サンマの水揚量 1.79万トンまで落ち6.47万トンへ戻った

サンマは2022年に1.79万トンまで落ち、2025年に6.47万トンへ|3年で3.6倍に戻した翌年、また減る予想が出た

FISHING JAPAN 編集部

全国さんま棒受網漁業協同組合の統計で、サンマの年間水揚量を並べてみる。2020年が29,566トン、2021年18,291トン、2022年17,910トン、2023年24,433トン、2024年38,695トン、2025年が64,738トン。

「サンマは減り続けている」という言い方は、ここ数年に限れば正しくない。底は2022年の17,910トンで、そこから3年続けて増え、2025年には3.6倍になっている。

ただし伸び方は均等ではない。2024年38,695トンから2025年64,738トンへの1年だけで、26,043トン増えた。1.67倍だ。3年で伸びた46,828トンのうち、半分以上が最後の1年に集中している。「3年続けて回復」という言い方が隠しているのは、この偏りである。

そして今年。水産庁が7月28日に発表した長期漁海況予報(作成は水産研究・教育機構)は、日本の近くまで来る量が「昨年の水準を下回る」とした。1歳の若い魚の割合が前の年より小さく、一尾の体重も軽いという予想だ。急に増えた翌年に減る予想が出た、というのが今年の形になる。

釣り人にとってのサンマは、食べ物であると同時に餌でもある。アナゴ釣りではサンマの切り身が定番の餌で、タチウオの天秤やテンヤでも、サバと並んでサンマの切り身が使われる。秋はその釣りが本格化する季節だ。実際、8月31日には横浜市・金沢漁港の忠彦丸が、タチウオだけで天秤船とテンヤ船の2便を出している。

ここで効いてくるのが「一尾が小さい」という予想のほうだ。小ぶりな魚体からは、短い短冊しか取れない。同じ一尾でも、使える回数が変わる。量が減るという話より、こちらのほうが釣り座での実感に近い。

餌の値段は、料金や餌代に静かに乗ってくる。船宿によって餌が料金込みか別かは違うので、予約のときに一度確認しておくと当日の想定外が減る。切り身を自分で用意する人は、9月に入ってから店頭価格を一度見ておくといい。

反論もある。予想は予想であって、実績は12月まで分からない。海の年ごとの振れ幅は大きく、8月の出足だけで一年を語るのは早い。上に並べた6年分の数字そのものが、その振れ幅の記録でもある。だから今年も、9月と10月の数字を見てから判断したい。

釣りニュース」カテゴリの人気記事

MONTHLYランキング