ベイトリールの選び方！おすすめの機種を実釣インプレ

一定のテクニックを習得すれば、トラブル無く使えるようになるのが、バス釣りやソルトウォーターゲームで活躍するベイトリールです。

初心者アングラーにとって、ややハードルが高いイメージがつきまとっていますが、実際に手に取ってみると意外と短時間で使いこなせるかもしれません。

ここでは、おすすめのベイトリールをピックアップし、その実釣インプレをご紹介しましょう。

ベイトリールとは、スプールに対してラインを真っ直ぐに巻き取れる構造を採用している、太鼓型リールのことです。

元々は丸型デザインのものが大半だったのですが、次第に楕円型のものが出始め、現在ではとても姿勢の低いタイプ＝ロープロファイルなデザインのベイトリールが主流になっています。

姿勢が低いと、ベイトロッドのグリッブに装着した際、全体的な高さ・厚みが抑えられて、とてもパーミングしやすくなるのです。

手のひらに包み込みやすいということは、それだけロッドワークのトゥイッチやジャークを繰り出しやすいことにつながります。

またリールハンドルを回してリトリーブを続けるのが、とても安定するでしょう。

フッキング動作をおこなう場合も、ベイトリールを包む手にチカラを込めやすいというメリットが発生します。

最新型のベイトリールでは、昔ながらの丸型デザインのものでも、ずいぶんとその直径を小さくして、手のひらに包みやすくなりました。

ベイトリールの外観には、アングラー個々の好みが色濃く反映されますから、選択肢の幅が広がったと見ていいでしょう。

販売価格に関しても、安いものから高価なものまでリリースされています。

自分の予算に合わせて購入できるのは、初心者はもちろん、全てのアングラーにとって嬉しいことといえるでしょう。

それでは、おすすめのベイトリールを具体的にピックアップして、フィールドでの実釣インプレをご紹介します。

●おすすめのベイトリール①ダイワ・タトゥーラTW80XH

ダイワから2022年にリリースされた、コンパクトなベイトリールです。

ギア比8.1対1で、ハンドル1巻きにつき81cmのラインを巻き取れます。

最大ドラグ力は4.5kgで、ウエイトは180g。

スプール寸法は32/21mmで、ラインキャパはモノフィラメントラインなら12lbを100m巻けます。

ハンドルの長さは85mmで、ボールベアリングは7個搭載しています。

TWSを搭載しているベイトリールなので、バックラッシュトラブルをほとんど気にせずキャストできるのがメリットです。

軽量で小さいですから、手のひらに包み込みやすく、バス釣りでもソルトウォーターゲームでも活用しやすいでしょう。

クラッチの切れ・つながりともスムーズで、初心者アングラーが最初の1台に選ぶのにおすすめです。

実売価格が1万円台と安いことも、購入のしやすさに拍車をかけるでしょう。

●おすすめのベイトリール②シマノ・カルカッタコンクエスト200HG

こちらは丸型デザインのベイトリールで、現行生産モデルの中でも人気の高い機種です。

ギア比6.5対1で最大ドラグ力は6.0kg、ウエイトは240gとやや重めになっています。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら20lbを100mも巻けるので、太いラインを積極的に使いたいアングラーに適しているでしょう。

濃いカバーやストラクチャーにラインが接触するようなシチュエーションで、とても頼りになります。

実際にフィールドで使ってみると、大きめサイズのスプールの割りには、回転の立ち上がりがスムーズで滑らか。

そのおかげで、飛距離をしっかり伸ばすことができます。

また魚が掛かってからのやり取りが楽で、丸型デザインならではのフレーム剛性の高さを実感できるでしょう。

●おすすめのベイトリール③シマノ・スコーピオンDC

シマノ独自のDCブレーキ搭載機なので、バックラッシュトラブルをしっかり抑え込めるのがメリットです。

しかもラインキャパは、モノフィラメントラインなら16lbを100mも巻けますから、幅広い釣り方に応用しやすいでしょう。

実際にソルトウォーターのロックフィッシュゲームに使ってみましたが、岩礁帯に向けてワームリグやルアーをキャストしやすい印象を持ちました。

岩にラインが擦れても、カンタンには破断しない太いラインを使えますし、PEライン＋ショックリーダーラインを巻くことも可能です。

ロープロファイルデザインなのでパーミングしやすいのも、掛かった魚とのやり取りを楽しめる要因といえるでしょう。

5g程度のルアーなら、柔らかいベイトロッドでイメージ通りのキャストを敢行できそうです。

扱いやすく感じるのは、8gを越えた辺りからでしょうか。

ベイトリールを装着してフィールドで使ってみたくなる、おすすめのベイトロッドをご紹介しましょう。

まずは、バス釣り用から。

ショートレングスなモデルなら、草木が繁っているシチュエーションでも扱いやすいでしょう。

シマノからリリースされているベイトロッド・スコーピオンXVシリーズの中から、1652R-2を選んでみました。

全長は1.98mと短めなので、さまざまな釣りシーンに持ち込みやすいでしょう。

2ピース仕様で、仕舞寸法は101.3cmになります。

ウエイトは127gで、先径は1.8mmと太め。

適合するルアーウェイトは、7gから30gまで。

適合するラインは、モノフィラメントラインなら8lbから16lbまで、PEラインなら最大3.0号までです。

ブランクスのカーボン素材含有率は、94.5%に設定されています。

実際に継いで手に取ってみると、持ち重り感はほとんどなく、シャープでパワーのあるブランクスに仕上がっている印象を持ちました。

バス釣りは当然として、チニングゲームやロックフィッシュゲームなどのソルト系キャスティングゲームに使えるでしょう。

実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。

ダイワから発売中のシーバスゲーム用ベイトロッド・ラテオシリーズの中から、86LBを選んでみました。

全長は2.59mとじゅうぶんな長さが与えられているので、軽く振り抜くだけで飛距離を伸ばせます。

継数は2本で、仕舞寸法は134cmにまで縮まります。

ウエイトは119gと軽めですから、長時間の釣行でも疲れを感じにくいでしょう。

先径/元径は1.6/11.4mmで、適合するルアーウエイトは5gから28gまでです。

適合するラインは、PEラインなら0.6号から1.2号まで、モノフィラメントラインなら6lbから12lbまでです。

ブランクスのカーボン素材含有率は、97%になっています。

実際に手に取ってみると、とてもしなやかで曲がりの美しいブランクスという印象を持ちました。

これなら小型ミノーやシンペン・テールスピンジグなどを、丁寧にポイントまで届けられるでしょう。

実売価格は2万円台と、コスパ優秀な価格帯に収まっています。

ベイトリールの特徴や実釣インプレ、それを装着したいおすすめのベイトロッドをご紹介しましたが、いかがでしたか？

どんどん新しい機種がリリースされますから、じっくりとそのスペックを理解して、自分の釣り方に合ったものを選べるようになりたいものです。

スピニングリールと併用すると、タックルの扱い方がより丁寧になり、釣果に好影響を与えるかもしれません。