仕立船は何人から安くなるのか 一人7,500円で揃った

仕立船は何人集めれば安くなるのか|同じ船宿の数字を割ったら、一人7,500円でぴたりと揃いました

FISHING JAPAN 編集部

仲間で船を一隻借り切る「仕立」。人数が集まれば安くなる、とよく言われます。では何人からでしょうか。

こういう計算は、船宿をまたいで比べても意味がありません。同じ船宿の中で、乗合と仕立の両方が出ているところを探して、そこで割るのが正確です。

横浜市金沢八景平潟の黒川丸が、ちょうどその条件に合います。同じLTアジで、乗合も仕立も出しています。

乗合は◇午前便◇LTアジ釣りプランが6,700円/人。いまは割引が入って6,400円/人です。仕立は◇午前・平日◇8人から貸切!LTアジ釣りプランが60,000円/隻。名前のとおり、8人から借りられます。

では最低人数の8人で割ってみます。60,000円÷8人=7,500円/人。乗合の6,400円より、1,100円高いという結果になりました。

安くなるどころか、高くなっています。

何人集めれば並ぶのかも出しておきます。60,000円÷6,400円=9.4ですから、10人です。さらに釣割のポイント還元を入れると変わります。仕立の還元は3,000ポイント/隻、乗合は1,500ポイント/人。還元は隻ではなく人に付くので、人数が増えるほど乗合の側に効きます。実質で計算すると、57,000円÷4,900円=11.6。12人からです。

土日祝はどうでしょうか。☆午前・土日祝☆12人から貸切!LTアジ釣りプランは90,000円/隻で、最低人数は12人。90,000円÷12人=7,500円/人です。

平日の8人と、土日祝の12人。一人あたりの金額が、どちらも7,500円でぴたりと揃いました。

偶然ではなさそうです。同じ船宿の「近場貸切釣りプラン」でも確かめてみます。平日は58,400円で8人から。割ると7,300円/人。土日祝は87,600円で12人から。割ると、やはり7,300円/人です。

つまりこの船宿は、仕立の最低人数を「一人あたりいくらになるか」から逆算して決めています。曜日が変われば必要な人数は増えますが、一人が払う額は動かない。そういう設計です。

そして、その額は乗合より高い。ここが今回いちばん大事なところです。この船宿のLTアジにかぎって言えば、仕立は安くするための選択肢ではありません。

条件は船宿ごとにまるで違います。横須賀市走水港の政信丸は、釣割に出ている仕立プランが8件あって、8件すべてが「☆平日☆」。土日祝の設定そのものがありません。横浜市金沢八景平潟の荒川屋も2件とも「★平日限定★」です。いっぽう三浦市金田漁港の金重丸は曜日の限定がなく、60,000円/隻で出ています。

では仕立は何のために借りるのか。単価ではないところに答えがあります。

誰の隣に座るかを決められます。子どもを連れて行けます。釣り座を交代できますし、ポイントを変えてほしいとも言いやすくなります。周りに気を遣わずに、仲間だけで一日を使える。黒川丸のLTアジなら、その差額は一人1,100円でした。

仕立を検討するときは、順番があります。まず最低人数と曜日の条件を見ます。次に、同じ船宿の乗合と割り算します。そのうえで、差額が「気を遣わなくていい時間」の値段として納得できるかどうかを決める。安くなるかどうかは、船宿ごとに答えが違います。

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