9月の日の入りは1週間で10分早くなる 国立天文台の暦

9月の日の入りは1週間で10分ずつ早くなる|先週と同じ時刻に着くと、夕マヅメはもう短い

FISHING JAPAN 編集部

国立天文台の暦で、東京の日の入りを並べてみる。8月1日が18時46分、9月1日が18時9分、9月15日が17時49分、9月30日が17時27分。

割り算する。8月の30日間で37分早くなった。9月1日から30日までの29日間では42分早くなる。9月のほうが速い。日数で割ると1日あたり約1.4分、1週間でおよそ10分だ。

「秋は日が短くなる」は誰でも知っている。だが短くなる速さが月によって違うことは、あまり意識されていない。日の入りが最も速く動くのは、秋分と春分をはさんだ時期だ。9月はその真っただ中にある。

これは仕事帰りに堤防へ寄る人に、そのまま効く。先週と同じ時刻に釣り場へ着けば、夕マヅメは10分短い。二週間空ければ20分。ひと月ぶりなら40分だ。「前に来たときはこの時間からが良かったのに」という感覚のずれは、腕でも潮でもなく、暦で説明がつく。

朝も動いている。日の出は8月1日が4時49分、9月1日が5時13分、9月30日が5時35分。9月の29日間で22分遅くなる。昼の長さは9月の29日間で64分縮む。9月1日は12時間56分、9月30日は11時間52分だ。

だから9月の予定は、先週の写しでは組めない。毎週10分ずつ前倒しする。夕方に入るなら到着を10分早め、納竿も10分早める。朝マヅメ狙いなら逆に、集合を毎週5分ずつ遅らせても間に合う。海釣り施設のように閉場時刻が決まっている場所では、日の入りが閉場に近づくほど、最後の一投までが本番になる。

反論もある。この数字は東京のもので、緯度が変われば変化の幅も変わる。北へ行くほど日の入りは速く動き、南へ行くほど緩やかだ。北海道と九州で同じ「10分」は使えない。それでも、自分の地域の暦を一度開いて9月の日の入りを書き出しておくだけで、ひと月分の予定が組めるようになる。

もう一つ、重ねて見てほしいものがある。日の入りの時刻と、その日の潮の時刻だ。9月1日の東京湾では、干潮1時19分、満潮7時29分、干潮13時20分、満潮19時29分。日の入り18時9分は、夕方の満潮に向かって上げている最中にあたる。夕マヅメと上げ潮が重なる日と、潮止まりに当たる日とでは、同じ「日の入り18時9分」でも中身が違う。

日の入りは1日に約1.4分ずつ早まり、潮の時刻は1日に数十分ずつ後ろへずれる。若洲の朝の満潮は9月1日が7時29分、2日が8時10分で41分の差だ。動き方の違う二つを、月に一度だけ重ねて書き出しておく。それだけで、その月のどの日の夕方が本命かが先に分かる。

そして9月1日の日の入りは18時9分。夕マヅメが仕事帰りに間に合う、この夏最後の週である。

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