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内房名物夜ムツ乗合 ビッグサイズに沸く
連日の猛暑、涼を求めて釣行するならやっぱり夜釣り。
内房勝山港出船の夜ムツ乗合はスタートして約2カ月、連日、涼しくもあり熱くもなる夜のビッグファイトが継続中だ。
目下の釣り場は洲ノ崎沖。
明るいうちは水深150~170m前後の深場で拾い釣り。
夜のとばりが下りたころからがこの釣りの本番。
水深は徐々に浅くなって100〜120m、タナは底から15mまでを狙うのが夜ムツスタイル。
7月下旬現在、30〜40cm級メインに50cm近い大型が交じり、トップで20〜30尾という展開で4kg級の特大サイズも上がっている。
人気の釣り物だけに予約が難しいが、乗れれば間違いなくチャンス大だ。

▲これも50cm近い大型
夜ムツのタックル&仕掛け
夜ムツのタックルは一般的に中深場用と呼ばれるもの。
竿はアカムツ用か中深場釣り専用、硬めのゲームロッドなど。
リールはダイワなら300〜500番、シマノなら1000〜3000番の中小型電動だが、サメの回遊に備えて巻き上げスピードの速いモデルがおすすめ。
仕掛けは3本バリ、手返しに自信のある方なら5本バリでもいい。
仕掛け周りに装飾品などを付けるとサバに邪魔されやすいので、極力シンプルにまとめたい。

▲中深場専用に中型電動がベストタックル
納涼気分も吹っ飛ぶ熱気に夜ムツ、ビッグサイズに沸く
今夏の暑さは異常、高齢者にとって日中の釣りはどうしても二の足を踏んでしまう。
というわけで、最近はもっぱら夜釣りや早朝釣りに出かけることが多い。
とはいっても、関東エリアでは色いろな決めごとがあって、夜釣りや早朝釣り出船はある程度限られてくる。
とくに夜釣りは東京湾〜三浦半島の一部、茨城県方面、沼津エリアくらいだ。
そんな中にあって、内房勝山港出船の夜ムツは貴重な存在。
ムラの少ない釣果、加えてこの時期は納涼気分で釣行できるとあって、連日満船も珍しくない人気ぶりだ。

▲シマノアドバイザーの鈴木孝さんもこの釣りのファン
明るいうちからダブルも
7月19日は釣り仲間の仕立船に加えていただいた。
集合時間16時の船着き場はまだ酷暑の真っ最中、準備が済んだころには全身汗びっしょり。
まったりとした時間の経過がもどかしくも思える。
17時、待望の出船。浮島を過ぎて南に進路を取ると向かい風が汗を気化し、爽快感さえ覚えてくる。
40分ほど走って洲ノ崎沖の釣り場に到着した。
まだ周囲は明るく、とても夜釣りのムードではない。
船長から、「反応はあるから少しは釣れると思いますよ」と期待十分の投入合図が出る。
水深は170m前後。
この時間帯はまだムツが深場に広く滞留し、しばらくは拾い釣りとなるのがいつものパターンだ。
船長の言葉どおり、1投目から本命のアタリをとらえた方が2~3人、サバに捕まって四苦八苦している方が数人といきなり明暗を分けた。
うまく取り込んだ方には30cm級のムツ、中には一荷で掛けた方もいて期待が膨らむ。
しばらくは日中出船の、いわゆる中深場釣りパターンが続く。
ポツンとそびえ立つ富士山の向こうに夕日が沈むころ、船は20分ほど走って水深120m前後のポイントに移動する。
そして船上にライトが照らされると、本格的な夜釣りのスタートだ。
底中心だったタナも、「底から15mくらいまで反応が出てます」と一変する。
このころには心地よい夜風が吹き出し、多少の蒸し暑さを除けば快適な環境になっていた。
私もここから竿を出してみる。仕掛けは船宿の3本バリ、オモリはこれまでの150号から200号に変更されている。
仕掛けにハリ数の制限はないが、扱いやすいのが3本バリ、初心者なら2本バリでもいいだろう。
メンバーの中には5本バリもいるが、もちろん手慣れたこの釣りのベテランさん。
初心者がマネをすると逆効果になると言っておく。

▲食いが立ってくると多点掛けは当たり前
知っ得!指示ダナが広いときのタナ取りのコツ
ピークになるとタナはどんどん上ずってくるのが通例。
この日は底から15m上、過去には20mの指示もあった。
これだけ指示ダナが広いとどのあたりを狙うか迷ってしまうもの。
これも私見だが、まずは3~4mのタナからスタートし、釣れ具合によって7~8mまで探り上げていく。
その間、一番食いのよいタナ(食い芯)を狙い撃ちするのが私のパターンだ。
「10mでアタった、15mで食う」という声もよく聞くが、どうも上ダナほどサバに食われやすいように思え、上げきれないのが私の弱点でもある。
釣れているタナを聞くのがベストなのだろうが、自分で当たりダナを探すのもこの釣りの楽しいところなのである。
Tackle Guide
竿はアカムツ用、軟らかめのヤリイカ竿などが代用できる。
PEラインは色変わりの部分がスミヤキに切られやすいので、目立たない単色のラインを10~20mつないでおくと安心。

追い食いのイメージは
オモリが着底し、底から3m上げてアタリを待つ。
この釣りでオモリを底に置いたり、オモリトントンは厳禁。
船は流れているのでオマツリ必至、同船者の大迷惑となるからだ。
とはいってもタナの取り方がこの釣りの難しいところでもあり、おもしろくもあるところ。
1投目のタナ取りは正解だったようで、すぐさまアタリがきた。
とりあえず型を見たいのですぐに巻き上げに入り、30cm弱の本命を取り込んだ。
船中を見渡すと、あちこちでムツを取り込む姿を確認。
本日も好釣果確定と胸をなで下ろす。
初めのうちは単発が多かったものの、食いが立つと一荷釣りも増えてくる。
追い食いをさせるのが数を釣るコツではあるが、その方法にも多少のテクニックがある。
あまり待ちすぎてもハリ外れやハリスを飲まれてのバラシを起こす。
これは私見だが、1尾掛けたらテンションを保ちつつゆっくり巻き上げ、2尾目の強いアタリを感じたらすかさず巻き上げに入る。
イメージとしてはまず上バリに掛けてから、下バリに食わせていく感じだ。
この釣り方がよかったか分からないが、その後はダブルも含めて順調に数をのばせた。
このポイントは潮が速く、初めのうちは1流し1~2投だったが、徐々に潮が落ち着いて流す時間も長くなってくる。
水深も100mまで浅くなってきた21時ごろからは本日のピークタイム。
落とせばアタるの時間帯もあり、ついには3尾掛けのパーフェクトも達成。
上がってくるサイズも40cm前後が多く、船中では50cmに迫るビッグサイズも釣れている。
こうなると涼しかった船上も皆さんの熱気で暑さが逆戻り。
いつの間にか汗を噴き出し釣りに没頭する自分がいた。
一時は食い渋る時間帯もあったが、納竿1時間前あたりから再び食いが活発となり、そのまま23時の納竿を迎えた。
釣果は25〜48cmを6~34尾。
大型がそろう洲ノ崎沖らしく、ほとんどが30〜40cmの良型。
この数日後には4kgのメガサイズも釣れている。
もちろん、竿頭は前出のベテランさん、さすがの手返しだった。
私も21尾を釣って25リットルのクーラーは10尾も入らず、ほかの方にお世話になることになった。
サバの邪魔はあったが、サメの横取りもなく、何より熱く涼しい釣りを存分に楽しめた。
暑さに弱い高齢者におすすめだが、週末の予約(とくに土曜日)は取れたらラッキーのプレミアムシート。
平日釣行でも早めの予約が無難だ。
夜ムツ乗合は年明けまでのロングラン。
現在は洲ノ崎沖の良型狙いだが、ウネリが高かったり、潮が速いと富浦沖周辺の近場、水深90m前後を狙うようになる。
船長によると、このポイントはほとんど手つかず状態で、釣況はまだ不明。
中型の数釣りポイントだけに、今後は思わぬ数字が期待できるかも。

▲締めを飾る3尾掛けにしてやったりの表情
船宿INFORMATION
内房勝山港
萬栄丸
090・3210・6258
▼備考=予約乗合、17時出船、スルメイカへも出船
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隔週刊つり情報(2025年9月1号)※無断複製・転載禁止

