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楽しき魚の祭典!相模湾のウィリー五目
残暑厳しいものの季節は実りの秋。
海の中も秋祭りといった感じで青物、タイ類、底物まで多様な魚が活発にエサを追いかける。
それらすべてを釣って楽しんじゃおうというコンセプトで人気を博しているのが、相模湾腰越港・喜久丸のウイリー五目船だ。
釣り場は腰越~茅ケ崎沖。
水深20〜30mでイナダ、マダイ、ハナダイ、サバなどを狙った後、水深50〜60m付近でアマダイやイトヨリ類を釣って楽しむ。
取材日は近年話題のシロアマダイも3尾上がって大賑わい、皆さんいい休日を過ごせたようだ。

▲秋はマダイの食いも上向き
青物、タイ類、アマダイ類ウイリー五目で制覇せよ
すさまじい猛暑が続いて、秋の実感はまだ薄い。
しかし確実にやってくる秋期の釣りは、年間で最も魚の活性が高く数釣りも期待できる。
とくに青物と呼ばれる魚は最盛期を迎え、相模湾ではブリの若魚イナダやカンパチの若魚ショゴなどが釣れ本格シーズンとなる。
今回取材した腰越港・喜久丸のウイリー五目乗合はそんな青物たちを交えてタイ類、アジ、サバなどを釣り、後半はアマダイ場に移って底物五目も楽しめる。
そこでは近年増えたシロアマダイが依然として釣れているらしい。

▲おいしいアカアマダイも
まずは青物&タイ狙い
8月23日、腰越港の駐車場が開門する朝5時に合わせて到着。
入って左手すぐの受付所に立ち寄ってから船着き場まで車で進むと、田村勇太船長が迎えてくれた。
近況は、「暑過ぎて青物は日によってムラがありますが、9月以降は安定していくでしょう。底物狙いはシロアマダイがいまだにポツポツ釣れてます。50cmの良型も出ているので一発チャンスの夢を追ってください」とのこと。
コマセ釣りのウイリー五目からアマダイへのリレーは、ウイリー仕掛けそのままで楽しめる。
アマダイを本気で狙いたい人はエサ取りまで寄せてしまうコマセは使わずに、アマダイ用のタックルと仕掛けに交換すればよい。
夏休み終盤ということで2隻出しの賑わいとなり、私は18号船に乗船。
14名中ほとんどの方がレンタル道具のビギナーさんで、釣れる魚をなんでも楽しむ一日となった。
ウイリー五目のポイントは港を出てすぐ、水深は25mほど。
魚群探知器には底から表層近くまで反応が出ている。
上〜中層を泳ぐのはソウダガツオやサバなどの青物、その下はマダイやハナダイなどのタイ類が期待できる。
船長の指示ダナは海面から15m。
PEラインの色で確認しながら15mまでビシカゴを落とし、コマセをまきながらハンドル1回転ずつ上げてくる。
タイ類を狙うならもっと下まで落としたくなるが、上でコマセをまいていれば徐々に魚も上がってくるので心配無用。
大切なのは全員がタナを合わせ、コマセをまいて魚を寄せること。
コマセがなじめば全員が入れ食いモードに突入という流れだ。
しかしなかなかアタリがこない。
たまに釣れるのは小型のソウダガツオか小サバで、船長が話していたムラが多い日に来てしまったか?
たまらず茅ケ崎沖に移動となり、水深20mで再開。
魚探にはイナダと思われる反応が出ているからアタリが連発してもいいのだが、潮のいたずらか魚の活性は低い。
結局なんとかイナダの顔を見た程度で時間が過ぎ、いつもより早めにアマダイ狙いへシフトすることになった。
釣り場は水深50〜60m付近。
アカアマダイも釣れるけれど、比較的浅場なのでシロアマダイが大本命のポイントだ。
数年前まで幻の高級魚と呼ばれていたシロアマダイが、黒潮大蛇行や温暖化の影響なのか相模湾でも急増しているのである。

▲強烈に引き込むイナダは秋の定番
知っ得!シロアマダイのタナ
相模湾~駿河湾でよく見かけるようになったシロアマダイ。
アカアマダイよりも腹ビレが大きく、底からけっこう浮いて遊泳するらしい。
アカアマダイのタナは底スレスレで、底ダチを頻繁に取り直し、ときに海底を小づいて誘う。
一方のシロアマダイは海底を2~3m切ってエサを吹き流す高めのタナ取りが奏功するようだ。
同じく底から浮いているイトヨリ類が交じるタナが目安になる。
ロッドは通常のアマダイロッドよりも軟らかめがオススメ。
タナをキープする間も付けエサが自然にゆったり漂ってくれる。
Tackle Guide
ウイリー五目の竿はシャクリやすい1.8mの7:3調子、シロアマダイ狙いは誘い幅と食い込み向上を考えて2.1mの6:4調子くらいが理想。

憧れの魚があっさり登場
そんな憧れのシロアマダイは、ウイリー仕掛けそのまま(一番下は空バリでオキアミを付ける)で狙うこともできるが、水深が浅いこともあって、コマセを使うとサバやエサ取りの小魚が先に口を使ってしまうのも事実。
とにかくお土産を確保したいという向きにはよいが、シロアマダイを釣りたい人はコマセカゴをオモリのみに替えてアマダイ専用仕掛けで狙ったほうがいい。
ビギナーが多く前半イマイチだった本日はそのままウイリー五目の仕掛けを下ろす人が多く、ここで良型のサバやシイラが頻繁に顔を出して盛り上がってきた。
底付近では30cmを超えるアカアマダイ、ソコイトヨリやイトヨリダイが掛かり始める。
シロアマダイはアカアマダイのように底スレスレではなく、少し浮いて泳いでいることが多いようなのでカコミ記事のようにちょっと高めにタナを取るとよい。
そしてついに本命登場。
3人で来ていた長谷川ファミリーの弟さんに力強い引きがきて、32cmのシロアマダイが上がった。
夏のファミリーフィッシングでシロアマダイとは、なんともラッキー。
続いて左舷大ドモの伊東さんにも30cmのシロアマダイがヒットし、さらにもう1尾を追釣。
さらなる大型に期待が膨らんだ。
直後、長谷川ファミリーのお姉さんに今日一番の強い引き。
50cmクラスか?
海面を染めた魚体カラーは残念ながら白ではなく、艶やかな虹色のイトヨリダイ。
それも47cmのジャンボサイズであった。
後半のアマダイ狙いは、厳しかった前半戦が嘘のように魚の活性が上がりシロ&アカアマダイ、イトヨリ類、良型のサバやシイラと賑やかな顔ぶれ。
お土産にも十分な釣果で楽しき一日を終えた。
秋が深まるとともに青物の釣果が安定してくればウイリー五目はピークを迎え、後半のアマダイもさらに食いが上向いて存分に楽しめること間違いなし。
一日を通して同じタックルで楽しむもよし、2つの釣りをそれぞれ別のタックルで楽しむもよし。
釣り人の趣向に応じて一日を過ごせるのが五目釣りのだいご味、おいしい秋をとことん味わってほしい。

▲美しい本イトヨリ(イトヨリダイ)
船宿INFORMATION
相模湾腰越港
喜久丸
0647・32・8615
▼備考=予約乗合、6時15分出船。アマダイ・根魚五目へも出船
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隔週刊つり情報(2025年10月1号)※無断複製・転載禁止

