ダツは超危険!釣り人やダイバーに刺さる事故が起こりやすいサヨリに似た魚
この写真の魚の名前を知っていますか? サヨリだと思った方が多いのではないかと思いますが、この魚はダツと言います。 鋭く尖ったくちばしのような口が特徴のこの魚は、非常に危険な魚…
FISHING JAPAN 編集部
何この歯は?とんでもないカタチをしていますよね。
よく切れそうだし、とても危険なのは間違いないでしょう。
このノコギリのような歯の持ち主は、ダルマザメ。
深海に棲む小さなサメなのですが、この歯を用いた捕食スタイルに特徴があります。
ここでは、ダルマザメについて詳しくチェックしてみましょう。
「ショアジギングで釣れたりするのかな?」
沿岸部の浅いレンジにまで出張ってくることは稀のようですが、遭遇したくはないですね。
こちらから深海へ出向かなければ、積極的に人間を襲うこともなさそうです。
水族館で泳いでいる姿は見ることができず、標本の展示がある程度になっています。
ダルマザメとは、ツノザメ目ヨロイザメ科のサメの一種です。
英語名は、クッキーカッターシャークで、その捕食の仕方を上手く表現しています。
体長は平均して30センチほどで、大きくなっても50センチ程度にとどまります。
何故ダルマと呼ばれるのか、カタチが似ているわけでもありませんから、ちょっと不思議ですよね。
目がダルマのように丸いからかな?とも想像したりしますが、今のところ不明です。
外観は細長いので、どちらかといえばミサイルや魚雷のように見えます。
ダルマザメの特徴は、なんといっても歯でしょう。
上アゴに連なっている歯と、下アゴの歯を比べてみると、まるでカタチが違いますよ。
上アゴのほうは、細かく並んだトゲのようになっています。
噛むと一気に肉を突き通しそうな感じですね。
一方下アゴの歯は、三角形が横並びに連なっている状態。
まさにノコギリそのもので、フラットな厚みと相まって切れ味バツグンなのが伝わってきますよね。
でも、上と下の歯で、こんなにカタチが異なると、噛み合わせが悪そうに思えます。
いったいどんな捕食、つまり摂餌方法を採っているのでしょうか。
ダルマザメの生態は、とても興味深いもので、日中は深海1000メートルよりも深いレンジに棲み、太陽が落ちると表層まで上がってくることがあるとのこと。
捕食対象も、普段は自分より小さなサイズの甲殻類やイカ・魚を食べているようですが、どうやらそれだけでは満足できないようですよ。
ダルマザメのお腹部分には、発光機能があります。
下から見上げると、淡緑色の発光を維持するので、水面からの光の中に溶け込んでしまいますよね。
これをカウンターイルミネーションと呼んでいます。
水面からの光の中に自分の姿・シルエットを隠してしまうことで、他のフィッシュイーターから襲われるの防ぐ役割があるのでしょう。
いやもしかすると、自分が捕食対象に近づくために、身を隠しているのかもしれませんね。
自分より体格の大きなマグロなどに近づいて、例の歯でガブリ!
小さい生き物が大きい生き物を食べる方法に、興味が湧いてきました。
ダルマザメの捕食方法が注目されている理由は、大型魚に齧り付いてその身をえぐり取るからです。
写真を見てください。
この丸い凹みは、ダルマザメの歯でえぐられたものです。
まるでアイスクリームをすくう道具・ディッシャーでえぐり取ったかのような傷跡になっています。
上アゴの歯で突き刺さり、それを起点にしてぐるりと回転すると、下アゴに並んでいたノコギリ歯で相手の身がえぐられるということでしょう。
なんとも強烈で荒々しい摂餌方法でしょうか。
ただし食べられた側は、これが致命傷にはならず、そのまま泳いでいるものも。
クジラやイルカ・マグロ・大型青物などの体側に、丸い凹みが点在している個体があるのは、ダルマザメのせいだったのですね。
ダルマザメを自分で釣るのが大変難しいですが、ダルマザメの対象となる大型回遊魚=青物であれば、陸からのキャスティングゲームで釣れることがあります。その準備として適したタックルをご提案します。
深部も視野に入れ、広範囲で魚を引き寄せるためには、メタルジグを全力で投げてリフト&フォールさせると効果的ですよ。
シマノ(SHIMANO) ロッド コルトスナイパー SS S100MH ショアジギング スタンダード 地磯 沖磯 沖堤 青物(~8kg)
シマノのショアジギング用ロッド・コルトスナイパーSSです。
コルトスナイパーBBシリーズは、2021年のモデルチェンジを果たしましたから、市場にたくさん並んでいるでしょう。
こちらは、全長3.05メートルと長めのブランクスで、2ピース仕様。
仕舞寸法は157.0センチに収まりますから、磯場などへの持ち込みがとても楽でしょう。
自重は260グラムと重めですが、ショアジギングを実践するならこれくらいのウエイトのほうが、安心して振り回せます。
先径は2.2ミリとやや太目で、適合するルアープラグウェイトは最大で65グラムまでです。
適合するジグウェイトは、最大で80グラムまでとなっていますよ。
これならかなりロングキャストしやすいでしょう。
適合するPEラインは、最大で3号までです。
ブランクスのカーボン素材含有率は、99.8パーセントです。
実際に手にしてみると、あまり持ち重りのするロッドではありません。
パワーと剛性感は高くて、曲がりからの復元スピードはかなり早め。
60グラム前後のメタルジグを連続キャストするのに、向いている印象が強いですね。
実売価格は2万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に設定されています。
本格的にショアジギングゲームを始めてみたい人に、ぜひ振ってほしい1本です。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 19 ストラディック C5000XG ライトショアジギング ライトショアキャスティング
シマノのスピニングリール・ストラディックシリーズのC5000番モデルです。
ガッチリとした使用感は、安定した巻き心地を長く味わい続けることができますよ。
ギア比6.2対1ですから、ハンドル1回転で101センチのラインを巻き取れるようになっています。
最大ドラグ力は11.0キロで、自重は295グラムと軽めの設定。
スプール寸法は、直径52ミリでストロークが19ミリです。
ラインキャパは、PEラインなら2号を300メートル巻けます。
実際に手にしてみると、各部がコンパクトにデザインされていて、ムリやムダを感じさせないまとまりがあります。
ローターの回転は軽やかでスムーズ、ラインスラックを丁寧にスプールへ巻き込んでくれますよ。
大きな負荷が掛かっても、各部の軋みや歪みは感じませんし、巻き心地も通常のまま。
ロッドを立ててゴリ巻きしたところで、しっかりと魚を浮かせてから引き寄せることができます。
実売価格は2万円台前半と、とても購入しやすい価格帯になっています。
ロッドと一緒に専用スピニングリールの購入を考えている人なら、ぜひ検討の1台に加えてください。
DUO(デュオ) メタルジグ ドラッグメタルキャスト 60mm 40g ブルーバック PHA0020 ルアー
DUOが提供しているショアジギングに適したメタルジグです。
サイズは全長60ミリとコンパクトながらも、40グラムの重さがあるため、風の強い状況でもきちんと飛距離を稼ぐことができます。
色彩はイワシをそのまま再現したブルーバックで、青物が見つけたらきっと追いかけてくるでしょう。
フロントアイはアシストフックとティンセルが標準装備されており、リアアイには番号6のトレブルフックが添えられています。
ラインに実際に結び、キャストを試すと、飛距離の向上具合は申し分なく、広範囲を素早く調査するのにも適しています。
落下動作は水平でフラッシングを含んでおり、どんなバイトも逃さないよう気をつけたいところです。
価格は700円台で、とてもリーズナブルに設定されています。
塗装は比較的耐久性が高く、長期にわたって利用するのにピッタリでしょう。
多彩なカラーバリエーションから、適切な色を複数選んで、釣り場でしっかりとローテーションしてキャストしたいところです。
ダルマザメの特徴や生態についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
遭遇してしまう確率は極めて低いものの、海にはまだまだ我々の知らない危険生物が潜んでいるかもしれません。
深いレンジにまで潜る機会があるようなら、ガイド担当者の説明をよく聞いてから実行に移りたいものです。
ショアジギングゲームで、見たことのないミサイルのようなカタチをした魚を釣り上げたら、じゅうぶん注意してリリースをおこないましょう。
素手では絶対に触らないようにしてください。
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