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マダイの生態学を勉強しよう!タイ科の魚は13種類しかいない!?呼び名や大鯛の定義など徹底解説!

FISHING JAPAN 編集部

マダイはスズキ目、タイ科、マダイ属の魚です。

昔から魚の王様といわれるのは、その美しさや風格、味もさることながら、釣りの難しさにあるのかもしれません。 

今回はそんな魚の王様、マダイの生態を詳しく見ていきましょう!

マダイは低水温に弱い魚

マダイは亜熱帯域を除き日本列島全域に生息している魚です。

水深20m前後から200m近い岩礁域や砂礫底に多く、エビやカニなどの甲殻類や小魚をエサにしています。

また魚の王様にふさわしく、老成魚には1mを超えるものがいます。

地域差はありますが1年で15cm前後、2年で25cm、5年で40cmぐらいに成長し、70cmになるには10年近くかかるそうです。

また、塩分濃度の変化に弱い狭塩性の魚で、陸水の影響を受けやすい河口などの浅場は好まず、低水温にも弱いです。

マダイの好適水温は、18度以上28度ぐらいまででしょう。

12度以下では冬眠状態になり、6度になると凍死するそうです。

瀬戸内海や鳴門海峡で冬場や早春に見られる「浮き鯛」は、低温によってマダイが体の平行感覚を失い浮き上がって来るためです。

タイの呼び名

タイという呼び名は、平魚(たいらうお)が変化したものだといわれています。

神代の昔には、赤目(あかめ)とも呼ばれていました。

全国的に人気がある魚なのに親魚の呼び名は意外に少なく、ホンダイとか大鯛と呼ばれる程度です。

ところが幼魚や若魚は意外に地方名が多く、関西では「チャリコ」、関東では「カスゴ」、山陰では「ネブトダイ」、高知では「タイゴ」、九州では「シバダイ」と呼ばれることもあります。

また、大きさは関係なく、麦秋の季節に釣れるものを「麦わらダイ」、春の産卵をひかえた乗っ込みダイを「さくら鯛」、初夏の瀬戸内海では「うおじまタイ」、秋の季節に釣れるものは「もみじダイ」と呼ばれることもあります。

タイ科の魚は13種!?

さて、今も昔もタイと呼ばれる魚が数多くいますね。

日本の近海には4000種近くの魚が生息しているそうですが、その中で○○ダイと呼ばれる魚が350種近くもいるそうです。

しかし、本家本元のタイ科の魚は本当に少なくて、わずか13種しかいないそうです。

さらに絞ってみると、体色が赤いタイ類はもっと少なく、7種のみということになります。

350-13=347

実に340種を超える魚がタイ科の魚ではなく、タイのご威光にすがろうと命名された魚たちです。

ちなみにこのような魚は、「あやかり鯛」と呼ばれていますよ。

大鯛ってどれくらいの大きさ?

ところで大鯛と呼ばれるのは、どれぐらいの大きさのタイを想像しますか?

これは一例ですが房総半島では、このように呼び分けられているようです。

カスゴ(400g以下)

小デエ(500~900g)

大マコ(1~1.4kg)

中デエ(1.5~2.6kg)

大デエ(2.7~4.4kg)

大大デエ(4.5~6.5kg)

大大デエの大(6.6kg以上)

かつてはエビで鯛を釣るという言葉通りに、サイマキと呼ばれるクルマエビの子供をエサにマダイを釣っていた時代もありました。

しかし、最近はオキアミをエサにしたコマセマダイ釣りが全国区になりましたね。

この釣りはいまや東北から九州にまで広がりを見せています。

さらに輪をかけるようにひとつテンヤの釣りやルアー感覚を楽しめる鯛ラバも大人気です。

また、西日本で流行の兆しが見え始めたのは、サビキマダイ釣りでしょうか?

マダイはほぼ1年中狙える!

マダイ釣りの幕開けは、産卵のために浅場へと押し寄せてくる春の乗っ込みのシーズンが最高です。

この時期にはどんな釣り方でも楽しめるのが魅力です。

産卵が終わり麦ダイと呼ばれるシーズンが過ぎ去ると、暑い夏ともおさらば、今度は秋の紅葉ダイのシーズンが始まります。

そして、もみじダイのシーズンが終盤を迎えると、越冬に備えてマダイが荒食いする落ちダイのシーズンが始まるのです。

こうしてみると暑い夏場を除いて、ほぼ一年に近いシーズン、マダイを狙うことができるのも人気を支えている大きな要素かもしれませんね!

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