ハンドメイドルアーの写真

ルアーを自作するにはどうすればいいの?カンタンなハンドメイドルアーの作り方特集

FISHING JAPAN 編集部

釣りをしていると、他のアングラーが使っている道具が気になります。

いったいどんなルアーで魚を狙っているのでしょう?

もし見たことのないデザインのルアーだったら、びっくりしてしまいます。

しかもそのルアーでたくさんの魚を釣り上げていたら、ルアーのことを詳しく知りたくなりますよね。

「ああ、これね。これはボクが自作したルアーなんですよ。」

そんな答えが返ってきたら、ルアーを自作することにトライしてみたくなるでしょう。

ここでは、ルアーを自作するために必要な知識をご紹介します。

自作したルアーで魚を釣る喜び!

「あ、このルアーね。ハンドメイドなんですよ。」

えっ、どういうことでしょう?

「自作したルアーなんです。」

こんな会話を釣り場で経験したことはありませんか?

他人が自作ルアーで魚をバンバン釣っている様子を見てしまったら、俄然自分でもルアーを作りたくなってしまいますよね。

既製品で釣るよりも大きな喜びを得られるのは間違いありませんし、記憶にも強く残るはずです。

ぜひルアーの自作を実践してみましょう。

4つの材料を揃えればベーシックなルアーが作れてしまう!

ルアーの自作には、さまざまな材料や道具を揃えなければなりません。

ただし、本格的にルアービルダーが作るような自作ルアーを目指すのでなければ、次の4つの材料を揃えると、ルアーは出来てしまいますよ。

①ボディを作るための削りやすい木材

②木材を削るための刃物

③フックアイやラインアイとなるヒートン

④フック

ボディに使うおすすめの木材は?

①の木材は、昔ならバルサ材と答えていましたが、弱く脆すぎて耐久性がありません。

ですからアユースやバスウッドなどの木材を使いましょう。

これらの木材なら、②の刃物も事務用カッターナイフ程度でカンタンに削り加工ができますよ。

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アユースやバスウッドは、削りやすい上にヒートンなどのネジがしっかり止まって固定しやすいのがメリットです。

それでもバルサ材と比べて安定しているというだけで、もっと硬い木材はたくさん存在しますよ。

例えばヒノキや桐は、とても硬くて頑丈ですから、これを材料にしてルアーを作れば、長い間使い続けることの可能なルアーに仕上げることができます。

「じゃあどうして、ヒノキや桐ばかりでルアーを作らないの?」という考えに至る人は多いでしょう。

アメリカの古いウッド製ルアーにも、ホウの木という硬い木材が使われていました。

やはり硬くて丈夫なほうが、ユーザーからの評価は高いのではないでしょうか?

いろいろ調べてみると、どうやら木の形を整えるのに使う旋盤の刃に原因があるようです。

この旋盤機械の刃は、かなり高額で欠けたりすると大変な損失になるとのこと。

もし硬い木材を加工しようとすれば、刃が欠けるリスクが常につきまとうことになります。

そこで容易に加工のできる、アユースやバスウッドが使われるようになったようです。

カンタンな自作ルアーの作り方

木材をペンシルベイトやポッパーなどのトップウォータールアーの形になるように、カッターで慎重に削ってみましょう。

削り終われば、後付けするパーツは、③と④だけで済みます。

完成したらさっそく釣り場へ向かいましょう。

ラインアイにラインに結んでキャスト、初めて自作したルアーが水面をスイスイと泳いでくれる姿に、感動を覚えるに違いありません。

でも遠くに浮かんでいるのは、何の塗装もしていないただの木片に見えてしまいます。

このままではちょっと物足りないですよね。

自作ルアーを水から回収してじっくり観察!

リールハンドルを回して、水面から戻ってきた自作ルアーをじっくりチェックしてみましょう。

③のヒートンを突き刺した部分からボディの中に、水が染み入っているのが見てとれます。

そのままにしておくと、ヒートンの根元からボディが腐蝕してくる原因になるかもしれませんね。

そういう傷みのトラブルを未然に防ぐためには、硬化する樹脂=レジンでボディ全体をコーティングすることをおすすめします。

カンタンに自作ルアーを作ってみたら、こういう気づきがいくつか発生しますよ。

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ルアーのボディに木材を用いる場合、その下地作り=表面のコーティングには、セルロースをおすすめします。

ただし、この溶剤は揮発性が高く、室内の空気をそのまま吸い込むと人体に害が及んでしまう危険なものです。

使う場合は、溶剤の容器に書いてある取り扱いの注意をよく読み、換気を怠らないようにしましょう。

樹脂でコーティングしてから塗料を塗れば自作ルアーは完成!

ボディの樹脂コーティングが完了したら、その被膜の上から塗料を使ってお好みのカラーにしてみましょう。

リアルな生き物に似せてもかまいませんし、奇抜な蛍光色や膨張色などで目立つように仕上げてもOKです。

その状態をしっかり乾燥させれば、自作ルアーの完成となります。

厳密にいうと、樹脂コーティングが終わってすぐには塗装せず、紙ヤスリを使って表面を擦ってください。

木材に樹脂が食い込んでいる状態なので、その表面を滑らかに仕上げていきます。

紙ヤスリで擦るのですから、当然被膜の層は薄くなります。

それを補うために、再びボディ全体をセルロースに漬け込んで、樹脂コーティングをおこなってください。

それが乾燥すれば、より強固なコーティングが完了したことになり、耐水性能の高いルアーボディが出来上がったことになります。

プロのルアービルダーなら、この行程を何度もおこなうケースもあり、まるで石の表面のようにカチカチなボディを作り上げるのです。

必要なものはルアー製作途中で気づく!

ルアーを自作していると、その製作途中で要るものが次々と見えてくるようになります。

最初に全部揃えてしまうのではなく、必要を感じたときに付け足していく方法が望ましいでしょう。

そのほうがルアー製作に対する理解度が高まるからです。

硬化させるための樹脂や塗料などは揮発性が高いので、有害な原料が人体に悪影響を与える可能性が高いです。

換気にはじゅうぶん気を付けてルアー製作に当たってください。

ルアーの自作にチャレンジしている動画はこちら

釣り道具を自作することで、さまざまなことを理解できるようになります。

ルアーを作れば、魚が何に興味を持つのか体感できるようになりますよ。

既製品だけを使っていたときは、ルアーはよりリアルに似ているものが有効だろうと考えていたはず。

でも自作ルアーをキャストし、それで1匹でも魚を釣ってしまうと、

「あれ、全然リアルじゃないボクのルアーで釣れてしまったじゃないか!?」

と気づくことになります。

このインパクトは結構強烈で、新製品が発売されるたびに釣具店に並んでいた自分の行動を、冷静に見つめ直すきっかけとなるのは間違いないでしょう。

実はルアーは、本物そっくりに作らなくてもよく釣れます。

いやどちらかといえば、本物に似せる労力は、さほど重要ではないとさえいえるでしょう。

それよりも重要なことは何か?

まずひとつは、魚に気づいてもらえるような要素を含むことです。

ルアーのボリュームや動きを、リアルに振るのではなく、魚を振り向かせる方向で膨らませるのです。

そうすれば、魚はルアーがそこに存在することを認識しますから、興味を持ってくれますよ。

釣るためには、そういうハジメの一歩の確立が求められるのです。

そしてもうひとつ重要なのが、そのルアーを信じて使うことです。

アングラーとルアーの間に信頼関係がなければ、集中力は続きません。

ボートの上で次々にルアーを交換している人をよく見かけますが、たぶんそういう作業ばかりに時間を取られて、魚を釣ることに専念できていないから結果が伴わないといえます。

せっかくルアーを自作したのなら、信頼して使い続けてみませんか?

金属製ブレードを加工してルアーを自作している動画はこちら

この動画が画期的なのは、樹脂コーティングや塗装の行程すら省いたシンプルなルアー作りを、とても分かりやすく解説しているところにあります。

「おっ、こんな素晴らしいアクションを水中でしてくれるルアーなの?」

「本物に似ていないのに、釣れる気がする!」

こういう印象を持つことができれば、おのずと集中力が湧いてきて、ルアー製作にも実釣にも気合いが入るのではないでしょうか。

ルアーを自作して釣りを存分に楽しもう!

今回はルアーを自作するために必要な知識を特集しましたが、いかがでしたか?

よし自分もやってみよう!と決心できたら、ホームセンターや釣具店に足を延ばして、必要な材料を買い揃えてみてください。

木材に関する詳しい情報を知りたければ、ホームセンターのスタッフに尋ねても丁寧に教えてくれるはずです。

また揮発性溶剤の扱い方や保管の仕方も、直接説明を聞くほうが得られることは多いでしょう。

そうやって自作ルアーが完成したら、ぜひ次の釣りで使ってみてください。

すぐには釣れないかもしれませんし、1投目からビッグフィッシュが食いついてくるかもしれません。

そんなふうに思いを巡らせて釣り場に向かうだけでも、楽しい時を過ごせていると感じませんか?

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