ソルトゲームで使えるベイトリールってどれなの？

ベイトリールといえば、バス釣りや渓流トラウトゲームなどでひんぱんに使われています。

ソルトゲーム用して2023年9月には、ダイワからソルティストシリーズがリリース。

そこで注目したいのが、ソルトゲームで積極的に使えるベイトリールです。

実釣インプレも織り交ぜながら、おすすめのアイテムをご紹介しましょう。

ベイトリールとは、ラインを巻くスプール部分が、巻き取りの方向に真っ直ぐに配置されているリールのことです。

ちなみにソルトゲームでよく使われているスピニングリールは、スプール部分が巻き取りの方向に対して垂直に配置されています。

垂直という角度があることで、どうしてもラインがヨレてしまうデメリットがつきまといます。

それに対してベイトリールは、どれだけラインをスプールに巻き取ったとしても、ほぼ糸ヨレしません。

糸ヨレしていないラインなら、魚が掛かって強引に引っ張られても、そのラインが持つ強度をフルに活かせるでしょう。

ソルトゲームでベイトリールを使ってみたくなる理由は、この辺にあるわけです。

ダイワではすでに製品化が着手されていて、2023年の9月にソルトゲーム専用のスペックを搭載したベイトリール「ソルティスト」がリリースされます。

すでに発売されているベイトリールの中にも、ソルトゲームにじゅうぶん対応できるものがありますから、実釣インプレを絡めながら3機種取り上げてみましょう。

●ソルトゲームを楽しめるおすすめベイトリール①ダイワ・タトゥーラTW80

ダイワからリリースされている、コンパクトなベイトリールです。

80サイズということは、ラインキャパがモノフィラメントラインなら12lbを100m巻けるタイプ。

これだけのラインキャパがあれば、PEラインの1号クラスはじゅうぶんなストック量になります。

ひとつ細くして0.8号のPEラインを巻くとして、ターゲットにできるのは、シーバス・チヌ・ロックフィッシュ・アオリイカなど。

ギア比は6.3対1なので、ハンドル1巻きにつき63cmのラインを巻き取れます。

ただ巻きのスローリトリーブを実践しやすく、誘いと食わせを兼ねたアプローチが可能でしょう。

ギア比には、ハイギアとエクストラハイギアも用意されているので、自分の好みで選べばいいのではないでしょうか。

最大ドラグ力は4.5kgで、ウエイトは180gと軽め。

スプール寸法は、直径が32mmで幅21mm。

ハンドルの長さは85mmで、ボールベアリングは7個搭載しています。

実際に磯場や防波堤でキャストしてみると、ハードルアーやワームリグを遠くまで飛ばせました。

リトリーブの際の巻き心地は安定していて、魚からのバイトがあれば、キチッと手元で感じ取ることができます。

ドラグはフルロックでもかまいませんが、大型のシーバスなどが掛かることを想定して、少しだけ緩めておくほうがいいかもしれません。

スピニングリールのような滑らかなドラグ出しはできませんが、ベイトリールそのものが強い負荷で壊れてしまうのを防いでくれます。

●ソルトゲームを楽しめるおすすめベイトリール②シマノ・スコーピオンMD301XG

エクストラハイギアを搭載した、シマノのベイトリールです。

コンパクトというより、太いラインをたくさん巻ける中型サイズのベイトリールといえそうです。

ギア比は7.9対1なので、ハンドル1巻きにつき107cmものラインを巻き取ることができるようになっています。

最大ドラグ力は8.0kgで、ウエイトは320g。

ラインキャパはPEラインなら、5号を140m巻けます。

シーバスゲームにおけるビッグベイトを操りたいときなどに、とても重宝するでしょう。

ラインをもっと細くすれば、ロングキャストでサーフゲームを楽しむことも可能です。

●ソルトゲームを楽しめるおすすめベイトリール③テイルウォーク・フルレンジアベイルカスタム81R/AC-F12

テイルウォークブランドから発売中の、浅溝スプールタイプのベイトリールです。

モノフィラメントラインなら12lbを60m巻けるので、細いPEラインならもっと大量に巻けるのが嬉しいです。

ギア比は8.1対1で、ハンドル1巻きにつき86cmのラインを巻き取れます。

ウエイトは173gで、最大ドラグ力は6.5kg。

手軽にライトソルトウォーターゲームを展開したいときに、とても便利なベイトリールといえるでしょう。

ベイトリールを装着してソルトゲームを実践したくなる、おすすめのタックルをご紹介しましょう。

まずは、しなやかでさほど長くないタイプから。

さまざまなソルトゲームをおこなう上で、とても汎用性の高いものになるでしょう。

シマノからリリースされているバス釣り用ベイトロッド・ゾディアスシリーズの中から、ソリッドティップの167M-Sを選んでみました。

全長は2.01mと、扱いやすい長さに設計されています。

継数は2本ですが、グリップジョイント方式を採っていますから、仕舞寸法は172.2cmと長めです。

ウエイトは97gと軽く、ブランクスの先径は1.2mmです。

適合するルアーウェイトは、4gから15gまで。

適合するラインは、モノフィラメントラインなら6lbから12lbまでです。

グリップの長さは235mmで、ブランクスのカーボン素材含有率は100.0%になります。

実際にフィールドで使ってみると、とても軽くて先端が極端に曲がり込む印象を持ちました。

そのおかげで、魚のショートバイトを弾かずに済みます。

ロックフィッシュゲームやチニングゲームなどに使いながら、さまざまな魚を丁寧に誘うのにちょうどいいベイトロッドといえそうです。

実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっています。

シマノから発売中のボートシーバスゲーム用ベイトロッド・ディアルーナBSシリーズの中から、B63Hを選んでみました。

全長は1.91mと、ショートレングスで取り回しのいいものになっています。

2ピース仕様で、仕舞寸法は98.0cmにまで縮まります。

ウエイトは100gと軽めで、ブランクスの先径は2.0mmです。

適合するルアーウェイトは、最大で130gですから、ビッグベイトをキャストするのに向いています。

適合するラインは、PEラインなら2号から5号までとなります。

ブランクスのカーボン素材含有率は、99.1%です。

ソルトゲームでビッグベイトを使えば、大型シーバスを狙うことができます。

ボートデッキからのアプローチはもちろん、港湾部や河口域などのカバー・人工ストラクチャー周りでも使ってみてください。

実売価格は2万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

ソルトゲームで使えるベイトリールの特徴や、おすすめの機種+ベイトロッドを取り上げましたが、いかがでしたか？

太いラインは糸ヨレしやすい特性を持っていますから、スピニングリールでキャストを続けるのに無理があります。

ベイトリールなら、その構造上糸ヨレを心配しなくて済むので、積極的にキャスト数を重ねられるでしょう。

当然ライトラインにも対応できるので、さまざまなソルトゲームのシチュエーションでベイトリールを活用してみてください。