20メタニウムはマグネシウム一体成型ボディを採用!自重175グラムで操作性アップ
2020年シマノから新発売される20メタニウムは、マグネシウムを使った一体成型=コアソリッドボディのベイトリールです。 強靭なボディ剛性を軽量なウエイトで実現しているので、これまでに…
FISHING JAPAN 編集部2020年シマノの最新ベイトリール・メタニウムを、さっそく実釣で使ってきました。
まだ寒さが残っているシチュエーションですが、20メタニウムで釣りができるなら、全く問題ないでしょう。
暖冬の影響で、今年のスポーニングは早まる気配が濃厚。
とすれば、シャローエリアに入ってきたバスを、うまくゲットできるかもしれません。
最新機種の実釣インプレと、各スペックを詳しくご紹介しましょう。
目次
20メタニウムとは、シマノを代表するバス釣り用のロープロファイル系ベイトリールです。
マグネシウム素材による金属一体成型=コアソリッドボディを採用しているので、高い剛性感とコンパクトサイズを両立していますよ。
実際にパーミングしてみると、手のひらにすっぽり収まる感触。
これなら手首のスナップを利かした左右からのサイドキャストを、余裕でこなせますね。
SVSインフィニティのブレーキダイヤルを3番にして、フロロカーボンライン12ポンドに6グラムの小型フローティングペンシルベイトを結んで、いざ実践。
15メートル程度離れたところにあるピンポイントカバーなら、極めて正確に撃つことが可能です。
ペンシルベイトをカバーの直前に着水させることや、カバーの左・右と的確に撃ち分けることもできますよ。
その際、スプール表面ではラインが膨れ上がることなく、バックラッシュトラブルは皆無です。
ブレーキダイヤルを2番にしてキャストすると、着水前にラインが軽くスプールから浮き上がった状態に。
バックラッシュというほどではありませんが、6グラム+固定重心ルアーで安定したキャストをするには、ギリギリの線かもしれません。
カバー撃ちでは無反応だったものの、カヤックを岸際に着けた状態から沖に向かってキャスト。
そこからブレイクラインの上を通過しながら、岸際のカバーへ向かうトレースコースを探っていると、2投めでドンッ!
体高のある元気な春バスを釣ることができました。
ドラグをきっちり締めていたのでラインは出ることなく、バスを引き寄せるのにハンドルが回しにくかったり、引っ掛かったりするトラブルはありませんでしたよ。
次の日には、シャローランニングのクランクベイトでビッグサイズを確保。
このときも強烈な負荷が掛かったにも関わらず、安定した寄せを満喫できました。
実釣で使ったのは、20メタニウムのXGモデルです。
エクストラハイギアの右巻きモデルで、ギア比8.1対1。
ハンドル1巻き86センチですから、発生したラインスラックを素早く回収し、次のロッドアクションを加えやすくなっていますよ。
巻き心地は、当初ややグリスが多いような、重めの感触でしたが、6投めを越える辺りから極めて滑らかなものに変わっていきました。
ですから塗布されている純正グリスを、除去してしまう必要性は感じられません。
この巻き心地は、昨年リリースされた19アンタレスでも味わった経験があります。
シマノから出荷される新品状態が、グリスでギア回りをしっかり保持するような仕様に統一しているのでしょうか。
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 両軸 20 メタニウム XG RIGHT バーサタイル
19アンタレスといえば、マグナムライトスプールⅢを初搭載したモデルとして、アングラー注目のモデルとなりました。
そのスプールが、今年リリースの20メタニウムにも載っています。
しかも19アンタレスより20メタニウムのほうが、軽くて低価格。
「あれれ、それって19アンタレスの立場が危うくなっちゃうのでは??」
シマノユーザーならずとも、すごく気になるところではありますよね。
実は偶然どちらも所有しているので、20メタニウムを使いながら19アンタレスの存在価値を、じっくり掘り起こしてみようと考えています。
●左右非対称の独自デザイン。
●精度や作り込みレベルの高さにより、安心して魚とのやり取りが可能。
●重さは強さと安定感につながる。
アンタレスとメタニウムの立ち位置は、ステラとヴァンキッシュの関係性を作り上げた、シマノならではの巧妙な選択肢なのかもしれません。
どちらを選ぶかは、我々アングラーに完全に委ねられているというわけです。
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 両軸 19 アンタレス HG 右 バーサタイル
20メタニウムをスプール側から眺めると、レベルワインドの穴が逆側から丸見えになります。
その穴のシルエット、何かに似ている!とつらつら考えていたのですが、ノルウェーの画家・ムンクが描いた「叫び」の顔にそっくり。
つまり、レベルワインドの穴が、真円ではありません。
ムンク顔シルエットのほうが真円よりも、ラインの放出をきちんと整流し、バックラッシュトラブルを抑えつつ飛距離を伸ばすのに貢献しているとしたら、これはシマノ開発陣の意義深い発明といえるでしょう。
実際に使ってみると、スプールからレベルワインドがじゅうぶん離れているのも手伝って、安定した飛距離を毎キャスト叩き出してくれます。
当然近距離のアプローチに転じれば、精度の高いキャストを連発できるようになっています。
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 両軸 20 メタニウム RIGHT バーサタイル
もうひとつ、20メタニウムの際立った機能を挙げるとすれば、ハンドルノブでしょう。
まだつまんだことのない人は、ぜひ釣具店でホールドしてみてください。
ものすごく薄いのです。
薄いおかげで、人差し指と親指の間が、これまでのように開きません。
開かないことでカンタンに力を込めることができますし、一度ホールドすれば安定したリトリーブを丁寧に続けることができますよ。
お気に入りのノブ形状になかなか遭遇しない!と悩んでいた人に、大きな朗報となるでしょう。
20メタニウムを使った実釣インプレや、各スペックを特集しましたが、いかがでしたか?
バス釣り用に作られたベイトリールですが、軽いルアーもキャストできますし、海水対応可能モデルですから、シーバスやロックフィッシュ・チヌゲームなどに転用してみるのも面白いでしょう。
スピニングリールでは操るのに限界のある太いライン、これを存分に駆使して釣りをおこなえるのが嬉しいですよね。
カバーやストラクチャーに接触しながらも、魚とのやり取りを大胆に楽しめるのが、20メタニウム最大のメリットかもしれません。
自重175グラムと徹底した軽量化が施されていますから、子供や女性アングラーにも扱いやすいでしょう。
20メタニウムはマグネシウム一体成型ボディを採用!自重175グラムで操作性アップ
2020年シマノから新発売される20メタニウムは、マグネシウムを使った一体成型=コアソリッドボディのベイトリールです。 強靭なボディ剛性を軽量なウエイトで実現しているので、これまでに…
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