台風は1000km先でも西湘バイパスが高波で通行止め。8月6日の波は神奈川県3mうねりを伴う(解説図)

【今日のニュース×釣り】台風は1000km先 それでも高速道路が「高波」で止まっています

FISHING JAPAN 編集部

8月5日、西湘バイパスが高波で通行止めになりました🌊

そしてこの通行止めは、5日の夕方になっても解除されていません。

NEXCO中日本の発表から、この日の動きを追います。

・7時10分現在:下り線(箱根・熱海方面)大磯西IC〜早川IC
・8時50分現在:下り線 西湘二宮IC〜早川IC
・10時30分【通行止め開始】:上下線に拡大。小田原西IC〜西湘二宮IC、石橋IC〜早川IC

半日かけて、片側から上下線へ広がっています。

そして8月5日17時台の時点でも、NEXCO中日本から解除の発表は出ていません。解除の見込みも示されていません。最新の状況は記事末尾のリンクから確認できます。

同じ日、台風13号は日本の南の海上、南大東島のはるか東にありました。本州からおよそ1000km離れています。

【台風本体は、はるか遠くにありました】

気象庁によると、8月5日午前3時の台風13号はこうでした。

・中心気圧 945hPa
・最大風速 45m/s(最大瞬間60m/s)
・位置:日本の南
・進路:西へ、時速20km

西へ進んでいます。本州に近づいてはいません。

それでも、神奈川の海沿いの道路が止まりました。

【「うねり」は、風がなくても届きます】

NEXCO中日本は、この通行止めについてこう書いています。

「はるか南を通過する台風の影響により、波が高くなっています。」

道路管理者自身が、遠くの台風と目の前の高波を結びつけています。

気象庁も一般的な解説として、波を2つに分けています。

「波は、風によってその場所に発生する『風浪』と、他の場所で発生した風浪が伝わってきたり、風が静まった後に残された『うねり』の2つに分類されます」

そして、こうあります。

「高いうねりは数千キロメートルも離れた場所で観測されることもあります」

台風が太平洋高気圧の周りを回ってから日本に近づくため、台風本体より先にうねりが届く。これを「土用波」と呼んで注意を促しています。

だから現地は晴れていて、風もなく、それでも波だけが高いという状況が起きます。

西湘バイパスは海岸線を走る道路です。NEXCO中日本自身も「台風接近時は高波の影響を受けることがあります」と説明しています🐟

※なお、気象庁がこの日のうねりについて「台風13号が原因」と個別に発表しているわけではありません。因果を述べているのはNEXCO中日本です。

【これは、釣り人にとって何の話か】

磯と堤防で起きることと、まったく同じ物理です。

・空は晴れている
・風はほとんどない
・天気予報は「晴れ」

この3つが揃っていても、うねりだけが入っていることがあります。

道路は通行止めにできます。人が判断して、ゲートを閉められます。

磯や堤防には、ゲートがありません。

【数字で見ると、こうなっています】

気象庁が8月5日11時に出した、8月6日の波の予報です。

・東京地方 0.5m
・大阪府 1m
・神奈川県 東部・西部 3m うねりを伴う
・愛知県 東部 4m うねりを伴う(ただし内海は3m)
・伊豆諸島南部 5m うねりを伴う(ただし三宅島は4m)

「うねりを伴う」という言葉が付いているかどうか。ここが読みどころです。

東京地方の0.5mには付いていません。神奈川県の3mには付いています。

【天気予報だけでは足りません】

天気予報は「晴れ」「くもり」「雨」を教えてくれます。

波の高さと、うねりの有無は、別の欄に書いてあります。

気象庁の天気予報のうち、海に面した都道府県には波の項目があります。そこに「うねりを伴う」とあれば、見た目が穏やかでも当てにできません✨

【明日から変えられること】

出かける前に、天気ではなく「波」を見てください。

気象庁の府県天気予報に波の高さが出ています。数字と一緒に「うねりを伴う」と書かれていたら、その日は磯・地磯・外洋に面した堤防を避ける判断材料になります。

湾内と外海は別物として扱ってください。同じ8月6日の関東で、東京地方0.5m、神奈川県3m。6倍の差があります。

遠くの台風を「関係ない」と思わないでください。8月5日、台風はおよそ1000km南にあり、西へ進んでいました。それでも神奈川の道路が上下線とも止まりました。

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