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PEラインってなんの略?知ってそうで知らないPEラインや釣り糸について徹底解剖!
「PEライン」という釣り道具をご存知でしょうか??
今や船釣りでは当たり前に使われていて、ジギングにも欠かせず、最近人気の高いエギングやメバリング、投げ釣り、アユの友釣り用超極細ラインなど、本当に幅広く使われるようになったのがこのPEラインと呼ばれる釣り糸なんです。
今回はこのPEラインを大解剖して、その特徴や魅力をたくさんお伝えします。
PEって何の略?
PEとはポリエチレンの略なんです。
ダイニーマやテクミロンなどの商品名でも売られており、こちらも素材そのものは同じです。
少し化学の話にはなりますが、ポリエチレンとは、本来、エチレンが結合して鎖状や網状になる重合体を指すものでしたが、現在ではプラスチックなどに用いられる高重合体(高度な重合体によって巨大な分子になったもの)のことを指す言葉になりました。
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール、ポリスチレンと共に4大プラスチックのひとつに挙げられています。
PEラインの長所と短所って?
PEラインの長所は、ナイロン糸の3倍近い強度(引っ張り強度)があり、ほとんど伸びがなくてアタリが明確に出ることです。
他にもコスレにも強く、軽くてしなやかで水に浮くので使いやすいです。
一方、短所といえば糸の表面の滑りが非常によく、普通の結びでは抜けてしまうことです。
また、釣り人泣かせのこの状態。
超絶怒涛にバックラッシュして帰宅PEライン以外で投げ釣りするの初めてで糸が張った時の弱さにびびったルアー2個ロストしましたʅ(◞‿◟)ʃ pic.twitter.com/ssIM7xu0HF
— きくしゃまぁ (@kik_us_ho) 2019年5月25日
こういう状態をバックラッシュといいますが、これは糸がしなやか過ぎるために、起きやすくなってしまっていて、竿先にも絡みやすくなり、一度結ばれてしまうと非常にほどきにくいんです・・・。
それでもやっぱりPEライン
このような短所もありますが、ナイロン糸の3倍近い強度は魅力的で、より細いラインでより大物を釣り上げることが出来るようになったという功績は大きいですよね。
PEラインに使われている超高分子量ポリエチレンは、分子量の大きいポリエチレンに溶剤を混ぜ、分子同士の絡み合いを整理し、きれいに並び替えてゲル状になったものを高倍率に延伸するゲルスパン製法で作られるため、非常に高強力の繊維が誕生しているのです。
化学的にも工夫され、超強力に作られたPEライン。
強く、しなやかで、軽いこのPEラインの長所を最大限に活用して、使いこなすのも釣り人の腕の見せどころになるのかもしれませんね。