釣り人あるある 社会的比較カード

隣の竿ばかりよく曲がる気がする夜 それ、あなたの腕のせいではないかもしれません

FISHING JAPAN 編集部

自分の竿は静かなのに、隣の人の竿だけが何度も曲がる。そんな夜、ありませんか🌊

これ、あなたの腕や運のせいだけではないかもしれません。心理学には「社会的比較」という、誰もが日常的に行っている心の働きがあります。人は自分の状況を判断するとき、絶対的な基準ではなく、身近な他人と比較して評価する傾向がある、という考え方です。1950年代に心理学者レオン・フェスティンガーが提唱して以来、進路選び、収入、SNSの「いいね」の数まで、幅広い場面で研究されてきた、心理学ではかなり基礎的な概念です。

釣り座は、この「社会的比較」がもっとも起きやすい場所のひとつと言えそうです。理由は単純で、比較対象が「すぐ隣」にいて、しかも結果(魚が釣れたかどうか)が一瞬で誰の目にも分かるからです。株価やテストの点数と違って、竿が曲がる瞬間は音と動きを伴って、いやでも視界に入ってきます。

覚えておきたいことは3つです。①隣の竿数本の結果は、その日全体の「釣れ具合」を代表しているとは限らないこと。②人は良い結果ほど記憶に強く残りやすく、隣の人の「当たり」だけが印象に残りやすいこと。③そして、比較そのものは誰もが行う自然な心の働きであり、それを気にしてしまうあなたが未熟なわけではないということです。

次の釣行での心の使い方はシンプルです。隣の竿の動きは、天気や仕掛けを見直すヒントとして受け取りつつ、自分の1匹の価値まで値引きする必要はありません。竿先を見比べる時間を、自分の仕掛けを微調整する時間に変えられたら、その夜はもう一歩前に進めています🎣

隣の竿が曲がった数だけ、あなたの腕が落ちたわけではない。それだけは、覚えて帰ってください📊

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