釣行の写真

マイペースで楽しめる 勝浦沖のスルメイカ

隔週刊つり情報編集部

勝浦沖のスルメイカはヤリイカが釣れる時期を除いて通年狙えるものの、ピークの一つは北上群が供給される秋。

徐々に釣況も上向いてご覧のような極太サイズが乗り始めている。

ポイントは勝浦沖の水深150〜170mで、広域を長時間流してイカを拾っていくスタイル。

1流し1投という頻繁な移動はないからマイペースで仕掛けをさばけるし、釣りの合間の船上干し作りもゆったり気分で行える。

ただし勝浦沖には周年サバがいる。

当たり前のように邪魔されてオマツリを招くから、プラヅノはサバに飲まれにくい18cmの使用が必須だ。

「ツノ数はブランコなら5〜6本、直結でも7〜8本。オマツリで時間をロスするより手返しで効率を上げたほうが数がのびるよ」

船長のこのアドバイスが快適な一日を過ごすキーワードになりそうだ。

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肝もたっぷり。塩をまぶして持ち帰れば絶品の塩辛が作れる

乗った瞬間ズシッとくる手応え。

追い乗りするごとに増す重量感。

取り込み時に吹き上がるスプラッシュ。

竿を持つ腕はパンパンになるけど、夏の日差しとミネラルをたっぷり含む潮風を浴びた沖干しとキンキンに冷えたビールがあれば最高のアフターが楽しめるスルメイカ。

ここ数年低迷していた関東エリアだが、今年は各地で好模様が続いている。

ムギ・ニセイカ級のときのような爆乗りは減ったものの、秋以降は重量感あふれる肉厚ビール瓶サイズが主役だ。

今回私が選んだスルメ釣り場は外房勝浦エリア。

潮回りを頻繁に繰り返す相模湾・三浦半島・南房などに比べると流す時間が長く、私のように忙しい釣りが苦手な人や、仕掛けの扱いに慣れていない人でも焦ることなくイカ釣りを楽しめる。

ブランコ仕掛けを推奨

8月29日に乗船したのは勝浦川津港の不動丸。

早朝3時半、漁協前の岸壁に船が接岸されると右舷ミヨシからAさん、私、鈴木さん、清水さんの順で釣り座を構える。

左舷にも2本の竿がスタンバイされているが、こちらは大船長と船長の弟さん。

普段は仲乗りとしてサポートしているが、今日はお客さんが少ないので、夕飯のおかず獲りを兼ねているとのこと。

4時10分にもやいが解かれ、釣り場の勝浦沖まではおよそ40分の航程。

舵を握る吉清晃朗船長に近況を伺うと、「トップで15〜30杯くらいの日が多いですね。潮とサバ次第ですが」

釣り場に到着し、しばし魚探でリサーチ。

「はい、やってみましょう、158m」。

5時を過ぎたところでスタートとなり、私を除く3名がブランコ仕掛けを投入した。

船長いわく、「上手な人は直結を使う人が多いですが、近ごろのイカは触りも浅く、直結で掛けるのが難しいからブランコのほうがいいですよ。ツノは18cm。14、11cmはサバに飲まれて釣りになりません。タナも底近くが多いですから、ツノ数はブランコなら5〜6本、直結でも7〜8本で十分。オマツリで時間をロスするより手返しよく釣るほうが数はのびますよ。イカ釣りはツノ数ではなく手返しですよ」

欲張らず、技量に合った仕掛けでコツコツと釣り重ねれば結果として数がのびるということだ。

さて、道糸の入水角度を見るかぎり、潮はそれほど速くない。

朝の1投目はどんな釣りでも期待してしまうものだが、まずはサバからのモーニングコール。

それを過ぎると、「170m。底近くに反応出てますよ」

ここで乗りをキャッチしたのはAさん。

イカの抵抗で竿先がグイグイ曲がり込み、胴長30cmを超えるビール瓶サイズが登場。

サッと外してパッと再投入するとグイグイッときて連続ゲットだ。

「よかった〜」

開始から30分、鈴木さんと清水さんもサバの合間に1杯目をゲット。

こうして皆さんが2〜3杯ずつ釣り上げたところで、私も竿を出した。

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焦らずに、一手ずつ仕掛けをたぐって取り込む

知っ得! 沖干し作りのアイテム

沖干し作りに「竹串」は必需品。

また、たくさん釣れる日は船に設置されている沖干し用のロープが足りなくなることがあるので、マイロープを持っていくとよい。

私はホームセンターで売っている平型の洗濯ロープを使用。

ロープの縛り方は端部のフックをかけるだけなので、ロープワークができなくても簡単に張ることができる。

竹串とロープの写真

当日持参した竹串と洗濯用ロープ

底ダナ中心に攻略

船長のおすすめは18cmヅノのブランコ仕掛けだが、相変わらずの準備不足、ブランコ仕掛けは14cm仕様しか持ち合わせていなかったので、とりあえず18cmの直結仕掛けを投入する。

サバの猛烈にアタックしてきて落とし込みのアタリがつかめないが、何回目かの巻き落としで着底と同時にツンッと竿先が振れた。

すかさず竿を立てるとガシッとシャクる腕が止められ、グイグイと竿先が上下。

手巻きでゆっくり5mほど巻き上げたところで電動リールのパワーレバーを起こす。 

竿を抱える腕にずっしりと伝わる重量感はスルメイカならでは、取り込んだイカは色といい大きさといい、まさにビール瓶のようだ。

この1杯で帰宅後は格別な一杯が味わえると思った瞬間「おかずゲット〜!」とブリッジから掛け声。

船長、私の心中を見透かしてたの?

1杯、また1杯と数を重ねているのはミヨシのAさん。

単発乗りが続く中、メリハリのあるシャクリでダブル掛けを披露した。

サバに苦戦していた鈴木さんはタナが低いと見るや、底近くで竿をユサユサ揺らしてから聞き上げている。

とたんに竿先がグイグイッ。

このベタ底狙いのパターンがハマったのか中盤から連釣、横を見るたびに竿を曲げている。

トモの清水さんも着々とイカを追加し、船上に吊り下げられる沖干しの数が増えていく。

大きく強めにシャクったり、小さい幅で段を付けるようにシャクってみたり、ゆっくりタダ巻き……など、私も色いろなパターンを試してみた。

結果、よく乗ったのは巻き落とし。

シャクリを繰り返して乗らないときは、一気に20〜30m巻き上げて再び落とし込む。

着底した瞬間にチョコンッと竿先が振れるので、すかさずシャクリ上げるとガシッと竿が止められた。

ポツン、ポツンと単発ではあったが飽きない程度に乗りをキャッチし、11時の沖揚がりまでに肉厚の沖干しを9枚作ることができた。

ブランコ仕掛けで狙った皆さんの釣果は8〜13杯。

最高でも2点掛けと活性はイマイチだったが、ほとんどがビール瓶サイズ。

スルメイカならでのズッシリとした重みが楽しめた一日であった。

勝浦沖のスルメイカはヤリイカシーズンを除けば、ほぼ通年楽しめる。

不動丸は常時スタッフが乗船して親切にサポートしてくれるので、ビギナーも気兼ねなくチャレンジしてみよう。

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見事な太さ。一荷で乗れば重量感もたっぷり

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少しずつ増えていく船上干しイカ暖簾(のれん)

Tackle Guide

プラヅノは18cmが基本。

オモリは180号と重めなので、竿は全長1.6~1.8mくらいのショートロッドがシャクリやすい。

船宿information

外房勝浦川津港 不動丸

0470・73・5538

▶備考=予約乗合、4時集合。午後船はSLJへも出船

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