スピンキャストリールの使い方特集！どんなふうに使えるリールなの？

とてもコンパクトで覆面を被ったようなカタチをしている、スピンキャストリール。

スピニングリールやベイトリールとはかなり違う、個性的なデザインが採用されています。

そんなスピンキャストリールの効果的な使い方を、分かりやすくご紹介しましょう。

スピンキャストリールとは、リールフットがボディの真下に設置されている、軽量コンパクトなリールのことです。

真下にリールフットがあるので、ベイトロッドに装着して使うことになります。

ハンドルの位置は、ベイトリールと同じ。

ということは、バックラッシュなどのトラブルが伴なうベイトリールの扱いを苦手に感じているユーザーが、扱いやすいリールを求めると、このスピンキャストリールにたどり着く感じがします。

実際にスピンキャストリールを、ベイトロッドに装着してみましょう。

ラインを巻いているスプール部分が、ベイトリールのように露出していないので、キャストの際にサミングする必要がありません。

代わりにクラッチボタンが付いていて、そこに親指が自然と乗るカタチを採っています。

クラッチボタンを押し込むと、ボディの内部が連動して動き、一旦ラインを押さえます。

キャスト動作に移って、いざルアーをリリースするタイミングで、クラッチボタンから親指を離します。

その瞬間、ボディ内部でラインを押さえていた部分がラインから離れ、フリーの状態に。

ラインはスルスルとスプールから放たれて、ルアーは安定して飛距離を伸ばしていきます。

着水したら、スピンキャストリールのハンドルを回してみてください。

カチャッ！という音とともにボディ内部で小さな突起が飛び出し、ラインを引っ掛けます。

突起は、ハンドルが回るのに合わせてグルグルと回転しますから、そこに引っ掛かっているラインは巻き取られ、スプールに収まっていくのです。

とてもシンプルな構造で、スピニングリールのようにベールを起こしたり戻したりする必要はありません。

ベイトリールのように、バックラッシュトラブルを引き起こす心配も要らないのです。

これならリール全般の操作に慣れていない、初心者アングラーにベストマッチですし、子供が初めて扱うリールとして丁度いいかもしれません。

扱いやすいと評価の高いスピンキャストリールに、デメリットはないのでしょうか？

ひとつ挙げるとすれば、あまり太いラインをボディ内部のスプールに巻くと、糸ヨレがすぐに発生してしまうところです。

スピニングリールと同じく、真っ直ぐに回収してきたラインを、直角に曲げてスプールに収めていく構造なので、糸ヨレを回避できません。

またスピニングリールに付いているラインローラーのような、糸ヨレ防止のためのパーツがどこにも無いのです。

ひたすら巻き取れば、ひたすら糸ヨレしていく状態で、結構早いタイミングでラインを取り換えなければならないでしょう。

スピンキャストリールは、ボディの真下にリールフットが付いているとご紹介しましたが、実はボディの上に付いているタイプも、少量ですが存在します。

当然ベイトロッドには付かず、スピニングロッドに装着することができます。

キャスティングトリガーという、人差し指を引っ掛けるパーツが突き出しているので、これに指を掛けて引き、キャスト動作に入ります。

ロッドティップが自分の頭上を通り過ぎたタイミングで、キャスティングトリガーを離します。

そうすると、スプールのラインがフリー状態になり、ルアーが遠くまで飛んでいくのです。

まるでスピニングリールの簡略版のような扱いやすさで、こちらも初心者アングラーにマッチするでしょう。

おすすめのスピンキャストリールを、各メーカーからピックアップしてみましょう。

ダイワとゼブコから、コンパクトで扱いやすそうなモデルを見つけました。

どちらも操作がカンタンなので、海釣り・川釣りなどで活躍してくれそうです。

ダイワからリリースされているスピンキャストリール・スピンキャスト80です。

ウエイトは250gで、とてもコンパクトなボディに仕上がっています。

ギア比は4.3対1ですから、ハンドル1回転につき56cmのラインを巻き取ることができるようになっています。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら6lbを95m巻けます。

太さでいうと、1.5号ぐらいでしょうか。

あまり太いラインではないので、重いルアーをキャストするのには向きません。

10gから20g程度のルアーをラインの先端に結んで、キャストしてみましょう。

ルアーではなくブラクリ仕掛けを結んだら、キャストする必要のない穴釣りに使えます。

その際は、スプールに巻くラインを10lb程度にまで太くして、根ズレ対策をおこなってください。

太いラインでも穴釣りなら真下に落としていくだけなので、糸ヨレトラブルは抑えられるはずです。

付属糸として、6lbラインが95mスプールに巻かれています。

ハンドルの長さは、65mmです。

実際に手に取って使ってみると、手のひらにすっぽり収まるコンパクトさで、ベイトロッドのグリップに姿勢低く装着することができます。

親指が丁度クラッチボタンに触れますから、キャスティング動作にも移りやすいでしょう。

ハンドルを回転させるとクラッチがつながり、スムーズに巻き取りを開始します。

実売価格は3千円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。

覆面のようなフェイスカバーパーツは、回転させるとカンタンに外れます。

その内側にラインの汚れが付着しやすく、定期的な洗浄メンテナンスをおこなう必要があります。

そのままにしておくと、キャストの際に内側の汚れが抵抗となり、ライン放出がスムーズにおこなえなくなるので注意してください。

ゼブコから発売されているスピンキャストリール・ゼブコ33サイズ10です。

とてもコンパクトに作られていて、軽量グラファイトフレームやステンレス製スチールカバーが設置されているのが特徴です。

ダイヤル調節可能なドラグも付いていて、細いラインでも安心して魚とのやり取りを楽しめるでしょう。

クイックセット・アンチリバースクラッチを搭載していますから、ハンドルが逆転するのを防ぎ、フッキングを確かなものにできます。

4lbのラインがスプールに巻かれているので、パッケージから出してすぐに釣りを始めることができるでしょう。

ギア比は4.3対1で、ウエイトは5.8ozです。

ハンドルを右と左どちらにも付け替えることができるのも、大きなメリットでしょう。

実際に手に取ってみると、とても小さくて軽いですから、ベイトロッドに装着しても扱いやすく感じました。

クラッチボタンの操作もやりやすく、手返しのいい連続キャストを実践するのに向いているかもしれません。

実売価格は5千円台と、とても低価格な設定になっています。

こちらもルアーキャスティングゲームはもちろん、穴釣りなどのエサ釣りにも対応可能です。

スピンキャストリールの特徴や使い方、おすすめのアイテムをご紹介しましたが、いかがでしたか？

とても扱いやすく軽量コンパクトなので、自分なりの使い方を編み出してみましょう。

そのほうが、さまざまな釣りを存分に楽しめそうです。