キョンの分布拡大 千葉から茨城・埼玉へ 19年で8倍の図解

キョンが「19年で8倍・10万頭」千葉から茨城・埼玉へ越境中——ルートは利根川と江戸川、つまり釣り人の目の前です

FISHING JAPAN 編集部

シカ科の特定外来生物「キョン」の分布拡大が、きょう大きなニュースになっています。コメント960件超——数字を並べると、話題になる理由がわかります📊

千葉県の推定生息数は、2006年度の約1万3千頭から2025年度には約10万5700頭へ、19年で約8倍。県内18市町で定着し、農業被害は年500万〜1000万円にのぼります。もとは1980年代までに勝浦市の観光施設から逃げた個体が野生化したとされ、年2回出産することもある繁殖力で増え続けてきました。

そして今年5月31日、ついに茨城県で初めて1頭が捕獲されました。古河市の農園のビニールハウスに現れた体高40cmほどのオスで、育てていたブドウを食べていたところを猟友会に捕獲されています。茨城の目撃情報は今年度すでに29件。埼玉県でも2024年から目撃が相次いでいます。

注目したいのは、専門家が指摘する越境ルートです。千葉と茨城の県境には利根川、千葉と埼玉の県境には江戸川。森林総合研究所の研究者は「川を泳ぐか橋を渡って越境した可能性が高い」とみています。

——その利根川と江戸川、釣り人が毎週末立っている水辺です🎣

バスにシーバス、ナマズ、テナガエビ。両河川は関東の釣りの大動脈で、水辺の異変に最初に気づくのは、たいてい竿を持った人間です。実際、外来種は釣り界が半世紀向き合ってきた宿題でもあります。ブラックバスやブルーギル、利根川水系で増えたアメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)——いずれも「気づいた時には定着していた」歴史でした。だからこそ今回の「早期発見・防除が鍵」という言葉は、釣り人にはずしりと重く響きます。

いまは釣果アプリのデータが魚の分布研究に使われる時代。竿を持つ人はそのまま「水辺のセンサー」です。

【釣行で見かけたら】

・千葉・茨城・埼玉の各県は目撃情報を集めています。写真と場所をメモして、県の鳥獣対策窓口へ
・特定外来生物は生きたまま運ぶ・飼うことが法律で禁止。これは魚も同じで、バスの持ち帰りやリリースの扱いが県によって違うのと同じ枠組みです
・河川敷で車に轢かれた個体の目撃報告も分布把握の手がかりになります

釣り場の風景がこれ以上変わらないよう、水辺の目撃者でありたいものです🌊

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