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「根魚」の「ねざかな」って読み方は間違い?あなたのその釣り用語の読み方、正しいですか?

FISHING JAPAN 編集部

釣り用語ってたくさんありますよね。

竿やルアーなどタックルの名前から、魚の名前、釣り方など色々な用語があります。

難しいものもあるので、釣りをあまりされない方は読み方がわからないものもあるかもしれません。

しかし、釣り人のみなさんが当たり前に読んでいるその釣り用語。

本当に正しい読み方をしていますか?

「和竿」の読み方

どんな釣りの分野でも、竿といえばいまやカーボンロッドが全盛の時代、もうこれ以上の素材は見つからないのではといわれるほど。

日本の伝統産業のひとつであった和竿も今やヘラ竿など一部の竿しか作られなくなりました。 

そんな和竿とは、日本で独自に発達した竹から作られる竿のことですが、「和竿」と書いて、この字を何と読みますか?

漢字に造詣が深いシルバー世代の人たちは、大半の方が「わかん」と読まれると思います。

ところがシルバー世代よりもっと若い世代は「わかん」ではなく「わざお」と読む人が多いようなんです。

そして、次第にこの読み方が定着しつつあるような気がします。

重箱読みと湯桶読み

もちろん正解は「わかん」で「わざお」ではありません。

和竿の和を「わ」と読むのは音読みですね。

同じように竿を「さお」ではなく「かん」と読むのも音読みです。

ゆえに「わかん」と読むのはどちらも音読みなので問題はないのですが、竿という字を「かん」ではなく「さお」と読ませると訓読みになるので、「わ」の音読みのあとに「さお」の訓読みが続く「わざお」という熟語は重箱読みになってしまうのです。

ちなみに音読みのあとに訓読みの漢字が続く熟語のことを重箱読み(じゅうばこよみ)といい、逆に訓読みのあとに音読みが続く熟語のことを湯桶読み(ゆとうよみ)といいます。

湯桶の「ゆ」は訓読みで、湯桶の「とう」は音読みだからです。

このように和竿を「わざお」と読む世代が増えつつあるせいか、チヌのかかり竿のような短い竿を、短竿を「たんかん」とは読まずに「たんざお」と読む人も多いですね。

短を「たん」と読むのは音読みですので、その後ろの竿を「さお」ではなく「かん」と読めば、どちらも音読みになるので問題はないのですが、「さお」と呼んでしまうと、訓読みになるので、これは重箱読みになるんですね。

「根魚」の読み方

さらにもうひとつおかしな読みを紹介します。

根魚の場合はどうでしょうか?

これは世代に関係なく釣り人の間では「ねざかな」という読み方、呼び方が定着していますよね。

ところが広辞苑をひいてみると、「ねざかな」という言葉は、どこを探しても出てきません。

そして、ようやく「ねうお」という言葉が見つかりました。

ね・うお【根魚】

常に岩礁の間または海藻の茂る所に生息して、その場所から遠く移動しない魚。

こういった説明があります。

根魚はついつい「ねざかな」と読んでしまいますが本当は「ねうお」が正解なんですね。

あなたはどっち派?

言葉は時代とともに変化し続けるといわれますが、「わかん」や「たんかん」「ねうお」という言葉が消えつつあることは少し寂しいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

時代とともに変化していく日本語ですが、あなたは正しい読み方で読みたい派ですか?

それとも、新しい読み方でいきたい派ですか?

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