハンドルの巻き心地も軽快そのものです。

滑らかな回転は、ローターもスムーズに回し続けてくれます。

ドラグのレスポンスもじゅうぶんですから、ライトラインを用いたソルトウォーターゲーム全般に使えそうです。

実売価格は2万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

水で濡れた指でつまんでも滑りにくいハンドルノブなので、大物が掛かっても安心してやり取りを楽しめるでしょう。

クサフグの生態を理解して釣りを楽しもう!

クサフグの生態や毒の情報、おすすめのタックルを取り上げましたが、いかがでしたか?

かなり数多く生息しているので、さまざまな釣りシーンで遭遇するはずです。

積極的に釣っている人に遭遇したことはまだ無いですが、もしかするととても楽しいゲーム性を秘めている魚かもしれません。

猛毒を保持していることを忘れずに、釣り上げた後の対処を正しくおこなうようにしましょう。

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