リールのアップ写真

アンタレスを使い続けてみて感じた3つのポイント!現行モデルまでのインプレチェック

FISHING JAPAN 編集部

初代アンタレスがリリースされてから、モデルチェンジのたびに入手しては使い続けてきました。

大きなベイトリールで太いラインを操れる!という第一印象が、アンタレスARで切り換えられたのには驚かされた記憶があります。

ひとつのベイトリールを、キープコンセプトで作り続けるには、大変な困難と苦渋の決断が必要なのでしょう。

ここでは、シマノのベイトリール・アンタレスを使い続けてみた印象についてご紹介します。

高い精度をキープし続けている歴代アンタレス!

シマノのハイエンドモデルである歴代アンタレスのスペックは、他のモデルを圧倒していました。

オーバーホールを定期的に行い、手入れを怠らない使用方法の中で感じた3つのポイントを挙げてみます。

アンタレスの存在価値は、その精密さにあると実感しました。

きちんとした緩みのない構造は、剛性レベルが高まっていることを明確に示してくれました。

ハンドルの回転感、バタつきのないところ、そして大きな負荷がかかってもまとめ上げてくれる強さが、歴代すべてのモデルに搭載されています。

コンパクトモデルのアンタレスARが登場したとき、少し難易度が高いのではと思いました。

ハンドルは37mmで、スプール径は34mm。

7g前後の軽めのルアーを投げるためには、このような仕様になったのかと感じましたが、実際にフィールドで魚を引いてみると、アンタレスARはしっかりとサポートしてくれました。

ラインキャパは減少しましたが、魚を引き寄せる力は変わらず、スムーズにランディングすることができました。

大幅な設計変更であっても、アンタレスの本質が失われていないことが、大変喜ばしいと感じて記憶に残っています。

このアンタレスARと似た特徴を持つのが、現モデルの19アンタレスや21アンタレスDCです。

人気モデルの村田基18アンタレスDCMDとよく比べられ、小さなサイズが欠点であるかのように語られています。

実際、20メタニウムとの競合が見られ、少し惜しく思います。

それでも、19アンタレスや21アンタレスDCを自身で使用してみると、異なる視点からの見方を強く感じさせられます。

飛距離にこだわる歴代アンタレス!

現行モデルのアンタレスには、歴代モデルで受け継がれていた、飛距離に対するこだわりがしっかりと存在しています。

これが2つめの着眼ポイントです。

シンプルなキャスト動作を繰り出すだけで、リールが持つ性能によって安定したキャストフィールが得られるようになっているのです。

それにより、軽くロッドを前方に押し出して、飛距離を伸ばすことができます。

ベイトリールにありがちなバックラッシュトラブルは、見事に抑え込まれていて、低い弾道でぐんぐん伸びながら失速感の無いキャストを繰り返せます。

一度そういうキャストを成功させたら、次のキャストも似た状態でフィニッシュできるように。

テンポよく繰り返していくことで、アンタレスを使えばキャストの回数が増えるという事実に、誰もが到達し得るでしょう。

たとえそれが、7g程度の軽いルアーであってもです。

そこに高い価値を見い出すアングラーは、少なくはないのではないでしょうか。

大きな負荷に対する強さこそアンタレスの証し!

歴代アンタレスに搭載されてきた3つめのポイントは、強さです。

大きな魚と対峙するとき、強いベイトリールでなければ、太刀打ちできません。

壊れない強さ・巻き取れる強さは、釣りに対する集中力を削がれずに済みます。

その象徴となっているのが、18アンタレスDCMDで、現行モデルと相まって現在でも生産が続いています。

究極のアンタレスとも言われていますが、軽いルアーで飛距離を伸ばすのはさほど得意ではないイメージがあるので、適材適所で使うほうがいいかもしれません。

実際に18アンタレスDCMDで、7gの軽いルアーをキャストしてみると、14m程度ならカンタンに飛ばせます。

バス釣りをおこなうなら全然OKな飛距離で、ラインを細くすればもっと飛距離は伸びるでしょう。

ただし、そこまですると、せっかくの18アンタレスDCMDの良い部分がスポイルされそうですから、それなら現行モデルとの使い分けで対応したほうが、ストレスを感じずに済みそうです。

アンタレスにマッチするおすすめロッドを選んでみた!

アンタレスにマッチする、おすすめのロッドを取り上げてみましょう。

まずは現行の19アンタレス・21アンタレスDCを装着してみたいロッドから。

軽いルアーを守備範囲に含んでいて、トラブルなくキャストを繰り返すなら、このアイテムはいかがでしょうか?

シマノ(SHIMANO) フリースタイルロッド 20 ワールドシャウラ ドリームツアーエディション 1602RS-5 ベイトモデル (SiCリングガイド)

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ワールドシャウラシリーズのマルチピースロッドです。

全長は1.83mと短めなので、取り回しよく扱えるようになっています。

継数は5本で、仕舞寸法はなんと42.7cmにまで縮まります。

自重は117gと軽めで、先径は1.9mmです。

適合するルアーウェイトは、7gから28gまでなので、ある程度軽いものから重めのルアーまでキャスト可能でしょう。

適合するラインは、モノフィラメントラインなら12lbから22lbまでです。

グリップの長さは231mmで、ブランクスのカーボン素材含有率は99.4%に設定されています。

実際に手に取ってみると、ガイド周りがしっかりと作り込まれていて、頑丈なイメージの強い仕上がりです。

グリップは細身で握りやすく、パワーロスの少ないパーミングをリール共々おこなえます。

実売価格は5万円台と、ハイスペックに見合った価格帯に定められています。

継ぎ部分は安定していて、キャスティングやフッキングの際に異音が発生することはありませんでした。

安定した状態でロッドを振れるので、キャスト数が次第に増えていきます。

狙ったピンポイントへ何度もアプローチすることで、釣れる確率は上がっていくでしょう。

シマノ(SHIMANO) ベイトロッド ワールドシャウラ バス 1754R-2 7.5フィート

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同じくワールドシャウラシリーズの、7.5feetバージョンという長めのベイトロッドです。

18アンタレスDCMDとの相性が良く、シーバスゲームなどを中心に使えるでしょう。

全長は2.28mなので、やや長いブランクスが採用されています。

継数は2本で、仕舞寸法は130.0cmです。

適合するルアーウエイトは15gから80gで、適合するラインはモノフィラメントラインなら16lbから40lbまで。

PEラインなら、最大4号までです。

自重は150gで、ブランクスはレギュラーテーパーとなっています。

実際に手に取って握ってみると、持ち重り感はそれほど無く、スイングはやりやすい印象でした。

ジョイント系のスイムベイトや、ビッグペンシルベイトなどをキャストして、広範囲をチェックするのに向いています。

魚が掛かったときに、ベリーからしっかり曲がり込んでくれるので、魚が急に暴れてもバラシにくく、スムーズにランディングに持ち込めました。

ガイド周りの補強もしっかりしていて、大胆に扱えるのが大きななメリットです。

実売価格は6万円台と、ハイエンドスペックならではの価格帯に設定されています。

アンタレスを使いこなしてさまざまな釣りを楽しもう!

歴代アンタレスの特徴や取り上げたい3つのポイント、マッチするおすすめロッドをご紹介しましたが、いかがでしたか?

使い込むほどに安定感の高さが味わえるアンタレスシリーズ、他のベイトリールからハイスペックモデルへの乗り換えを検討しているなら、ぜひ選択肢のひとつに加えてみてください。

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