クーラーボックスの選び方特集！釣り場で求められる機能をピックアップ

釣れた魚を自宅まで持ち帰るのに、クーラーボックスがあればとても便利です。

生の状態でしっかり冷やすので、魚が傷みにくく、調理して美味しく食べられるでしょう。

釣り場で活用しやすい機能に注目しながら、おすすめのクーラーボックスについてご紹介しましょう。

クーラーボックスとは、ハード素材やソフト素材で作られた、保冷力のある魚の収納ボックスのことです。

実際は、魚だけではありません。

釣り場へ持ち込みたい、ペットボトルに入った飲み物なども、収納しておくことができます。

氷や携行用保冷材を中に放り込めば、驚くほどよく冷えてくれるクーラーボックス。

まず注目したいのは、その保冷力です。

クーラーボックスの上ブタを開けてみると、中ブタが配置されていて、それも開ければ底まで見える状態になります。

ずいぶんと分厚いボディですが、表面は樹脂で出来ています。

その内側には、安価なクーラーボックスなら、発泡スチロールがびっしり詰まっています。

これでも冷えるのですが、中に保管していた氷の解け具合が早い気がします。

そこでもっと保冷力の高いクーラーボックスを調べてみると、なんと発泡スチロールの代わりに、ウレタンが充填されているのです。

ウレタンによる保冷力は、とても高くて、氷が解け出すのもゆっくり。

当然釣れた魚を一緒に入れておけば、長時間の保管に適していることを体感できるでしょう。

それに気づいた人の中には、なんとクーラーボックスの発泡スチロールを取り除き、代わりに市販のウレタンをスプレーで注入して改造してしまうケースも。

それからクーラーボックスの外側を、アルミシートで囲って保冷力を上げている人もいます。

そういう改造で、どれくらい保冷力がアップするのか全く分かりませんから、自己責任でおこなうことになりそうです。

とはいえ、保冷力の高いクーラーボックスがあれば、遠征の釣りや長時間の釣りに耐えられるので、購入時には要チェックの機能だと考えてください。

ちなみに最もよく冷える＝保冷力の高いクーラーボックスには、真空パネルが使われています。

クーラーボックスの底1面のみに、真空パネルが配置されているものや、底・左右の壁などの多面に配置されているものがあります。

価格的には高額になるので、クーラーボックス購入の予算と照らし合わせて選ぶようにしましょう。

ただし、このよく冷える真空パネルにも、大きな弱点があります。

それは、重いことです。

釣り場をあちこちランガンしたい人にとって、重さは負担につながり、軽快さを欠く要因になってしまうかもしれません。

軽いのは、言わずもがな発泡スチロール。

この辺の選択は、その人の釣りスタイルに合わせるのがイチバンでしょう。

クーラーボックスには、さまざまな便利機能が付いています。

まず挙げたいのが、キャスター＝ころころと転がる小型タイヤです。

これがクーラーボックスの底部に付いていれば、持ち上げて運ぶ必要がなくなります。

釣れた魚で重くなったクーラーボックスでも、地面に置いた状態で運べるのですから、こんなありがたい機能はありません。

しかも伸縮するハンドルも付いていると、腰をかがめて引っ張る手間も省けます。

長く伸びるハンドルなら、クーラーボックスの上ブタにタックルボックスを載せて、一緒に運べるでしょう。

クーラーボックスには、しっかりと硬いハードボディのタイプと、折り畳めてしまうソフトボディのタイプが用意されています。

ソフトボディは、アルミシートを上手く活用して作られていて、クーラーボックスとして使わないときは、畳んでクルマの隅に保管しておくことができます。

ボリュームがコンパクトになるので、場所を取らず、必要な時にだけクーラーボックスとして使えるメリットを持っています。

ただし、保冷力はさほど高くはありませんから、用途は限られると考えてください。

飲み物・食べ物の持ち運びや、釣れた魚の短時間の保管に向いているでしょう。

釣りの現場で使ってみたくなる、おすすめのクーラーボックスをご紹介しましょう。

まずは、シマノから。

保冷力の高いアイテムが揃っているので、その中からこちらをピックアップしてみました。

シマノから発売されているクーラーボックス・フィクセルリミテッドシリーズのラインナップから、NF-230Vを選んでみました。

ボディカラーはホワイトで、容量は30Lに設計されています。

ウエイトは、6.1kgです。

クーラーボックスの外寸は583×350×350mmで、内寸は440×250×260mmとなっています。

ボティの素材は、PPとステンレス。

シマノが設定しているICE値は75hで、断熱材には、発泡ウレタンと3面一体型真空パネルが使われています。

ボディの内側は抗菌仕様で、上フタは取り外し可能です。

しかも両面開きですから、どちら側からでも釣れた魚を投入することができます。

その他ラックトップレバーや閉じ込め防止構造のセーフティロック、ハンドル・ショルダーベルト・ワンアクション水栓・滑り止めゴムなどが装備されています。

実際に手に取って使ってみると、やや重さは感じるものの、短い距離ならじゅうぶん運べる手軽さを備えています。

保冷用に入れた氷は、なかなか解けずに魚を冷やしてくれました。

実売価格は3万円台と、ハイスペックならではの価格帯に設定されています。

帰宅してからの洗浄メンテにナンスがやりやすく、魚の生臭いニオイも付きにくいのが嬉しいです。

ロッドホルダーやフィッシュグリップホルダーなどを側面に後付けして、扱いやすい改造を施すのもいいかもしれません。

ダイワからリリースされているクーラーボックス・シークールキャリーです。

容量は25Lで、ボディの内寸は150×385×310mm。

断熱材には、発泡スチロールが使われています。

具体的には、500mlや2Lペットボトルを縦置きで収納することができます。

伸縮可能なキャリーハンドルが、標準で装備されていて、長さは最大約87cmまで伸びます。

不要なときはクーラーボックスの背面に、縮めて収納できるようになっています。

また底部には、静音キャスターが付いています。

早朝や深夜などに、ゴロゴロと音が発生しないように配慮されているのが嬉しいです。

電車の一般的な改札口も通れるように、ボディサイズが設計されています。

このクーラーボックスの上フタは、フロントロックタイプになっていて片手で開閉可能です。

サイドグリップは、積み降ろしなどの上げ下げの際にとても便利です。

実際にフィールドで使ってみましたが、キャリーハンドルのおかげで運搬が楽になりました。

他のタックルや荷物を、上フタに置いて移動することが可能です。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に設定されています。

クーラーボックスの特徴や使い方・選び方、おすすめのアイテムをご紹介しましたが、いかがでしたか？

まずは釣りの対象魚を絞り込んで、それがすっぽり収まるサイズのクーラーボックスをピックアップしてください。

あとは、保冷力の高さや持ち運びの便利さなど、自分の釣りスタイルにマッチした機能を持つものを手に取りましょう。

重く感じるものは、キャスターやハンドルなどのフォロー機能があれば、じゅうぶん扱えるのではないでしょうか。